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#そのじん
ma
91
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【あらすじ】
知人に連れられ参加した性奴隷オークションで出会った❤️を3億で買う🤍。家に連れて帰るも、不安や緊張の様子を見せる❤️にハグしたり、一緒に布団に入って寝たりして、何とか緊張を解そうとする🤍あった。
ーーーーーー
❤️視点
暗い……ここはどこだろう……
『いたい!いたいよぉ!!』
この声……
『ごめッ、ごめんなさいっ!!も、ゆるして!!』
あ、、、、
『……ッはい……、おおせのまま、に……』
過去の俺だ……
痛かった……辛かった……死にたかった……過去の記憶が目の前にある。それなのに、何故か傍から見てるような感覚になっとる。なんでやろう……それに……
床も空気も何もかも冷たかったはずなのに。なんで、こんなに暖かいんやろうか……
「んっ……んん……ぇ?」
温かさと少しの重みで目が覚める。いつもの冷たい感触はどこにもなく、困惑した。
「ぁ……」
誰かに抱きしめられている。
あったかい、なぁ……
きっとこっちが夢なんや。だって、こんなに温かくて、ふわふわしてて、いい匂いがして、、そんな所におるわけないんやもん。きっと夢から覚めたら、また冷たい床に戻るんや。
嫌やなぁ……ずっと、ここにおりたいなぁ……あんな所で生きとったってしょうがないんやもん。あんな所で生きるくらいなら、一生この夢の中におりたい……
「ッ……ふっ……、く……、ぅ……」
堪らず涙が零れそうになる。なんとか我慢してみても微かに漏れ出てしまっていた。
「や、、いやゃぁ……もどりた、ないよぉ……」
「ごめっ、ごめん、なさいッ……いい子、にするからぁ……」
どうせ夢の中なんだ。我慢する必要、ないやろ……
「ん……?ど、したの……?」
え、、、?声……?誰……?
見上げると、そこにはかっこいいだけでは収まりきらないくらい顔のいい男がいた。
あれ……?この顔……そういえば……
一気に昨日の記憶が蘇ってきた。そういえば、俺は昨日、この人に買われたんやった。ベッドで寝かしてくれて、俺の嫌いなごほうしをしなくていいよって言ってくれた人やった。
「え!?!?泣いてる!?どうしたの!?何か悪い夢でも見たの!?」
俺の頬を挟んで必死に心配してくれるご主人様に、さっきまでの涙が引っ込んでしまった。
「大丈夫。俺がいるから。もう心配ないよ。」
親指で涙を拭くと俺を強く抱きしめてくれて、背中をさすってくれる。その体温が温かくてやっぱり涙が出そうになる。
「あ、あの……ごしゅ、、じゅうたろう様?」
「なに?どうしたの?なんでも言って?」
こんなに心配してくれる人、この世にいたんやな……
「あの……ちょっ、と……くるしい、、です……」
「え?あ!ごめんね!そうだよね!強かったね!」
パッと離されてしまい、体温がなくなったことに少し寂しさを感じてしまった。なんだろう……安心する気がする……いや、でも、まだ気を抜いたらあかんやろ。どうなるか、わからんからな……
「そうだ!朝ごはん、食べよっか!」
連れてこられたのは昨日の忠誠を誓った部屋やった。
「用意するようにお願いしてくるから、待っててね」
「……はい。」
『君を苦しめるものはなにもないからね』
『幸せな顔が見たい』
『家族になりたいなって思ってる』
『君のことを知りたいな』
『好きな人とするんだよ』
じゅうたろう様が行ってしまい、一人ポツンと残ったところで、昨日の言葉が蘇る。
昨日、あったかい言葉を沢山聞いたなぁ。初めて言われたあの言葉に、思い出しただけで胸が温かくなる。あんな言葉言われたら絆されてまうやん。
でもな、気、抜いたらあかんのよ。ちょっと絆されても結局裏切られるんやからな。
「お待たせ。もう少ししたら持ってきてくれるから、それまで俺と話、しようよ」
柔らかい笑顔に自然と胸が温かくなる。だから、絆されたらあかんのやって。絆されて、気が緩んで、かつての地獄に引き戻されたら、もう生きていけんくなるんやから……
「まずさ、君に名前ってあるの?もしあるなら教えて欲しいな」
名前……か……もう随分と呼ばれてないけど、覚えてるのは覚えてる。
「……舜太、と言います。」
「へぇ〜!素敵な名前だね。じゃあ、舜って呼んでもいい?」
「お好きに呼んでいただければ……」
「ちなみに年齢は?」
ねんれい……もう、わからんな……
「歳は、、、すみません……分からないです……」
「……そっか……」
悲しそうな表情……なんで歳がわからんくって悲しくなるんやろ……
「お待たせしました。朝食をお持ちしました。」
「あ、ありがと」
目の前に置かれたのは見たこともない食べ物だった。
どうやって食べるんやろか……食べ物、なんかな……?
「……大丈夫?食べれそう?」
じっと見つめる姿に不審に思ったのか、じゅうたろう様に尋ねられた。
「……これは、なんですか?」
俺の知ってる食べ物はオレンジ色の薄っぺらいジャリジャリしたものやぐちゃぐちゃになったものやった。なんなら、監督官の精子がご飯なこともよくあったから、こんな形あるもの食べたことがなかった。
「……これは、サラダとスープだよ。そこにあるフォークやスプーンを使って食べたらいいんだよ」
やっぱり悲しそうな顔をしとる……俺、変なこと言ったんやろうか……なんか、、俺が買われて良かったんかな?この人を悲しませるくらいなら、他の……それこそ、はやちゃんとかの方が良かったんやないかなぁ……
やっぱり、俺、、、
かたっ
音がして顔を上げるとじゅうたろう様が立ち上がっていた。
そのまま俺の後ろまで歩いてくると、俺の手を取り、手元にあったふぉーくとすぷーんを握らせた。
「……こうやって使って、、、口、開けてごらん?こう食べたらいいんだよ」
手を添えて、ふぉーくで、さらだと呼ばれた緑色のものに刺して口に持って行ってくれた。それは今まで食べた中のどれよりも美味しかった。
「……美味しい……!」
「ほんと?よかったぁ……」
後ろでホッとした声が聞こえた。俺が美味しいとホッとするんだな、この人は……
「……ご飯食べたら、一旦部屋、行こっか。本当はもっと関係性ができてから聞きたいことだったんだけど、今聞かなきゃいけない気がする……」
「……?はい」
よく分からないが、話があるみたいで返事をしておいた。
その後も教えてもらいながら、さらだとすーぷ、を食べた。温かいすーぷが体全体を温めてくれて大好きになった。
コメント
3件
これからの❤️くんは幸せを沢山覚えて欲しい!!
読ませていただきました…。第3話、めちゃくちゃ切なくて、それでいてちょっとだけ温かいお話でしたね🥀 舜太が初めて「美味しい」って言えたシーン、私も一緒に涙が出そうになりました。過去の自分を俯瞰して見てしまう感覚、あの表現すごくリアルで、心の深いところに刺さりました。 じゅうたろう様の「少しずつでいい」みたいな距離感も、重すぎず軽すぎずで…続きがすごく気になります。ももさんの描く“闇のその先にある光”が、私は大好きです🌙