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たんぺんしゅー!(リクエスト箱)

10 - あけまして、 “ さようなら ” 😊

♥

30

2024年12月31日

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【あけまして *さようなら* 】



















20××/12/31   11:00



















とある何処かの国に、2人の天使が居た






片方は明るく、笑顔に溢れていた






もう片方は物静かで、






暖かみのある性格だった






此処は良い成績を取れば昇格出来る世界






すでに良い成績の2人は、






次のランクは “ 神の使い ”







どうやら、片方は先に行けるらしい…






少しの間、離れ離れになってしまう2人






そんな2人の別れの日を覗いてみましょう




















「…ねぇ、×××?」






「少しの間お別れだね、」






『ッ…』






『少しの間、だけでしょ、?』






『少ししたらまた会えるよね、?』






『もう、ずっとお別れなんてしないよね、?』






「も〜×××は心配性だな〜w」






「たった1年、1年経てばまた会えるんだから!」






「ね?すぐ会えるでしょ?」






『うん、確かにそうだけど…』






「神様に来年は×××だ、って言われたでしょ?」






「だから安心していいんだよ!!」






『1年で、神様の気が変わったりしないよね?』






「しないしないw」






「来年は、×××にも数字が付くんだよ!」






『××ちゃんの数字は何になるかな?』






「×××もね!」






『××ちゃん、向こうで何かやったりしない?』






「親かよw 流石にそんな事しないから!」






『私、××ちゃんが心配だな〜…w』






「なんでそこで心配性になるの〜?w」







『良いでしょ!w』






「www」
















20××/12/31 11:30

















「こんな話 してる間にもう30分経ったのか」






『あと30分か…』






そう、この世界は毎年






大晦日と年明けの狭間の時に






1人だけ、最高ランクへと達した天使を






神の使いへと昇格させるのだ






「…もう、お別れか、w」






「たった1年なのにこう考えると寂しいな…w」






『でしょ、?』






「…×××、また逢える日まで 」







『まだお別れには早いでしょ、!?』







『まだッ…話してたいよッ…』






「ふふっw 確かにそうだね、w」










「…もう、40分だけど、w」






『時間なんて言わないでよ…ッ』






『悲しくなっちゃうじゃん…』






「ちょっ、泣かないでよw」






「たった1年、1年だけだからさ!」






『確かにそうだけどさ…ッ!』






「私貰い泣きしやすいんだからやめてよ!w」






『××ちゃんを泣かせてやる〜!!w』






「ちょっと〜!!w」



















20××/12/31 11:50



















「あ、あと10分w」






『え、もうそんな時間!?』






「ほら、見て」






『え、本当だ…』






「もうお別れか〜w」






『早かったね、w』






「なんでお別れ間際で涙出なくなるの!w」






『私にも分かんないよ!w』






「もう〜最悪〜…w」






『ごめんって、!』






「良いよ良いよ大丈夫だってw」






『ありがと〜…!』















20××/12/31 11:59

















「あと1分…、」






『最後は〖ばいばい〗じゃないからね!?』






『〖またね〗だよ!?』






「そんくらい分かってるよ!」






「来年じゃなくても、絶対いつか会えるから!」






『だよね、!絶対会える!』






「うん、絶対会える!」






「てか、絶対会おうね!」






『うん…!!』







「なんか言いたい事ない、?大丈夫、?」






『それ××ちゃんが言うことじゃないでしょw』






「確かにねw」






『…あのね、××ちゃん、』







「なあに、?」










                               9

『××ちゃんにいっつもね、助けられたんだよ?』






「…え、?」






『私ね、昔1人だったの』






「…うん、」










                               8

『でもね、××ちゃんが居たから、』






『怖くない、って思えたんだ、!』






「え、…」









『また1人になっちゃうけど、』






『××ちゃんは遠くても私の心に居るから、!』






「…そうだね、!」










                                7

『××ちゃん、』






「なぁに、?×××?」









                                  6

『…大好きだよっ!!』






「…!!」






「私も!」









                              5

『またね、!』






「うん、!また、!」






『××ちゃんの名前の由来、』






『忘れないでよ!?』






「もちろん!」









                                4

「名前の由来の通りで居るからっ!」






「×××が来たとき、」






「由来の通りで居なかったら怒っていいから!」






『…めいっぱい怒ったげる!!』








                                3

《…お迎えに上がりました、》






《候補生はどちらで、?》






「…私です、」






《貴方様ですね、》






《新たな*神の使い* 様》








                             2

「ッ…」






『…またね、××ちゃん、!』






「…うん、またね、!」






《…大丈夫でしょうか、?》








                                 1

《では、行きましょう》






「はい、…」






《心残りはございませんか?》






「…恐らく、ないと思います」






《かしこまりました》






《では行きましょう》








                               0

スタスタスタスタ






キィー、ガチャ(門が閉まる音)






『…ッ!』






『『あけまして、さようならっ!!!』』







『また、逢える日までっ!!』

「…!!」






「…またねっ!」

『…! 』







『ニコッ!』







「ニカッ!!」














こうして、2人の別れの日は 幕を閉じた







その後、2人が*とある青年* を






指導することになるのは






また別のお話_。















─ ℋ𝒶𝓅𝓅𝓎 𝒩ℯ𝓌 𝒴ℯ𝒶𝓇 ─















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