いわふか
深澤→「 」
岩本→『 』
目黒→《》
深澤side
やばい、やばすぎる。なんかわかんないけど家に帰ってから数分後、急に眠くなって起きたら今全裸で手錠かけられてベッドに固定されてるうえになんかその…俺のものに刺さってる?てか入ってる…のか、なんだこれ気持ち悪い。
『あ、ふっか起きた?おはよー』
「え、照!?おはようじゃなくて取ってよこれ、なんかわかんないけどすげえ拘束されてて」
『…わかんないんだ。』
その場の空気が変わった。やばい、これは地雷踏んだかもしれない。と言うか確実に踏んだ。なんだ、何が照の琴線に触れた?…もしかして”あのこと”がバレた、?
『ほんとにわかってないの?』
「…わかんない」
『ふーん…これ見ても?』
「…え、何これ」
『何って、お前と阿部でしょ。こんなとこで二人ってもうそう言うことだよな?』
1枚の写真。俺と阿部ちゃんが丁度ホテルから出てきた、数時間前を撮ったものだった。照に見られていたのか?いや、俺が今日帰ってきたときは普通におかえりーって言ってたし、家から出たような形跡もなかった。じゃあ他の誰かが?いやでもこんなことをしてメリットになるやつなんていないはず。マスコミ関係と照は繋がってねえしメンバーがこんなことするとは思えないし。まじで誰なんだよこれ送ってきた奴、やばすぎだろ
「いや違、」
『何も違うことないでしょ、全部知ってるしもう隠さなくていいよ』
______________________________________
岩本side
全然白状しねえじゃんこいつ。てか全裸で拘束されてプラグまで入れられてんのにそれにはなんの疑問も抱いてねえの?まあいいや、話進まねえから全部知ってるとか言ってみたけどめちゃくちゃハッタリだから聞かれたらやべえし。これが吉と出るか凶と出るか、前者であって欲しいな…
「…全部、?」
『そう、全部。阿部ちゃんとめめが付き合い出してからこの関係になったこととか、わざわざバレないようにこんな遠くのホテル使ってたこととか』
半分くらい憶測で会話してっけど大丈夫なんだろうか。どこら辺まで俺の予想が当たってるかわからないからこの後どう返答がくるかわからず自分でもひやひやしている。
「…がちで全部知ってんだ」
『…そう言ってるじゃん、ずっと』
まじか全部合ってた。まあ夫婦って言われてるくらいだしふっかのことは一番理解してるつもりではある。けど今回は自信なかったからとりあえずは良かった当たって。さてさてここからどれくらい情報を引き出せるかだよな。わかったこと全部目黒に共有して今後の処分は決めるか。
______________________________________
あの後1時間くらいテキトーに彼の身体を弄りながら問い詰めまくって半年前からの関係であること、阿部とはお互いに恋愛感情はないこと、多いときは週3くらい会っていたこと等々を彼自身の口から聞いた。多分目黒は阿部のこと今頃抱き潰しにかかってるだろうし今聞いたことは一応後で連絡しよう。
『…でさ、結局俺らに冷めたわけでは?』
「ない。それは絶対ない。」
『ならなんでこんなことしたんだよ』
「…なんか、俺もあんまよくわかんないっていうか、」
『いやわかんないじゃ済ませれないから。わかんないなりに説明して?』
「…えっ、と。俺と阿部ちゃんが二人で飲みに行った日あったじゃん。あの日、阿部ちゃんの恋愛相談受けてたんだよね」
『…?』
「最近めめが冷たいような気がするって。多分めめは大事にしたいから一定の距離感を保ってたかったんだと思うんだけど」
『あー目黒らしいわ笑』
「でも阿部ちゃんは早く手出して欲しかったと言うか、もっと言葉じゃなくて行動で表して欲しかったわけよ、そっからなんかまあ、こんな感じに」
『じゃあ阿部の不安解消みたいなとこからこの関係になっちゃったわけか』
「…うん、照にもめめにも、俺は阿部ちゃんにも悪いことしたなって思ってる。ごめんなさい、」
『…まあいいよ、許しはしないけど』
許せるわけはないけれど、今後はこんなことしないだろうし絶対させない。阿部との関係もただのメンバーに戻そう。この先のことを色々と考えていたら黙り込んだ俺を見て不安になってきたのかふと彼が口を開いて、怯えたような震える声を発した
「…じゃあもう捨てる?」
『捨てはしない、ただ今回みたいなこともう一回したら今度は捨てる』
「わかった、もうしない。絶対しない」
『ただ、俺がどれだけふっかのこと大事に思ってるかふっかがわかってないのはやっぱどうかと思うんだよね』
「え、?…つまり?」
なんのためにここまでしたと思っているんだ。この状態に持ってくるために彼の夕飯に睡眠薬を入れたり、いつか使おうと思って買っておいた手錠をわざわざ出したり。意識がない人の服脱がすのって意外と難しいんだぞ?とか、プラグ入れるとき寝てるはずなのにふっかがえろい声出すから理性保つの大変だったこととか、色々言いたいことはあるけど一生一緒にいるためだから。どんな手段であろうと選んではいられない。だってふっかのことを誰よりも愛してて、誰よりも幸せに出来るのは俺だから。だから今日は
『ふっかがわかるまで、いーっぱい愛してあげる♡』
彼の耳元で、普段よりも数段甘い声でそう囁いて数時間前に埋め込んだプラグへ手を伸ばした
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!