コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
告白
今日は3年の先輩が卒業する前の日だ
私が好きな先輩も卒業してしまう
ずっとこの日を待っていた
[大輝先輩!]
終礼終わり、好きな人の背中を見つけた
[由希どうしたの?]
好きな人はいつも通りの優しい笑みで返事をしてくれた
[今日一緒に帰ってもいいですか?]
ドキドキしながら次の言葉を持つ
[いいよ、一緒に帰ろ]
[はい]
もう少し人が少なくなってきてからにしようかな
それまでなにか話題を探そうかなって悩んでる時、声を上げたのは先輩だった
[部長は順調?]
[はい、周りの助けもあって順調です]
やっぱり緊張するな
これが一緒に帰れる最後の日なんだと思うと寂しくなった。
少しづつ時間が経つにつれ緊張の気持ちも増えてくる、告白できるといいな、告白するなら思い出のつまってるあそこか でもどうやって切り出そう
生徒の数が半分ぐらいになった時先輩の方から提案があった
[ちょっと寄りたいところあるんだけど大丈夫?]
寄りたいところ?特に用事もないし、大丈夫だけどどこだろ
[よく2人で練習してた桜の木があるところ覚えてる?]
[覚えてます、春になると綺麗でしたよね]
告白しようと思ってた場所なんだけど!?
これはただの偶然?最後の思い出みたいな感じなのかな
[うん、そこに行きたいんだけど大丈夫?]
[大丈夫ですよ]
そこから少し高校の事や、思い出話をしながらそこの公園に向かった
そろそろ見えてきた
それと同時に告白の瞬間がこくこくと迫ってきた、そして思い出の桜の木の前を通った時
[大輝先輩、ずっと伝えたかったことがあります]
ひとつ深呼吸をした後先輩の目を見た
[私は優しくて、教えるのが上手くて、たよりがいのある大輝先輩の事がここで声をかけてくださった時から好きです、なので付き合ってくれませんか?]
[ありがとう、気持ちは嬉しい]
どっちのパターンなの
この先を聞くのが怖い
[でも僕から言わせて欲しかったな]
え?それって
[ひとりでコツコツと努力できて周りを笑わせてくれる明るいゆきさんの事が好きです、 こちらこそよろしくお願いします ]
[はい!こちらこそよろしくお願いします!本当にありがとう]
嬉しさで思わず抱きついてしまった。
慌てて離れたら顔を見合わせて少し笑った
[手繋ぐ?]
[うん!]
恥ずかしいのもちろんあったけどそれを上回るぐらい想いが伝わって付き合えてよかったっておもえた
手を繋いでお互いの話をしながら帰った。