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さて、後どのくらいオレの攻撃が、通じるだろうか、
後どのくらい時間稼ぎが出来るだろうか、
時間はもう無い、地下世界の王、
アズゴアは恐らくもうダメだ。
彼はもう『ニンゲン』を人間と理解出来ないだろう、
実際『ヤツ』はもう、モンスター、いや、化物に成りつつある、
そんな『ニンゲン』がオレを〇し、
『LV』を手に入れたら…
まぁいい。
何かを考えている時間は無い、
さあ、また始めるか。
サ「さっさとやろうぜ。」
そうしてまた、〇し合いを始める。
サ「いくぜ?」
そう言って、最初の全力攻撃を仕掛ける。
当たらない、
まぁそうだろうな。もう何度繰り返したかも分からない、
オレが出来るのは時間稼ぎくらいだ。
だから、何度でも同じ言葉を紡ぐ。
サ「え?まさか大人しく喰らうとでも、思ったか?」
攻撃をする、当たらない。
心のどこかで気付く、『コイツ』にもう、
攻撃は当たらない、と
だが、それはここで辞める理由にはならない
だから言葉と攻撃を続ける。
サ「時空に大規模な歪みが発生しているらしい」
サ「時間の流れがメチャクチャに飛んで…止まって…また動いて…」
言っても意味は無い。
どうせもう何度も何度も言った、こんなのはただの時間稼ぎだ。
攻撃をする。
当然当たらない、分かっているのだ。
ここで抗っても意味は無い、じゃあなんでこんなことしてるんだろう?
…………
まだ少し、信じてしまっているのかもしれないな。
サ「そして突然、全てが終わりを迎えるんだ」
サ「へへへ…それってお前の仕業なんだろ?」
繰り返す、言葉を、出来るだけ「ニンゲン」の心に響くように。
サ「お前にはわからないんだろうな」
サ「ある日突然、なんの前触れもなく…」
サ「何もかもがリセットされる…それを知りながら生きていく気持ちなんて」
繰り返す、繰り返す
サ「俺はもう諦めた」
何度も、何度も
サ「もう地上に戻りたいと思うことも無くなった」
サ「だって、もし戻れたって、直ぐにまたここに戻されるんだろ?記憶を消されてさ」
響くように、願うように
サ「そんなんだから…正直、何もやってもやる気が出ない」
サ「…ま、それも怠けるための口実なのかもしれないけどな」
サ「自分でもよく分からないよ」
何度も、何度も、何度も
心から、本音を話す。
サ「ただ一つ、わかるのは、この後何が起きるか知っている以上」
サ「もう何もしないで見ている訳には行かないってことさ」
そうして、ここで一泊置く、
サ「ま、それはさておき」
そう言葉を紡いで、
サ「お前、ホントに武器を振り回すの好きだな」
サ「…なあ」
サ「お前、さっきは答えてくれなかったけど…」
サ「俺には分かるよ、」
サ「お前の中には正義のココロの欠片がある、」
サ「正しいことを望んだ『ヤツ』の記憶があるはずだ。」
サ「ひょっとしてオレたち…別の時間軸では…」
サ「友達だったんじゃないのか?」
サ「なあ、応えてくれよ」
揺さぶりを掛ける、まだどこか『ニンゲン』を信じてしまっているから、
『コイツ』にはまだ、全てをやり直す方法が、やり方があるから。
サ「オレの言ってる事のイミが分かるなら…」
サ「こんなのもう辞めようぜ?」
サ「武器を置いてくれよ、そしたら…」
サ「オレの仕事も、ラクになる」
可能性がどんだけ少なくても、そこに、ハッピーエンドの可能性があるなら、
オレはそっちを取り続けたいから。
サ「…」
フ「…」
《シュン 》
《Miss》
あぁ、そうか、もう手遅れだったのを、忘れていたな。
サ「ま、一応言ってみただけだ。」
サ「そっちが辞める気ないならしかたない」
さっきよりもキツい攻撃をする、当たると願って、
………
少し、ほんの少しだけ、『ニンゲン』が攻撃に当たった。
なるほど、
サ(ここが、ターニングポイントだな。)
キ(ここが、ターニングポイントのようだ。)
『ニンゲン』の攻撃が飛ぶ、それを当然のように躱すが、躱しきれはしない、
いつかは絶対に当たる、だからこそ、ここで〇す。
サ「実はさ、オレ、こっそり思ってたんだ。お前と、友達になれないかなって」
サ「時空が歪むのは、誰かが、不満を感じているからかもしれない…ってな。」
サ「だからその不満を解消してやれば、歪まなくなるかも、って思ったんだ。」
言葉を紡ぐ、その後に攻撃を放つ、避けきれないほどのブラスターを、
しかし、それでも倒しきるまでには至らない、
『ニンゲン』は上下左右全てを使い、攻撃を避けきり、次はこれに攻撃をし、
オレはそれを避け、また言葉を紡ぐ
サ「どうすれば不満が解消されるのか分からないけど…」
サ「ウマイメシとか、くだらないジョークとか、友達とかがあればいいのかな、ってさ。」
そう言って、攻撃をする、当たる、微かだが、順調に、
だが、このまま攻撃をし続けるほど、オレの体力を無尽蔵じゃない、
どうにかして、止めなくては、
それが今まで、沢山の『オレ』がやろうとした事だから。
サ「…笑えるだろ?」
サ「そう、お前は何をやっても絶対に満足なんてしないのにさ」
二つの意味での笑いだ。
今まで無駄な事を繰り返してきた『サンズ』にと、
それに気付かず、呑気に暮らし続けてきたオレに対してだ。
サ「何度も、何度も時間軸を食い荒らして…」
サ「そして…最後は…」
サ「…」
サ「…なぁ、これだけは忠告しておく、」
サ「お前もいつか、『やめる』選択をしなきゃいけなくなるんだ」
〇し合いは、続く、片方がもしくはどちらもが、〇ぬまで。
サ「そして…今日がその時だ。」
同じパターンの攻撃だ。
オレは違う攻撃をしていても、
『ヤツ』からしたら全て、『繰り返してる』様にしか見えないのだろうから。
サ「だって…戦いっぱなしで、オレはもうヘトヘトだよ。」
そんな余裕はないのに軽口を叩きながら、
そんな体力もないのに無茶な攻撃を繰り返す、
なんせこいつは、世界を賭けた戦い、いや、
どちらかの体力が0になるかの『ゲーム』なのだから。
そして、戦い、戦い、戦い続ける、考えながら、
どうしたら、『コイツ』を倒せるのか、
否、倒さなくていいのだ、封じ込めればそれでいいのだ。
どうすれば、どうすれば……
あっ
そうだ、この方法なら、
この世界が本当に『ゲーム』なら、
もう、賭けるしかない。
そうして、オレは『ニンゲン』に言い放つ
サ「これ以上やるつもりなら…スペシャルこうげきを使わないといけなくなる」
っと