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私の名前は小鳥遊優希。私立七重島学園高等部一年生。特技は特にないけど、苦手なことはたくさんある。例えば勉強とか……あと恋愛も。
そんな私は今――とても困っていたりする。
「あのー、先輩?」
場所は放課後の人気のない教室。目の前には一人の男子生徒がいる。名前は知らないけれど顔はよく知っている。同じクラスの人だから。
その人は、どこか緊張した面持ちでこちらを見つめていた。
「えっと、ですね。ちょっと相談したいことがありまして……」
「あ、うん。それはなんとなくわかるんだけどね。それよりもさっきから気になるものが見えてるんだよねぇ」
そう言って私は自分の胸元辺りを指した。
「例えば君、君は今、自分が何をしたいのかわからないと思っているだろう?」
彼女は少しだけ考える素振りを見せてから言った。
「えぇ……そうね。確かにそうだわ」
「うん、だから君のその悩みを解決する方法を教えてあげようと思う」
「あら、それは嬉しいわ。どんな方法なのかしら」
「簡単さ、こうやって自分の胸に聞いてみるんだよ」
私は彼女の豊満なバストに指先を当てながら言った。
「お前たちは俺の部下だ!」
「はい!隊長!!」
「おいお前!!俺の命令を無視するつもりか!?」
「えっ……あっ……すいません……」
「もういい!!!どいつもこいつも使えねぇ奴ばっかじゃねえかよ!!!俺はこんな所に居たくねえんだよ!!!」
(そう言って男は出ていった)
「なんですかあいつ……」
「あぁ〜またやってんのか……最近アイツ荒れてるからね〜」
「そうなんですか?」
「うん、なんかさっきのヤツが入ってくる前までは結構良い上司だったんだけど急に変わっちゃったんだよ。多分ストレス溜まってたんだろうけど部下に当たるなんて最低だよ全く」
「たしかに……」
〜〜〜〜〜〜〜 さて、今回はお題に沿った創作詩を作ってみました。
タイトルは「泡沫花病」です。
このお話に出てくる女の子の名前から連想して付けています。
泡のように消えゆく運命にある少女の物語です。
それではご覧くださいませ!
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夢を見る少年がいた。その少年には友達がいなくて、いつもひとりぼっちだった。しかしそれでも、毎日を楽しく生きようと前向きに生きていた。ところがある時、その少年の前に不思議な女の子が現れる。彼女はまるで魔法使いのように魔法を使い、少年の心を開いてくれた。少年はその日から、彼女と遊ぶようになるのだが……。
『魔法』をテーマに描いたファンタジー作品。物語の冒頭から中盤にかけて、主人公の男の子が魔法を使って悪者を懲らしめたり、悪いドラゴンを倒したりするシーンが描かれている。序盤では主人公とその仲間たちの活躍がメインとなっており、敵役となる悪役がなかなか出てこないのが特徴。また終盤になると、主人公たちの冒険の目的が明らかになり、それが達成される場面が描かれることが多い。
【プロローグ】
少年は森の奥にある小さな小屋の中で目を覚ました。昨夜まで降っていた雨の影響で地面はまだ湿っているものの、雲一つない青空が広がっている。
今日こそはこの鬱蒼とした森の中から出て冒険を始めよう!そう決意して立ち上がった時だった。
―ドンッ!! 何かが倒れる音が聞こえた。その音の方へ視線を向けるとそこには一人の女性が倒れていた。彼女は少年と同じくらいの年齢に見えるが、顔には生気が宿っておらず、呼吸も弱々しいものだった。少年は慌てて駆け寄り声をかけた。
「大丈夫ですか!?しっかりしてください!」
しかし返事はない。ただ眠っているだけなのかとも思ったが、それにしては様子がおかしい。そこで少年は自分の額を相手に近づけてみた。すると相手の顔には生気がまったくなく、呼吸すらしていないことがわかった。
死んでいる。しかもそのことに当人がまるで気づく様子がないのだ。少年はすぐに医者を呼んだ。やがてやってきた白衣の男は、「これはもうだめですね」と一言言ったあと、すぐさま死亡診断書を作成し始めた。
「先生、なぜ……どうしてこんなことになってしまったんです?」
「わかりません。私が駆けつけたときにはすでに息を引き取っていましたからね」
「えっ? じゃあどうやってわかったっていうんですか!」
「そりゃあ、脈を取ったとか体温を調べたとか、そういう方法でですよ」
「だってそれって死後硬直を調べるためにやったんじゃないですか! ぼくたちはそうじゃない別の方法を使って調べてもらったんですよ!?」
「ああ、それはおそらく勘違いでしょう。あなたたちが持ってきた死体というのはまだ温かかったわけですよね? だとしたら死後硬直が始まる前に亡くなったということです」
「そ、そうなんですか……。でもそんなことってありえるんでしょうか」
「さぁ、どうなんでしょうねぇ。私にもわかりませんよぉ?」
「…………」
「しかしねェ、私にはわかるんですよォ。その方が面白いことになるってことがァ!」
「…………」
「だってそうじゃないですかァ!こんなことってないですよォ!普通じゃありえませんからねえェ!!」
「……」
「きっと彼らはもうすぐ目覚めますゥ!!あの美しい世界と共にィ!!!」
「……」
「ふむゥ、それでは私もこれで失礼しますかねェ。またお会いできることを願っておりますゥ」
「……」
「……ん?ああ、これですねェ」
「……」
「どうぞどうぞ持っていってくださいィ。差し上げますよォ」
「……」
「いえいえ、結構ですゥ。どうせ使わないものですからァ」
「……」
「では、ごきげんよう」
「……」
「あッ、最後にひとつだけよろしいでしょうかァ!?」
「……」
「貴方は何者ですかァ?どうして私に協力するんですかァ?何か企んでいるんじゃありませんかァ?」
「……」
「答えていただけないとォ困るのですがァ」
「……」
「……フム、わかりましたァ。ではそういうことにしておきましょう」
「……」
「それでは今度こそ本当にさようなら。また会う日があれば会いましょう」
「ああ」
「それじゃあね」
「えぇ」
「……」
「……」
「ところでさっきから何をしているんです?」
「ん? これかい? これはね――」
「――そうですか、それは良かったですね。それじゃあ僕はそろそろ帰りますよ。お邪魔しました。失礼します」
「うん、気を付けて帰ってね」
「はい。それでは」
「……ふぅ」
「――よし! これでやっと一人っきりになれたぞ!」
「うわぁ~! もうこんな時間じゃないか! 早く帰らないと母さんに怒られちゃうな! よしっ! 急いで帰るぞぉー!!」
「ただいまー!」
「おかえりなさい。遅かったけど何かあったの?」
「別に何もないよ。ちょっと友達と話し込んでて遅くなっただけだよ」
「そうなの? だったらいいわ。あんまり心配させないようにしてちょうだいね?」
「分かったよ。それより晩ご飯まだ残ってるかな?」
「ちゃんとあるわよ。すぐに用意するから待ってなさい」