テラーノベル
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「……涼太、ちょっといいか」
リハーサル室の片隅。ダンスの練習が一段落し、メンバーがバラバラに休憩を取る中、翔太は意を決して涼太を呼び止めた。
涼太は一瞬、肩を強張らせた。けれど、翔太のどこか吹っ切れたような、寂しげな表情を見て、静かに隣に立った。
「……一昨日のことなんだけどさ」
翔太はあえて、軽く笑ってみせた。 引き攣りそうな頬を必死に動かして、いつもの「幼馴染の翔太」を演じる。
「……あれ、全部忘れて。冗談……っつーか、俺の勘違いだったわ」
涼太が目を見開く。その瞳には、驚きと、それ以上の戸惑いが浮かんでいた。
「……忘れて、いいの?」
「おう。なんか、ずっと一緒にいすぎてさ。俺もちょっと頭バグってたみたいだわ。お前にあんな困った顔させて、悪かったな」
翔太は涼太の肩を、ポンと軽く叩いた。 指先に伝わる涼太の体温。本当は、そのまま抱きしめてしまいたい。 でも、その手をすぐに離した。
「だから、もう気まずい顔すんな。いつもの、お前らしくいてよ。な?」
「……翔太……」
涼太は何かを言いたげに唇を震わせた。けれど、翔太が無理やり作った笑顔の裏にある痛みに気づいたのか、それとも安堵したのか、小さく頷いた。
「……わかった。翔太がそう言うなら、忘れるよ。……ありがとう」
その「ありがとう」という言葉が、今の翔太にはどんな刃よりも鋭く胸を刺した。 「忘れて」と言ったのは自分なのに、本当に忘れられてしまうのが、こんなに怖いなんて。
「……じゃ、俺、ジュース買ってくるわ」
逃げるようにリハーサル室を飛び出す翔太。 その背中を、涼太は今まで以上に切ない瞳で見つめていた。 「元通り」の壁を自分たちで築き直してしまった、そんな感覚が二人を支配していた。
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今月中に完結できるように
頑張る💓👊🏻
前期学級委員になったって話したじゃない?
小学校の先生に話したら
「よくやった」
って言われた()