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「どうして、どうしてよう。お願い、やめてよ。ねぇ、謝るから、ごめん、ねぇ…」
目の前の彼女は涙で顔をぐしゃぐしゃに濡らしながら泣き喚く。手足はテープで固定され体はベットに縛り付けられていて自由に動くことはできない。それでも彼女は懸命に動いてどうにかこの状況から逃げようとしている。…逃げられないのに。
「別に謝って欲しいわけじゃないんだ。むしろ君に会えて感謝してるし。」
「じゃあ、どうしてこんなことするの?意味わかんないよぅ、ねぇ、お願い、やめてよ…」
僕はしゃがんで懇願する彼女と目線をそろえた。
「そんなに泣かないで。せっかくの綺麗な顔が台無しだよ?」
僕はそう言って彼女を撫でて、後ろを振り向いた。そこには普段、僕が愛用している道具がたくさんある。
僕はナイフを持って彼女の前に立った。体に通りやすいように、刃が細めのものを選んでいる。
彼女はどうやらこの後のことを察したらしい。
さっきまで騒いでいたのに、じっとナイフを見て目を大きく見開いて、そのまま動かなくなってしまった。その固まっている姿もなんだか美しくて僕は一時、彼女に見惚れていた。
そろそろするか。僕は彼女に近づく。一歩、また一歩。彼女との距離は少しづつ縮まっていく。彼女の顔は恐怖で歪み、口をぱくぱくさせている。
「いやだ、ごめんなさい。ごめんなさい。いや、いや」
かすかに漏れている息で声を少しだけ発している。どうやら呼吸もままならないらしい。
僕は彼女の目の前に立って見下ろした。彼女はお漏らしをしていた。僕はしゃがんで言った。
「そんなに怖がらなくても良いんだよ。すぐ終わるからね。たぶん。」
そう言って僕はまず、麻酔を打った。彼女の瞼が閉じ完全に意識がなくなったことを確認し、そして彼女のお腹にナイフを刺した。ゆっくり、ゆっくり刺していく。ナイフを通じて肉に刃がめり込んでいく感触が手に伝わってくる。ずぶ、ずぶ、ずぶ。あぁ。素晴らしい。痺れるほどの快感が脳を、全身を駆け巡る。僕はその後も何度も何度も新しい包丁を使ってゆっくりと彼女を刺し続けた。その度に快感が体中を襲う。
気がつくと包丁はもうなくなっていた。あまりに夢中になるため、10本までと制限しているのだ。
僕は彼女の遺体に手を合わせ、遺体の処理に取り掛かった。その頃にはもう死後硬直が始まっており、切断しても何も感じなかった。