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〇〇)私っ!阿部先生が好きなんですっ!
言ってしまった。
〇〇)あ…ご、ごめんなさいっ、ダメってわかってるのに、今のは忘れてくださいっ、
すると阿部先生が口を開いた。
阿部)待って、、!
阿部先生がこっちに走ってきた。
〇〇)だめっ、、先生来ないでください、、!
私は阿部先生から離れようと慌てて校舎内に走った。
だけど、あっという間に先生に追いつかれる。
阿部先生が私の腕を掴んで引き留めた。
〇〇)…っ!離してくださいっ!
私の目から涙が溢れる。
〇〇)先生は私のこと好きじゃないくせにっ。
その瞬間、不意に何かの温もりを全身に感じた。
一瞬何が起きたかわからなかった。
驚いて顔を上げると先生が私を抱きしめていた。
先生の香りを直ぐ近くで感じる。
〇〇)…えっ、?
〇〇)先生…?
先生の顔を見ると先生の目からも涙が溢れていた。
先生が口を開く。
阿部)俺はっ…
その時鋭い声が響いた。
目黒)先生っ!何してるんですかっ!
目黒くんが掴みかかってくる。
阿部先生の手が離れていった。
目黒)先生は〇〇に近づかないでくださいっ。
目黒君が私の前に立って先生からかばった。
〇〇)目黒君!違うの!私が悪いの!私が阿部先生にあんなこと言っちゃったから、、
阿部)…。
阿部先生は黙って俯いていたが、それから私たちに背を向けて走り出した。
〇〇)阿部先生!
追いかけようとする〇〇を目黒が引き留めた。
目黒)今から追いかけたら危ないよ。もう夜道も暗いし。
〇〇)待って、行かせて!目黒君!
そうこう言っているうちに阿部先生は正門を抜けて出ていってしまった。
目黒)〇〇諦めな?また明日話せば良いよ。
〇〇)阿部先生っ((泣
目黒)ほら、涙拭きな?怖かったでしょ?
〇〇)怖くなんかないっ。私が悪いの。
目黒)そんなことないよ。さ、もう遅いし帰ろう。
その後目黒君に半ば引きずられるようにして帰った。
目黒君は私に色々話しかけてくれたけど、私は今のことのショックが大きすぎてほとんどまともに答えていなかった。
家に帰るとどこをほっつき歩いていたの⁉︎とお母さんに怒られたけど、そのお説教も今日は全く耳に入ってこなかった。
次の日
モヤモヤと阿部先生のことを考えていたら結局全然眠りにつけなかった。
起きると、いつも起きる時間より30分以上遅かった。
キーンコーンカーンコーン
〇〇)ギリギリセーフッ!
優奈)おはよ。今日どうした?
〇〇)いやガチで寝坊した。起きたら出る10分前ぐらいだった。
優奈)それでよく間に合ったね、、
先生)はい、ホームルーム始めるぞー、席につけー
今日こそは阿部先生とちゃんと話さなくちゃいけない。
幸い今日は数学の授業がある。そこで話そう。
先生)はい、授業終わり!ちゃんと復習しとけよー
優奈)はぁ、授業だるかったね。次数学じゃん…最悪…
〇〇)《よし次こそ阿部先生に会える…》
ところが、授業が始まって教室に入ってきたのは学年主任の深澤先生だった。
深澤)今日は阿部先生はお休みなので僕が代わりに授業やりまーす。
教室から悲鳴が上がる。
〇〇)《え、阿部先生が休み…?》
〇〇)あ、あの先生なんでお休みなんですか?
深澤)んー、俺が聞くところによると体調不良だそうだ。
〇〇)《体調不良…、たまたまかな…?》
ところが阿部先生が来ない日が数日続いた。
先生によると風邪が長引いているらしい。
〇〇)どうしよう…もうバレンタインも近づいてるのに…
今は学校中バレンタインの話で大盛り上がりだ。
女子は誰に上げるかで持ちきりだし、男子はもらえないかとソワソワしている。
そしてとうとうバレンタイン前日
〇〇)阿部先生に渡したいなぁ…
私は独り言のようにボソッというと優奈がつかみかかってきた。
〇〇)え、何々?
優奈)え、渡したいの?
〇〇)え、え…まぁ…//
優奈)〇〇がその気なら私も協力するよ!
〇〇)でも、最近ずっと休んでるし…私にいけないじゃん
優奈)大丈夫、それなら6組の向井君のところに行ってみな?あの人なら多分住所知ってる。
〇〇)え、家に直接渡しに行くの?
優奈)それしかないでしょ!先生風邪気味らしいし、お見舞いも兼ねて
〇〇)え,で,でも…、いや、私頑張る。
優奈)そう来なくっちゃ
というわけで早速6組を訪ねた。
〇〇)あ、あの向井君っていますか…?
男子)あぁ、いるよ。おぉい!向井ー!
向井)なんや?
男子)呼んでるよー
向井)? 君誰?
〇〇)あ、あの突然ごめんなさい。私4組の〇〇ってものです。
向井)どしたん?突然
〇〇)あの、実は、阿部先生の住所が知りたくて…
向井)あぁ、わかるよ
〇〇)ほんとですか⁉︎
向井)ただしタダとは言わんで?
〇〇)え?
向井)いつもならお金って言うところやけど君可愛いから今度俺とデートしてくれたら良いよ。
〇〇)は?そんなのしませんよ?
向井)じゃあ、教えへん
〇〇)えぇ、わかりましたよ…
すると、向井君はメモにサラサラと書いて私に渡してくれた。
向井)はい、これ住所ね。後デートは今週の日曜日1時駅前集合で。
〇〇)はいはい、じゃ、ありがとうございました
メモを見ると阿部先生の家は意外と近くにあった。
〇〇)ふーん、マンションの4階か…
次回、阿部先生の部屋で…⁉︎
やっと期末終わりました。全然手応えなかったけどもう知らん。