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???「ふぅ……授業終わったな」
兎白は、授業を終え休憩していた。
「なぁ!兎白!」
兎白「ん?何だ?」
「お前、ちょっと前の夜に中庭にいた?」
兎白「え?何でだ?」
「俺さ。後輩の部活の面倒みてて遅くなったんだけど、帰る途中に中庭の木が光っててさ!そしたら根っこのところにお前と桃時がいたんだよ!何してたんだ?」
兎白「お月見デートしてたんだ」
「お前ら本当にラブラブだな」
兎白「そうか?」
「それにしてもどうしてあの大木光ったんだ?」
兎白「……そうだな」
多分あの大木は
俺たちを祝福してくれた
何でか分からないけどそんな気がする
「でもさ。俺お前らのことをみてたけど、なんかプロポーズみたいなことしてなかったか?なんかお前立膝ついて桃時の手を持って何か言ってたし」
兎白「いや、言ってないな」
「そうか?」
兎白「あぁ。…………」
いっそ誰か
言ってくれたら良いのに
桃時は俺のだって
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「ねぇねぇ!桃時ちゃん!」
桃時「何?」
「桃時ちゃん。少し前の夜中庭にいた?」
桃時「え?どうして?」
「私忘れ物しちゃってさ。夜学校に戻ったんだよね。そしたら大木の根っこに桃時ちゃんと兎白君がいてさ!それをみてたら次は大木が虹色に光ってね?すっごい綺麗だったんだ!もしかして二人がいることに関係あるのかなって!」
桃時「さぁ?どうかしら?…………」
あの木は間違いなくアタシたちを
祝福してた
……何でそう想うのかしら
「桃時ちゃんたち。あの日何してたの?」
桃時「デートよ。デート」
「あははっ!本当に桃時ちゃんと兎白くんはラブラブだね!」
桃時「うふふっまぁね」
どうせ婚約したんだから
もっと周りに誰か教えて
兎白に群がる女共をぶっ飛ばされば良いのに
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橙「瑠璃人さん……?」
瑠璃人「本当にすみません」
橙「あなた……」
「「どうして二人が婚約者だってバラしちゃったんですか?!」」
雨花「あら」
橙の手には、校内新聞が握られている。そこには、『桃時、兎白電撃婚約!!』という題目が載っていた。
橙「今すぐ二人に謝ってください!!」
瑠璃人「もちろん謝るけど、つい口が滑ったんだよ!悪かったって!」
雨花「あっ桃時ちゃんと兎白くん来たよ?」
橙「みっちり怒られることですね」
瑠璃人「ひぃ!すみません!」
バタン!!!!
ドアを勢いよく開ける。桃時と兎白。
瑠璃人「あ、あの命だけは……」
桃時「瑠璃人……」
兎白「お前……」
瑠璃人「ごくり」
桃時・兎白「よくやってくれたわ!!・よくやってくれた!!」
橙「え?」
雨花「あはっ!二人はみせつけたいんでしょ?周りに。自分たちはちゃんと愛し合ってるって」
桃時「そ、そうよ////」
兎白「その通りだ」
瑠璃人「じゃあオレお咎めなし?やったぜ!」
橙「でもその軽い口はもう少し控えて下さい」
雨花「二人はラブラブだね」
桃時と兎白は恋人繋ぎをしながら笑い合うのだった。
橙「婚約者同士とみせつけたいなんて私は恥ずかしくて絶対できませんね……でも……」
「「婚約者という響きは憧れます」」
雨花「橙ちゃんもロマンチストだね!」
橙「ふふっ。そうかもしれませんね」
瑠璃人「オレも婚約者って響き好きだぜ。…………好きなもの同士お似合いなんじゃね?オレたち」
橙「!////そうかもしれませんね」
雨花「二人もラブラブ〜〜!」
橙・瑠璃人「////」
こうして、計2組の男女の熱愛ぶりは拍車がかかったそうな。
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