薄闇の中、私は目を見開いて体を強張らせる。
それを感じてか、涼さんは「大丈夫」と囁いて、チュパッと乳首を吸った。
直後、彼は下着越しに秘唇に触れ、直接ではないからか、グッと強めに親指の腹で押してきた。
「ん……っ、ぅ……」
指を入れられたわけじゃないけれど、そうされる事によって、とてもいやらしい行為をされた気持ちになる。
同時に――、脳裏に痴漢に秘所をまさぐられた事を思いだした。
「はぁ……っ、……ぁ……っ」
――大丈夫。
私は自分に言い聞かせ、両手で涼さんの腕をギュッと握る。
それに気づいた彼は、サラリと私の頭を撫でてきた。
「恵ちゃん、目を開いて俺を見て」
言われて、私は無意識に閉じていた目を開ける。
視界に入ったのは、豪邸の寝室の中でネオンの光を浴びて微笑む、美しい男性だ。
「俺はいま、恋人を愛している。君はとても大切にされているんだよ。君の尊厳を無視し、蹂躙した男と一緒にしないで」
「……っはい」
涼さんに愛されていると自覚する事は、彼を信頼する事にも繋がる。
怖いけれど、すべて曝け出して身を委ね、気持ち良くならないと。
そう思った私の気持ちを見透かしたように、涼さんはいたずらっぽく笑って付け足した。
「変な使命感に駆られなくていいからね。恵ちゃんをトロトロにさせるスキルはあるつもりだから、リラックスして身を任せてくれたらそれで充分」
涼さんの言い方がやけに慣れているように思えて、少し嫉妬した私は思わずポコッと彼の肩を叩く。
「……エッチ魔人」
すると彼はクシャッと笑い、噛み付くようにキスをしてきた。
「これから君は、エッチ魔人にグチャグチャにされて、自分の知らない女の部分を暴かれていくんだよ。覚悟して」
卑猥な事を言われて赤面すると、涼さんは下着越しに淫芽をカリカリと引っ掻いてきた。
「んぁっ」
私は小さく声を上げ、ギュッと体に力を込める。
すると涼さんはそんな私を宥めるように、内腿を優しく撫でた。
ゾクッとした私は腰を跳ね上げたけれど、涼さんにお腹を押さえられる。
「少し我慢してて」
小さな声で言った涼さんは、そのあとも私の乳首を吸い、乳房を揉み、下着越しに秘唇を弄り続けた。
やがてクチュクチュと濡れた音が立ち始め、私は与えられる快楽に小さく声を漏らす。
「んっ……、ぅ、……ん……っ」
涼さんに触られている所がどんどん熱を持って全身に巡り、体の奥まで伝わっているような感覚に陥った私は、上ずった声を漏らして彼の髪をサラリと撫でた。
丁寧に舐められた乳首はプツンと勃起し、温かく柔らかな舌でいじめられるたびに、切ない疼きを伝えてくる。
涼さんは慣れていない相手に強くしたら痛むと分かっているのか、とにかく丁寧に優しく愛撫してきた。
それが気持ち良くて堪らない私は、自分の輪郭がグズグズと溶けていくような心地に陥り、ある種の恐怖も抱いている。
秘所から聞こえる音は激しさと淫靡さを増し、グチョグチョとはばからない音を聞いた私は真っ赤になり、ギュッと目を閉じた。
「……そろそろ、直接触っても大丈夫かな」
涼さんは熱を押し殺すように溜め息をつくと、私の胸元から顔を離し、両手で下着をねじるように脱がしてしまう。
「あ……」
全裸になってから思いだしたけれど、私はアンダーヘアの処理をしていない。
朱里は整えているし、世の女性の半数は手入れをしているらしい。
そう思うと野生のジャングルが恥ずかしくなり、私は両手でバッと秘部を隠した。
けれど涼さんはクスッと笑うと、秘所を見ずに私に覆い被さり、またキスをしてくる。
丁寧に唇を舐められ、少し苦しくなって口を開くと、そこにトロリと柔らかな舌が侵入して口内を掻き混ぜてくる。
気持ちいいキスをされてボーッとしていると、彼は優しい手つきで私の体を愛撫し、濡れたアンダーヘアに触れてきた。
「あっ、…………の」
私は思わず声を上げ、彼の手を両手で掴む。
「ん? どうしたの?」
涼さんは愛撫の邪魔をされても起こらず、優しく尋ねてきた。
「……毛があってごめんなさい」
なんと言うべきか混乱した私は、「アンダーヘア」と専門用語を口にするのが恥ずかしくなり、そんな言い方をしてしまう。
それがおかしかったのか、涼さんは一瞬「ん”っ」と声を詰まらせ、横を向いて咳払いする。
コメント
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辛い記憶が甦ってしまった恵ちゃんを優しく諭し 安心させる涼さん🍀 緊張してドキドキなのは、きっと恵ちゃんだけではないはず....(///ω///)♡ 初々しくて可愛い恵ちゃんに、涼さんは きっとメロメロ&ドキドキだね~😍💕💕