めめあべ
阿部→「 」
目黒→『』
岩本→《》
阿部side
「…ッめめ、ぇ♡も、指やだぁ…♡」
『阿部ちゃん痛いの嫌いでしょ?だからこんだけ解してあげてんのに嫌とか言うんだ』
「うぇ、違うそんなつもりじゃ…」
あれから2時間くらい経っただろうか。自身の孔が咥えこんでいるのは未だ指だけ。これだけ長い時間をかけているのにたった2本の指しか入れて貰えず正直物足りなさで頭はいっぱいになっている。前立腺を優しく擦られ、挟み込むように刺激され、その度に異常に快感を拾ってしまうこの身体はもう何も出さずとも達せるくらいにまで出来上がってしまっていた。挿れて貰えないのがこんなに辛くてもどかしいのは初めてで、普段は絶対に見せないような顔をしているのが鏡を見なくともわかる。…もう限界だ、我慢できない。彼のそれが欲しくて仕方がない。自ら求めたことなんて過去になかったから自分がこんな言葉を発するなんて思ってもいなかった。
「めめ、♡」
『なぁに、阿部ちゃん』
欲しい。やっぱり俺にはめめしかいないしめめ以外は受け入れられない。俺の全部あげるから貴方の全部を俺に頂戴、なんて虫が良すぎるのはわかっている。でも今は何故か強くそう思ってしまってこの思いにブレーキはかけられそうにない。徐に手を伸ばして彼の頬に触れれば軽く口付けて、至近距離で目を合わせる。そのまま思い浮かんだ言葉を必死に繋ぎ合わせて文章にすれば言ったことが無いような、誰にも明かしたことのないような自身の本音がほろほろと零れ落ちた
「もう我慢むり、…早く、めめのそれ、欲しい♡奥、寂しくって…」
______________________________________
目黒side
涙目でぐすぐすと鼻を鳴らしながら何を言うかと思えば初めて聞くお強請りの言葉が聞こえてきた。こんな形で聞きたくはなかったな、とは思いつつも此方も限界は近かったため癪には触るが彼の要望を聞いてやろうと下衣を脱いですっかり緩みきった孔へ自身を宛がう。此方へ向けられる期待を孕んだ目を見詰め返しながら少し腰を進めれば誘い込まれるように彼の中が畝る。小さく矯声を上げる彼に構うことなくものをぐぐ、と奥まで埋め込むと緩んでいたそこは媚びるように吸い付いてくる。
『阿部ちゃんはさぁ、ふっかさんにもこうやって挿れられてたの?』
「…ッ♡や、違う、くて…♡」
『何が違うの?』
言い訳なんか聞きたくない。ここから彼が喋れるのかどうかはわからないけれど俺に説明しなきゃいけないことが沢山あることなんて彼が一番わかっているだろうから、とりあえず律動を始めてみる。ゆったりとしたリズムで奥の方を行き来してみれば面白いくらい身体が小刻みに震えるのを感じた。
「ぁ…ぅ、♡挿れ、られてない、ぃ…」
『…?えどういうこと?』
「だから、ッぁ、♡俺が、上だったの、!♡」
『…へぇ?笑』
「めめ以外の人の、入るの嫌で…」
なるほど、先程の言葉に嘘はなかったのか。それなら今日ホテルから出てきたはずなのに全く後ろが解れていなかったことも説明がつく。俺以外を受け入れていなかったということに一旦安心するも浮気していたことに変わりはないのだからと一気にお仕置の方へシフトチェンジする。段々と腰の動きを速めていって絶頂へと導く。が、彼が達しそうになった瞬間動きを止める。
「…ぇ、なんで、?イきたい、イかせてよぉ、♡」
『まだダメ♡俺がイくまで我慢してよ、一緒にイきたいからさ♡』
