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「恋愛トークがしたい!」
開口一番、大声でそう言ったおどろくさんに、僕たちは驚いてた。
「………急にどうしたのおどろくさん。」
僕は困惑しつつもおどろくさんにそう言う。
「この前、さもさんとななっし〜さんが来たでしょ?二人が両思いってぽくて、それを見たら恋愛トークがしたくなったの!」
うん…意味わからない
「それで…全員いないけどいいの?」
今日拠点にいるのは僕、おどろくさん、べるさんの三人だけだった。
「うん!全員いたらお互い話しづらいでしょ!」
いや全員いなくても話しづらいよ。
「まずはべるさん!」
「ええ…?私は別に…」
「あれべるさんこの前あふぇさんのとこ行ったときなんかもがっ」
僕が言いかけてるとべるさんに手で口を塞がれた。
「ちょ、ちょっと!?///」
「へー?べるさんあふぇさんのこと好きなんだ?」
「あーーーーー!!!!!!」
べるさんは恥ずかしそうにテーブルに突っ伏したあと、ぼそぼそと何かを話し始めた。
「だってさ…助けてくれたもん…優しくしてくれたもん…ぐすっ」
べるさんはしばらく放っておいた方がいいかな…
「なんか面白いことしてるね?」
「ななっし〜さん!来たの!?」
「うん!またおどろくさんと話したくなってね!」
「ななっし〜さんも恋愛トークしよ!」
おどろくさんに促されてななっし〜さんが椅子に座る。
「それでそれで?ななっし〜さんの好きな人は!?」
「え!?す、好きな人…?」
ななっし〜さんは顔を赤くして下を向いて考え込んだあと、口を開いた。
「…………………………………さもくん」
へー…まあ知ってたけど。
「やっぱりそうなんだ!?」
「お願い!他の皆には言わないで!」
「もちろん!秘密だよ!」
しばらくテーブルに突っ伏してたべるさんが、顔を上げた。
「……………言い出しっぺのおどろくさんは好きな人いるの?」
「いない!」
即答…まあいなさそう、いたら絶対顔に出てる。
「うたいさんなんか失礼なこと考えてなかった?」
「いやいやそんなわけないじゃん」
「うたいさんは!?いないの!?」
「いないよ」
そもそも恋愛に興味ないし。
「えー、凸さんとかは?」
「……………は?」
え?凸さん?
「なんで凸さんが出てくるの?」
「いやだって…幼馴染らしいし、てっきりそうかと…」
「んなわけないじゃん」
「そっかー…」
「…………………………」
僕は顔が赤くなってるのを悟られないように、マフラーを少し上にずらした。
………こうして、第一回恋愛トークが終わった。第二回があるかは知らない。