「 あッ… 」
やばい…やってしまった…。彼女の大切なコップを割ってしまった…。これは俺とお揃いのものだし結構怒るだろう。
うわ、どーしよ…内緒にしておいて、こっそりまた同じの買っておこうかな…?あんま怒られたくないし…。
そんな、ずる賢い事を考えていた。が、それは水の泡になってしまった。
「 らっだぁ〜…今日のご飯…な、に… 」
「 あッ、ぺいんと…これはッ、… 」
寝起きの彼女が下に降りてきて、キッチンで突っ立っている俺に話しかける。が、その前に割れたコップを無言でじっと見つめている。
やばいやばいやばい…!めっちゃ割れたコップ見てる…。これ怒られるわ、どうしよう…。 とりあえず謝ってまた同じの買ってあげるか…。
「 ぺいんとごめん…手滑らせちゃった… 」
「 また同じの買ってあげるね…? 」
「 … 」
やばい。これはやばい…。無言なぺんさんは結構やばい…。この後来るのは大抵予想が着く…
「 なんで…? 」
来ちゃ〜…ぺいんとの質問攻め…。この後は…
「 言ってるよな!食器は気をつけろって…! 」
ほら、怒っちゃったよ〜…。俺も悪いけど、悪気はなかったんだよな〜…!
「 マジでごめん…、悪気はないんだよ…、 」
「 だからって、なんでこの時に気抜くんだよ! 」
「 いや、うっかりしてて…また同じの買うから… 」
「 同じの買う買うって…!物を大切にしろよ!! 」
ッ、なんだよその言い方…。俺が物を大切にしてないとでも言いたいのか…?それは違うだろ…
「 それは違くね?また同じのを買うんだからあんまり変わらないよ? 」
「 変わるよ!あれはお前が始めてくれたクリプレじゃん!! 」
あ〜、クリプレね…。
確かにこのコップは、俺らが始めて恋人になってから始めてあげたクリスマスプレゼントだ。彼はこのコップを大切に使っていた。きっと愛着が湧いているのだろう。
そうやって次どうやって説得しようと悩んでいたら…
「 もういいよ!らっだぁなんて何も分からないんだ!! 」
「 あッ!ちょっ!? 」
俺が悩んでいた間時間に嫌気がさしたのか怒りながら家を飛び出した。俺はそれに続いてぺいんとを追いかけるように家を飛び出した。
「 ちょ!ぺいんと、待って…! 」
どうしよう…もしかしたら帰ってこないかもしれない。まぁ俺の方が足速いしきっと追い付けれる。
そんなことを考え外に出てそう叫んだ。
「 …え? 」
外に出て目の辺りにしたのは。青空の下家から飛び出し走っている可愛らしい彼ではなく。青空の下、血溜まりの池を作り倒れている可愛らしい彼だった。
「 ……ぺいんと? 」
名前を呼びかけるが反応は無し。俺はぺたんと地面に座り込んでしまった。この現実を受け入れられない。こんなの有り得ない。
車で引いた人は青ざめたまま固まっている。逃げようとはしていないようだ。近所の人は人と車がぶつかった音が大きく響いた為何事かと思い続々と外に出てくる。救急車に電話をしている人や騒ぎ立てる人。色々な人がいた。
だけど俺はそんなのは頭に入らなかった。目の前の光景に頭が離れなかったからだ。その後俺は視界が真っ暗になった。
「 …、天井…? 」
目を覚ますと俺はベットに横たわっていた。横を見るとスヤスヤと寝ている俺の可愛らしい彼女が寝ていた。
「 …ぺいんと、? 」
俺は自然と涙を流し上半身を起こした。現実だと思えなかった。だってしっかりと記憶があるんだから。ぺいんとが血溜まりを作っていた光景を。
現実か確かめるために、寝ているぺいんとの顔を手で優しく触った。
「 んん…ッ 」
夢じゃない……良かった…現実だ…。温もりも感触も感じる…。俺はまた泣いてしまった。鼻をすすりながら声をこらえた小さいつが入るような鳴き方。それが彼の耳に入ってしまったのか。
「 んん…らっだぁ…? 」
「 あッ、ぺんちゃんッ…起きちゃった…? 」
恥ずかしいが俺は彼女に自分の泣き顔を晒してしまった。そんな俺を見て彼は心配そうに俺を抱きしめながら
「 大丈夫…?怖い夢でも見たの? 」
「 ンっ…ウッ、うん… 」
俺はまたしても泣いてしまった。そんな俺を彼は優しく抱きしめ慰める。
少し経ったら、もう俺の気持ちはすっかり落ち着いていた。彼は落ち着いた?なんてにっと笑った。
「 一体なんの夢見たのさ… 」
「 … 」
「 おい、!何とか言えよ…! 」
「 … 」
「 らっだぁさん!?ずっと無言で抱きつくぐらいの夢はなんなんですか!? 」
俺は今、彼女の事を無言でバックハグをしている。これは仕方がなことなのだ。あんな光景がはっきりと覚えていたらこうなってしまうのも仕方ないだろう?でも、そろそろ言わないな、彼も困っているし…
「 あのね…ぺいんとがッ… 」
「 うん、俺が? 」
「 しッ… ““っ…うぅっ…、 」
ダメだ、また泣いてしまいそうになってしまう…。言葉が詰まって喉が痛い。
「 …ごめん、やっぱり言わなくていいよ 」
「 ズッ…大丈夫…言うよ… 」
「 …ぺいんとがね…ッ?俺と喧嘩して… 」
「 うん、俺とらっだぁが喧嘩して…? 」
「 そのまま…ぺいんとがッ…出てって… 」
「 出てって? 」
「 そのまま…勢いでッ…車に、引かれてっ… 」
「 ああッ… 」
「 そしてッ…そのまま…ッ…、! 」
また、泣きそう…。ダメだな俺…、ずっとめそめそしてて…、どう思ってるかなぺいんとは…俺の事めんどくさいとか思ってるかな…?