嘘、ただ意地悪したいだけ。今まではずっと優しく甘い時間を過ごしてきたけれど彼はそれじゃ足りなくてこういう結果になってしまったのだろう。それなら彼の求めるものを此方からあげてしまえばいい。普通の行為では満足できなくなってしまったのであれば、いつもと違うことをすればいい。そう思って何度も寸止めを繰り返していると10分も経つ頃には彼は泣き出してしまっていた。
「めめ、♡ねぇイきたい、ずっと寸止めやだ♡」
『我が儘言わないの…てかさ、阿部ちゃんふっかさんとする時はタチなんだっけ?』
「なんでその話…そぉだけど、ッぁ、それやら、♡」
『いやこの姿さ、ふっかさんに見せちゃおうかなって笑』
______________________________________
阿部side
なんか凄い言葉が聞こえてきたような気がする。快楽でろくに回らない頭をフル回転させて彼の言葉を理解しようと試みる。ふっかに俺の姿を見せる?いつの…まあ今か。今?こんな姿見られてしまえば軽く人生終わったも同然だろう。普通にキツイと言うか嫌だ、嫌すぎる。だがそんな自身の思いも虚しく、乾いたシャッター音が聞こえてきたような気がした。いやな予感がして其方を見ると彼がにやりと笑いながらスマホの画面を見せてくる。
『…はは、かーわい♡ほら見て?俺のいっちばん大事な人の恥ずかしい姿』
そこには目は涙に濡れ、身体には無数の紅い印を付けられ彼の太いものをいとも簡単に飲み込み、蕩けた顔で明後日の方向を向いている自分の姿があった。こんな顔を彼に見られていると思うと猛烈に恥ずかしかったし、怖くて見たことがなかったため初めて見る連結部は思っていたよりも余裕で彼のものを受け入れていて驚いた。何も言えずに居ると彼はスマホを弄り出して再び画面を此方へ向けてきた。最悪だ。どうやら深澤とのトーク画面にその写真が投下されてしまったらしい。
______________________________________
目黒side
ほんの悪戯心で彼のあられもない姿を写真に納め、浮気相手へと送ってみた。すると直ぐに既読がつく。なんだかデジャブを感じているのは気のせいだろうか。そう思っていると何故か電話が掛かってきた。
『阿部ちゃん出る?』
「ぅ…♡むり、♡てか出ないで…」
『じゃあ俺出るね。…もしもし?』
《…あ、聞こえる?俺なんだけど》
『え、岩本くん?』
《そう笑 なんかふっかがお宅の彼女さんにね、手出しちゃったみたいで。ご迷惑お掛けしました》
『あぁ全然、もう手出させないから大丈夫。これからは俺しか見えないように育てるし』
《俺もそうするわ~てか阿部ってくそえろい顔してんのな、写真俺が見ちゃった》
『いいですよ別に笑 誰かに見られる前提で送ってるんで』
本当はそんなに多くの人に自分の彼女の可愛いところなんて見られたくないけれど岩本くんならいいや。…と言うか向こうからもなんか聞こえてきてね?声、?なんか凄い甘い声…喘ぎ声かこれ?
『…あの、つかぬことをお聞きしますがそのー…シてます?』
《そりゃね、あんなん知って許せるわけないし笑》
『じゃあそろそろ切りますね、邪魔しても悪いし』
それから20秒程会話をして、お互い最中だったため電話を切った。電話を切る直前に聞こえた岩本くんがふっかさんの名前を呼ぶ声はゾッとするくらい甘くて優しかった。今頃ふっかさんはどうなっているのだろうか。下手したら阿部ちゃんよりも疲弊しているのでは。1人で考えているとふいに唇に何かが触れた。
「…ねぇめめ、こっち集中してよ」
自分勝手だなぁ。でも、それさえも愛おしく思えてしまう程に惚れてしまったのだからもう仕方がない。今夜は満足するまで付き合って貰おう、そう決めて再度彼の深くまで入り込んだ。
コメント
2件
シチュも何もかも最高すぎます🫠めっちゃ好みです...🥲💚