テラーノベル
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川上が起きてるなんて珍しいな…
…なんか嫌な予感がした。だってアイツは8時前に起きることなんて滅多にないから。となると…
「8:10」
鈴「あかん!終わった!学校まで1時間半あるんだぞ!」
川「お前がくるの遅かったから悪いんじゃね?」
鈴「まあとにかく!今は…!」
卒業式は9:00から。今走ったところで間に合うはずもない。電車の時間も開式の時間と合わない。どうしよう。また来年まで何もしないで過ごすのか…
川「俺にいい考えがある。聞いてくれるか?」
鈴「なんでもいいから早くしてくれ‼︎」
看板をもって、親指を出して、車道の脇にたった。側から見たら変な人だ。何やってるのかわからないけど今は川上の言う通りにする以外する事はないから、くだらないこんなことでも一生懸命にやった。
鈴「これは何をやってるの?」
川「ヒッチハイクだよ。もしかして見たことない?」
鈴「ないよ。普通山でやるもんでしょ。」
川「模範に囚われて楽しい事はないだろ?」
楽しくないって。しかもそんなことして止まってくれる車いないって。
?「キキーッ」
まだまだこの地も捨てたもんじゃないな。しっかり優しい運転手もいるんだ。小さいことで感動できる、こんな俺が今でも好きだ。
鈴&川「ありがとうございます」
?「どこまでいくんだ?」
鈴&川「島人サンドホールまでお願いします」
大「わかった。すぐ着くから待ってな。私の名前は大塚っていうんだ。目的地まではいけないけど、近くで降ろしてあげるよ。」
大塚さんはトラック免許を持っていて運搬係らしい。あとアナウンサーもやっている。人生勝ち組だよな。人格も優しいし。
川「アナウンサーってかっこいいですよね!どんな仕事をされるのですか?」
大「まあ、あれだね。速報とかを伝えることが多いかな。」
鈴「たとえばどんな速報を担当したの?」
大「4年前にサンドームが燃えた事件覚えてる?その時の速報を担当したんだよ」
知ってるようで知らない。4年前のことなんか覚えてるか普通?
川「アイドルが誘拐された事件ですよね?」
黙っとれ川上。空気読めよ!車内の空気が終わるやんけ!いやあとどれだけ空気っていうねん俺。
大「でもびっくりしたよ。誘拐した犯人と誘拐されたアイドルの姉が結婚したって。」
川「あとサンドーム燃やした犯人もアイドルの姉ですよね?」
もう川上とヒッチハイクはしないだろう。初対面の人に振る話題ではないと思う。話題の引き出しが真っ黒だよ。もう。
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エージェント67