「 大丈夫、俺は生きてるよ。俺の為に泣いてくれてありがとう、それで俺は嬉しいよ。 」
「 …! 」
あぁ、暖かいな…。本当に好きだな。 あんな怖い夢を見たとしてもぺんちゃんが居て慰めてくれるなら俺全然耐えれるかも…。
やっぱりぺんちゃんがいないと生きていけないな。本当に愛してる。大好き。あんな夢みたいなことにはならないように気をつけるね…。
「 慰めてくれてありがとう…もう大丈夫だよ… 」
「 本当?もう平気? 」
「 うん、もう大丈夫だよ 」
「 そっか、良かった!またあったら気にせず甘えてこいよ!w 」
「 … 」
こいつ…煽ってんのか…?w ま、可愛いからよし
「 じゃご飯作るね 」
「 うん!何作るの? 」
「 ん〜、ホットサンドとかかな? 」
「 お!美味しそう! 」
そういい、満面の笑みを浮かばせる。俺は、彼が大切にしているコップにホットミルクを注いであげようと思い、大切にコップを棚から出す。
「 おい!らっだぁ!らっだぁ! 」
「 …ッ、全然起きないね… 」
「 …チッ、この居眠り間がッ! 」
「 …!?ダメだって、!きょーさん…! 」
「 クソが!なんでこいつ起きないねん…! 」
「 … 」
らだ男君の彼女、ぺいんとさんが車に跳ねられた。そのショックのせいでらだ男君が気絶してしま近くに倒れていたらしい。
その後、2人で、病院に運ばれた。残念ながらぺいんとさんの方は亡くなられた。らだ男はその事件以来1週間も目を覚ましていない。医師によると、1週間も目を覚ましていない、もしご飯も水も寝ながら食べなかったら、もう既に亡くなってるかもしれない。そんな最悪なことを言われた。
「 なんで、こんなにも起きないんだろう… 」
「 くそ、強制的に起こしてぇよ… 」
「 …ボクモ オコシタイ ヨ 」
( 僕も起こしたいよ )
「 デモサ … ナンダカ ラダオ クン サ … 」
( でもさ、なんだからだ男君さ )
「 …?どうしたの? 」
「 イヤ … オコスノ ガ カワイソウニ ミエテ … 」
( いや、起こすのが可哀想に見えて )
「 可哀想?なんで…? 」
「 ダッテ … ミンナ モ ワカルデショ ? 」
( だって、みんなも分かるでしょ? )
「 … 」
きっと皆分かってる。今眠ってるらだ男君の顔
とてつもなく
はい!どうですかこれ!?
メリバという終わり方にしてみたんですけど…何かと難しいですね…💦
メリバとは
自分にとっては幸せな終わり方だが、他の人から見ると最悪な終わり方の事
とまぁ、簡単に説明したらこんな感じです!
なんか、また同じようなことを言うんですけど…誰かのメリバ作品見てみたいよ‼️‼️
真面目に見たいよ⁉️
はぁ、最近そんなことを考える頃なのですよ…。
あ、チャットノベルの方も近頃書こうかなと思っているので楽しみに待っていてください😊
それと、夏休み中にイベント企画などもやれたらなと思っているので楽しみにしてくれるとありがたいです‼️楽しめるかは不明😁✨️
それでは!またどこかの作品で!👋
観覧ありがとうございました〜!✨️
コメント
6件
最後のところで泣きかけたぐらい最高でした
メリバめちゃんこ好きなので書いてくれて嬉しいです!!!😊
メリバ主食人間なんですが、めちゃんこ好きです…!!!!!!!!