「知らなくて良いんだ。ひたすらに重苦しい話だし」
そう言って、蘭華はそっぽを向いて鏡世界に作った蘭華の部屋へ入って行った。鏡の中には蘭華と一緒にじゃないと入れないし、出れない。
またしても話を聞くことができなかった。
疑問に思いつつも私は感情の制御する日々が続いた。
そうして九ヶ月目、やっと仮面無しでも感情が高ぶらないようにする事ができた。
そんなめでたい日に、私の御主人様、、、欧州連合様が生まれた。
御主人様が生まれて、暫くしてから私は蘭華とネーデルラントさんの居る家から出て、私と御主人様の家に住むようになった。こだわりとしては、温室を作ることだった。
温室には最初にチューリップを植えた。チューリップの花言葉は、“思いやり”。
その次に、ピンクのライラックを植えた。花言葉は、“友情”、“思い出”だ。
勿論、藤も植えた。綺麗に見えるように幾度と無く工夫した。花言葉は、歓迎以外にもあるようで、“優しさ”なんかもあった。
御主人様に「欧華には、この薔薇の花が似合いますね」と言われたから、薔薇も植えた。黄色の薔薇の花言葉は、“友情”。ピンクだと、“感謝”、“優雅”。そして紫色が“気品”だ。
そして、スズランも植えた。スズランの花言葉は、“再び幸せが訪れる”。何と無く、この花を植えたくなった。
最後に、私の好きなお茶会にもピッタリだろうと思って、シランも植えた。花言葉は、“楽しい語らい”。まさにお茶会にピッタリだ。
そんなこんなで今の私が居るな。なんて、考えている私の横で紅茶を飲みながら自分の彼氏の自慢話しばかりしてくる蘭華を横目にもう半分沈んでいる太陽を見て、そろそろ招待したドール達が来るだろう。と楽しみにしていると予想道りに来た。
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