「……?」
ある日の夜、啜り泣く声が聞こえた
我の隣にはロシアがいるからきっとロシアだろう
「ロシア…?」
ゆっくりとロシアの背中に触れる
『うッ…グスッ……ちゅッ…かぁッ…』
やはり泣いていたのはロシアだった
「どうした…?」
『う”ッ…う”ー…』
ロシアは腕を前に出した
ハグの合図だろう
ギュッ
我はロシアを抱き締める
『ちゅッ…かぁ”…ぼくッ…女の子に”ッ…なりたかったぁ”ッ…』
嗚咽を漏らしながらロシアは我に訴える
「女の子に…?何で…?」
我はロシアの頭を撫でながらそのように聞く
『だッ…だって…子供ッ…ちゅッ…かッ…のッ…』
「え…?」
これはつまり我の子供が産みたいのにって事か…?
『う”ッ…う”ぅ”…』
「……」
ロシアは更に涙の量を増やしているようだった
『中華ッ…ごめんなさい”ッ…ぼくッ…中華の子供ッ…うめなぐでッ…』
「…いいんだよロシア、そんなの全然気にしない」
『ふぇ”…?』
「ロシアは可愛くて、優しくて、かっこいいから…それだけで良いよ」
ロシアの体は少し震えていた
怖かったんだろう、捨てられると思って
でも、全然そんなことはありえない
だって、我はロシアが大大大好きだから
『…ありがとう…中華…』
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