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可愛い副委員長

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可愛い副委員長

10 - 可愛い副委員長#10

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2023年08月14日

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ぺ「あのさ…!家まで…送るよ……!///」

し「あッありがとうございます///」


もう少しだけ……!


ぺ「また誘うから…!遊びに」

し「!、はい!!」


家までの距離は以外と短く、その上気まずい空気のまま家に着いてしまった。


し「じゃあまた…!」

ぺ「おう!またな!」


その日は手を振ってそのまま別れた。


~月曜日~


朝いつものように登校していると、校門の前が騒がしいことに気づいた。


ト「ぺいんと!」

ぺ「あっトラゾーおはよ!なんであんな騒いでんの?」

ト「あーなんかね、めっちゃ可愛い子がいる~とかって女子たちが言ってたよ」

ぺ「めっちゃ可愛い子……?」


嫌な予感がした。


ト「うん!多分しにがみさんじゃない?」

ぺ「まじかぁ……」

ト「しにがみさんってあんなに可愛かったんだね、わんちゃん俺好きになれるかも笑」


うるせぇ!お前にはいなりさんがいるだろ💢と、何度も心の中で叫んだ。


ぺ「それな……笑」


てか一瞬であんなに女子をメロメロにさせるとはな~

………待てよ…こんな俺がしにがみくんと一緒にいたら…………

あの女子に蜂の巣にされる…!


ぺ「ラインで伝えよう…」


俺はポケットからスマホを取り出し、しにがみくんへメッセージを送った。


ぺ(しにがみ!)

し(ぺいんとさん!おはようございます!!)

ぺ(あのさ、当分帰り一緒じゃなくなるかもしれない!)

し(了解しました!)


とりあえず蜂の巣になることはなくなった…はず!


ぺ「これでオッケーだな」

ト「え?何が?」

ぺ「なんでもない!それよりさ───」


俺はトラゾーと話ながら学校の中へ入った。




視点 sn


いつも通り登校していると、僕を見るたくさんの視点に気づいた。


ク「あれ?しにがみくん?」

し「クロノアさん!」

ク「めっちゃ可愛くなってんじゃん!」


どこかを見ながらクロノアさんが僕に寄ってきた。


し「あの……毎回距離近すぎません?」

ク「そう?」


距離は近いがいつも目線の先のは別の人がいる。

クロノアさんの目的がわからない。


ク「しにがみくん?どうしたの?」

し「えっあっなんでもないです!💦それより早く行きましょ!」


クロノアさんのあとに続いて校舎へ向かう。

堂々と歩く後ろ姿は何度見ても美しかった。

じっと見つめていると、視線に気づいたクロノアさんが振り返った。


ク「そんな見つめられたら照れるんだけど笑」

し「いや~やっぱりクロノアさんはかっこいいな~って思って笑」

ク「ありがとう笑」


照れているのを隠すように、僕の頭を撫でた。




視点 pi


ト「しにがみさん…すげーな…!笑」

ぺ「だな~」

ト「教室から女子いなくなったぞ笑」


休み時間になった瞬間、女子が消えた。

なんなら男子もほとんどいない。


ト「い~な~、俺もモテたい!!」

ぺ「お前はいなりさんがいるだろ!」

ト「まぁね!笑」


なんだこいつ……うぜぇ…

子供できたら俺が名前つけてやる……!笑


そして、しにがみくんの人気は日に日に上がっていった。


~数日後~


しにがみくんに会えてない……

夢でもいいから会いたい…


ト「ぺいんとー、イケメンが呼んでるぞー」

ぺ「えっ!?」


もしかして……しにがみくん?!

あっ…でもしにがみくんはイケメンじゃなくて可愛いもんなぁ…

てことは……


ク「やほ~」


やっぱり…


ク「空き教室いって話さない?」

ぺ「いいですけど…」

ト「じゃあ俺帰るわ!」

ぺ「おう!」


トラゾーが帰り、気まずい空気になる。


ク「移動しようか」

ぺ「はい…!」




空き教室は蒸し暑く、真っ暗だった。

俺は窓を開け、外を眺めた。


ク「しにがみくんが可愛くなった原因…ぺいんとでしょ?」

ぺ「そうですけど……それが何か…?」

ク「そんな警戒しないでよ笑」


そう言いながら、俺の背筋から首もとまで指でなぞった。


ぺ「ひッ///」


俺の反応を見てクロノアさんが声をあげて笑った。


ク「ぺいんと最近テンション低いよね、しにがみくんに会えないから?」

ぺ「…まぁ……」


何で知ってるんだ…?


そう思いながら後ずさりをする。


ク「どうしたの?逃げないでよ」


クロノアさんが近づいてくる。

そして、俺はついに壁まで来てしまった。


どうしよう…逃げられない……


俺は目を瞑り、流れに任せることにした。


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