テラーノベル
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今日は何かいつもと違うって、蓮に抱かれながら思った。
仕事終わりに蓮の家に行って、夕飯はそれぞれ済ませてたから一緒にお風呂に入って。
その時も、何だかいつもより更に密着してくるなぁって思ってたけど。
違うってはっきり思ったのは、セックスが始まってから。
「ね、れんっ…も、そこ、やだぁっ」
「そう? 気持ち良さそうだけど」
「っ、よ、よすぎて…つらいんだってっ…ね、も、入れてよ…っ」
「…欲しい?」
耳元で囁かれて身体が震えた。こくこく何度も頷くと、蓮がじっと目を覗き込んでくる。
「駄目、ちゃんと言って。ちゃんとこの口で、大介の声で、俺のこと欲しがって」
こんな風に言われるのは、初めて。
そもそも始まりから、キスも前戯も何もかも。丁寧でねちっこくて激しくて、隅々までキスされたり舐められたり甘噛みされたり。
『恋人契約』をしてから長いけど、こんな風に抱かれるのは初めてだ。
トドメがおねだりしてっていう、おねだり。
そんなこと、お前言ったことないじゃん。
疑問ばっかり頭をよぎるけど「ね、言って?」と甘えたように言いながら顔中にキスを落とされて、絆されないわけない。
「…ね、蓮のこれ、欲しい…っ、俺の中に入って、いっぱい動いて…?」
要望に応えてと、いい加減俺も中が疼いてたから欲しくて堪らなくて。蓮の首に腕を絡めながら小さく囁いた。
蓮は嬉しそうに、でもどこか切なそうな表情で微笑む。
そんな顔、初めて見たんだけど。
疑問を口にする前に蓮の自身が挿入される。そのまま熱に飲み込まれて、その表情の訳を聞くことは出来なかった。
「佐久間くん、起きて。おはよ」
肩を揺さぶられる感覚にゆっくり意識が浮上する
ほぼ一晩中抱かれ続けて、最後は気絶するように眠ったから身体がだるい。
それでも何とか目を開けると、ベッド横から俺の顔を覗き込んでた蓮が優しく笑った。
「おはよう、佐久間くん。朝ごはん出来てるから顔洗っておいで」
「…れんが、つくったのか…?」
寝起きでまだ回り切らない口調で問いかけると、俺の頭をそっと撫でながら蓮が頷いた。
「冷める前に食べよ。ほら、起きて」
「ん、わかった…。おはよぉ、れん」
「うん、おはよ」
蓮の作ったご飯、大好き。
目を擦りながら何とか起き上がって、蓮におはようを言う。そしたらくすぐったそうな顔で笑った蓮が、ちゅっとおはようのキスをくれた。
まるっきり、理想みたいな恋人同士の朝の風景。
それを味わえる幸せを噛み締めながら洗面所に向かって、鏡を見て一瞬ぎょっとした。
蓮に借りたぶかぶかのTシャツ。そこから見える首元も鎖骨も、赤い跡がこれでもかと付いている。襟元を引っ張って中を覗き込むと、胸元にもいっぱい。うわ、腹にも。
これは下手したら、下半身にも付けられてるかもしれない。
どれもこれも今日一日で消えるかもってくらい薄い跡。でもこんなに付けられたのは初めてで。
どうしてって疑問もあるけど。まるで蓮のものになれたみたいな錯覚が何よりも嬉しくて幸せで、何だか泣きそうになった。
白いご飯にお味噌汁。それから鮭の切り身を焼いたのと目玉焼き。朝からちゃんとしたご飯。
朝からマメだなって思いながら美味しく頂いた。
蓮のご飯は美味しいし、何より俺のために作ってくれたのが嬉しいから大好き。
食後のコーヒーを頂きながら、今日は珍しく2人してオフだしこのままのんびりするのかなって考えてた。
その横で蓮が決意を固めてたことなんて、何にも気付いていなかったんだ。
「…ねえ、佐久間くん。話があるんだ」
そう告げた蓮の声の硬さに、とうとう来たのかなって思う。
蓮は真面目だし優しい奴だ。これまでは身辺や気持ちが安定してなかったから享受してたけど、そもそも『恋人契約』なんて歪な関係をそのままにしておく奴じゃない。
ゆっくりと視線を向ければ、どこか緊張したような蓮の表情。
「…うん、なぁに」
大丈夫だよ、俺は。
これまでの時間も記憶も、全部俺が抱えていくから。
それさえあれば生きていけるから。
コメント
6件
やはり愛の重いめめ🖤2人の関係がどうなるか引き続きとっても楽しみです😌🩷

インフルで倒れてる間に展開が進んでておおおおって感じです! 明日まで待つ⁈ もう少し具合悪くなってりゃ良かったー! もう禁断症状みたいになってます💦
アプリじゃないから10が限界やった(*´・ω・) やっぱり…めめは愛が重くてねちっこいエッチしそうですよね(◍¯∀¯◍)💕 そして、さっくんマーキングされとる-w-w もうニヤニヤが止まらないのですが… これはもう水瀬さんの掌で転がされてますね、私(ノ≧ڡ≦)☆