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コメント
4件
更新ありがとうございます! 書き方、上手くなってませんか?!えなんかもう、書き方とか、今までで1番 どストライクかもしれない… 🔥
ッ…♡♡ヤバすぎるニヤけが止まんないです口角めっちゃ上がったままなんですけど!笑 rdさんもさすがですね、さすがとしか言いようがないですね trさんに関してはご愁傷さまですね後日頑張ってください krさんは……手加減してあげて欲しいけどして欲しくもない…! この後色んなことされるんでしょうね妄想が捗ります
らっだぁさんとの配信は楽しく終えることができた。
クロノアさんはよからぬことを言ってたけど、結局それはされることはなかった。
ただ、できなかった約束はクロノアさんの宣言通りのことになってしまったのだが。
「…ほらね?」
「、ッ!!」
構えて行ったものの、らっだぁさんは配信中には何をすることもなく普通にゲームをして終わった。
と、安心していたら最後の最後、締めの挨拶の時にやられたのだ。
配信中のコメントの中のものを終わりがけに拾ったらっだぁさんがそれを俺に試し、クロノアさんによって感度を上げられた身体は不意打ちの行動に反応してしまった。
生憎、ノイキャンのおかげでリスナーに聞かれることはなかったのだがそれを察したクロノアさんから鬼電がかかってきたのが数刻前の話。
「で?どこ触られたの?素直に答えたら酷くはしないよ」
「や、えっと…」
「…胸筋の話が出た瞬間のノイキャンだから大体予想つくけど、どういう風に触らせたのかな?」
「ぁ、う…ぇ…」
言えるわけない。
言ったとしても俺が痛い目を見るのは確定してる。
と言うか、お仕置き宣言されてるのに更に酷いことされる。
「らっだぁさんに聞こうか?」
「や、やめ…っ」
クロノアさんはスマホを取り出して連絡先かららっだぁさんを選ぶ。
「トラゾーが答えないんなら、やった本人に聞いた方が早いだろ」
タップしてコール音が鳴る。
2分ほど鳴らしていると間延びした声が出た。
『はーい、ノアどした。つかしつけぇ』
「トラゾーに何したんです?」
『無視か。あと開口一番それかよ』
「諦め悪いですね」
『……諦め悪いよ?俺』
見えない火花が散ってるようだ。
ゆっくり後退っていたらクロノアさんに腕を掴まれた。
「ひぇっ」
『あ、トラやっぱいたんか』
「お願いですから変なこと言わな、っ、むぐっ!!」
背後を取られて口を塞がれる。
人の押さえ方を熟知したクロノアさんから逃げるのは容易いことじゃない。
『あー、なるほど?機嫌損ねさせちゃったか』
「えぇ、あなたのせいでトラゾーが啼くはめになりますからね」
『ハメる、の間違いだろ?』
誰が上手いことを言えと言った。
「……で?」
『えぇ?ちゃんとした筋肉って柔らかいよねーってコメントきてたから、そういや二の腕っておっぱいと同じ柔らかさって言うよなってとこから目の前のトラに協力してもらっただけ』
協力というのは相手の同意があるのではないのか。
「にしては、その話からのトラゾーのノイキャンまでラグなかったですけど?」
『言ったらトラ拒否して逃げんじゃん』
いや当たり前だ。
『後ろから持ち上げるようにして触っただけで、トラが勝手に喘いだだけじゃん』
慌ててクロノアさんの手を口から剥がす。
「も、もう黙っててください!俺喘いでないですっ」
あんなの一生の不覚だ。
『えー?俺の方にはノイキャンされてない音源残ってんだぜ?聞く?』
「ばっ、バカ!やめてください!」
『ほら』
何かを操作してるのか数秒後に、らっだぁさんのいう音源、というか俺の声が流された。
『「ん、ぁあッ⁈」』
「………」
「………」
オワッタ。
オレ、オワリマシタ。
「ク、クロノアサン…」
油の切れたロボットのように、ギギギと後ろを向く。
背後からただならぬ雰囲気を出すクロノアさんは、すっっっごい笑顔だった。
ブチギレてます。
めちゃくちゃこの人、怒ってます。
「………へぇー?」
『ここだけ切り取ってノアあげようか?』
冗談なのか本気なのか分からない言い方にクロノアさんはぴしゃりと言い返した。
「結構です。あんたもそれ消しといてくださいよ」
『消すかどうかは分かんねーけど、な?』
イラッと効果音が聞こえた気がする。
お願いだからこれ以上この人のこと煽らないで、俺が死ぬ。
「そんなもんに貰わなくても俺はいつでも啼かすことできるんで」
『ふぅん?じゃ、意趣返しにノアにもうひとつ教えてやるよ』
「らっだぁさん…っ!!」
頼むから言わないで。
それだけは、お願いだから。
『俺が触ったのは服の上からじゃなくて下からでしたー。じゃーなぁ』
俺の願いは虚しく打ち砕かれた。
ツー、ツーと無情にも通話が切られ、部屋の温度が一気に下がる。
背後の怒気は氷のように冷たく背中に刺さる。
「………トラゾー?」
ドチャクソひっっっくい声。
クロノアさんの固い堪忍袋の緒が切れて、強い堪忍袋が爆発して破れてますね。
「ハイ…ッ」
「どうやら自覚が足りてなかったみたいだね。…わかるまで、家から出さないから」
「あ、あの…ッ」
「あぁ…そうだ、試してみたいモノがあるんだ。らっだぁさんとの配信で使いそびれたのが」
貼り付けられた笑み。
「お仕置き兼ねるから、泣いてもやめないからね」
神様、もしいるなら数刻前の俺の元に俺を行かせてください。
「せ、せめて…明日、動けるくらいに…」
「何言ってんの。約束してなくても、気に留めとくくらいはできただろ?それなのにあんな簡単に触らせて、声聞かせて?」
身動きは全く取れない。
「明日はベッドから出れると思わないでね、トラゾー」
「ぅ」
「トラゾー?」
「はい、っ」
敬礼の如く返事をする。
「とりあえず、服脱ごっか?」
俺が何をしたというのでしょう。
被害者は泣き寝入りをするしかないのか。
「何でか分かってない顔してるね」
「っ!!」
「俺がどれだけ重たいか、この前のじゃ分かんなかった?それとも物足りないくらい、トラゾーはえっちなこと好きになっちゃった?」
「お、俺はっ…」
らっだぁさんに触られた胸にクロノアさんが触れる。
「俺は?」
「クロノアさんじゃなきゃ、やです…」
「喘いでたじゃん」
「あれは不可抗力です…っ」
じとりとまた据わった目で見られる。
「ッッ〜〜!!ならクロノアさんで、消毒してください…っ、あなたじゃなきゃ、ダメな身体にしてください…ッ!」
やばいことを口走った気がする。
咄嗟に出た言葉は取り消せず、脱いだ背中に冷や汗が伝う。
「……」
「クロノアさん…?」
「じゃあダメな身体にする為に、いっぱい色々試そうか」
「(オワタ)」
にこりと笑うクロノアさんにさよなら俺の明日、と両手を広げるのだった。