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車に乗り
ちょっと遠いショッピングモールに向かう
近くのお店だと
会社の人間などに会う可能性があるからだ
よっぽど嬉しいのか
鼻歌を歌いながら
窓の外を見ているホソガ
あー、可愛い
今すぐ抱きしめたい
なんて、俺は親バカならぬ彼氏バカだ
目的地に着いて
車から降り
手を繋ぎながら中に入る
もちろん恋人繋ぎで
入って早々
行きたいお店を見つけたのか
手を引っ張って進むホソガ
向かった先は服屋だった
ホソガは服を取っては
俺の体に重ね
うーんと悩んだ顔をしている
そんな顔も可愛いな…
と頭の片隅で考えながら
俺もホソガの服を選び始めた
結局、お互い5着ずつ買った
ホソガが「金額が高くなるから僕の分はいらない」と言ったが
別に他の事でお金を使う事はない
お金を沢山持っているからと言って何にでも使うわけじゃない
ホソガと過ごす時だけ
沢山使うと決めている
俺は、半ば強引に会計に向かった
🦄「ありがとう」
そう言って
嬉しそうに笑うものだから
可愛くて
誰にも見られていない事を確認し
チュッ
と瞬間だけのキスをした
やっぱりまだ慣れないホソガは
顔が赤くなってる
だが、俺は気にせず
手を引いて進む
デートが終わった後
車に乗り込むと
疲れたのか
スヤスヤと眠るホソガ
頭を少し撫でてから
俺は車のエンジンをかけた
ピコン📱
俺の携帯に通知がきた
誰からだ?
そう思い
画面を見ると
俺は息を飲んだ
画面には
「父さん」と表示されていた…
車を止め
画面を開く
内容は
「今から家に来い」というものだった
俺は
自分の心臓が早く脈打つのを感じた
冷や汗をかき
呼吸が苦しくなった
🐨「ハァッハァッ」
父上は
俺が唯一逆らえない人だ
圧が強く
冷酷な目で俺を見てくる
🦄「大丈夫?」
起きてしまったのか
ホソガが心配そうな顔をして
俺を見ている
言葉に詰まっていると
ぎゅっと優しく手を握り
🦄「何かあったのなら話して?」
と優しく言われ
俺は父から呼び出しを受けた事を話した
一通り話すと
ホソガは
俺の顔を抱き寄せて
🦄「大丈夫」ギュ
自身の腕の中に入れた
俺はしばらく
ホソガに抱きしめられていた
顔を離すと
ホソガは
何も言わずに
コクリと頷いた
大丈夫だ
怖がるな
行こう
そう心に決め
俺は車を走らせた