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最近。
少しだけ。
変わったことがある。
それが何なのか。
いるま自身もよく分かっていなかった。
◌ ───── ◌
朝。
講義室に入る。
いつもより少し早い時間。
教室を見渡して。
いるまは足を止めた。
❤️「それでさ」
🩷「絶対そうだって」
🩵「えぇ〜?」
窓際の席。
なつとらんに囲まれながら笑うこさめがいた。
💜「おはよ」
🩵「あ、おはよ〜」
いつも通り。
笑顔も変わらない。
💜「早いな」
🩵「最近頑張ってるからね〜」
💜「いつまで続くかな」
🩵「失礼だな〜」
三人が笑う。
いるまも席に座った。
隣。
いつもの場所。
何も変わっていない。
はずだった。
◌ ───── ◌
午前の講義。
スマホが震える。
こさめが画面を見る。
💜『消しゴムある?』
思わず吹き出しそうになる。
🩵『あるよ〜』
💜『貸して』
🩵『また忘れたの?』
💜『うるさい』
🩵『自分で買いなさい』
💜『忘れたんだから仕方ねぇだろ』
相変わらずだった。
講義終わり。
💜「貸せ」
🩵「はいはい」
消しゴムを渡す。
💜「サンキュ」
🩵「ちゃんと返してね〜」
こういうやり取りも。
きっとそのうち減っていく。
そう思うと。
少しだけ寂しかった。
◌ ───── ◌
昼休み。
💗「いるま!」
彼女がやって来る。
💜「おう」
💗「お昼行こ!」
こりん
3,768
6,641
#brfr
suzu🎲⭐️🎼⏳🪽🎺
232
💜「いいぞ」
席を立つ。
その時。
ふと視線が動いた。
💜「あれ」
💗「?」
💜「いや」
もう。
こさめ達の姿がなかった。
先に行ったらしい。
それだけのこと。
なのに。
少しだけ。
探してしまった自分がいた。
💗「どうしたの?」
💜「別に」
すぐに歩き出す。
考えるほどのことではない。
◌ ───── ◌
ファミレス。
❤️「今日は見てなかったな」
🩵「何を〜?」
🩷「いるま」
🩵「見てないよ」
❤️「見てた」
🩷「見てた」
即答だった。
🩵「なんでそうなるの」
苦笑する。
だけど。
今日は本当に見ていなかった。
見ないようにしていた。
❤️「成長したじゃん」
🩵「褒められてる気がしない」
三人で笑う。
そんな昼休みだった。
◌ ───── ◌
放課後。
講義が終わる。
💗「いるま!」
💜「おう」
迎えに来た彼女に手を振る。
鞄を持ち上げる。
その時。
視界の端に。
なつこさらんの三人が映った。
楽しそうに話している。
💜(最近あいつらといるな)
なんとなく思う。
ただ。
それだけだった。
💗「帰ろ?」
💜「ん」
すぐに立ち上がる。
そして教室を出た。
◌ ───── ◌
帰り道。
💗「最近さ」
💜「ん?」
💗「こさめくん達と前より一緒にいないよね」
💜「そうか?」
💗「前もっと一緒だったじゃん」
💜「まぁ」
幼馴染だから。
昔から一緒にいる。
それだけだ。
💜「最近向こうが忙しいんじゃね?」
💗「そうなのかな」
💜「知らん」
深く考えなかった。
考える理由もなかった。
◌ ───── ◌
夜。
ベッドに寝転がる。
何気なくスマホを開いた。
グループチャット。
❤️『明日一限だぞ』
🩷『遅刻禁止』
🩵『がんばります〜』
❤️『信用ならん』
🩷『ならん』
🩵『ひどい』
少し笑った。
相変わらず仲がいい。
スマホを閉じようとして。
ふと。
昼休みを思い出す。
空いていた席。
先に行っていた三人。
💜(まぁいいか)
考えるのをやめた。
今までだって。
ずっと一緒だったんだ。
少しくらい変わっても。
きっと何も変わらない。
そう思いながら。
スマホの画面を閉じた。
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当たり前に隣にいた存在は。
離れて初めて目に入る。
けれど。
まだいるまは。
その意味を知らなかった。
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コメント
1件
あいさん、第17話読みました。 いるまが無意識にこさめたちを探してる感じ、すごくじんわり来ました。今まで当たり前だった距離感が、ちょっとずつ変わってるのを本人も気づき始めてる…「考えるのをやめた」ってところがまた切ない。日常の空気感がすごくリアルで、読んでてこっちまで胸がぎゅっとなりました。続きが気になる〜!