お嬢様は、最近様子が変だ。
宮「……お嬢様、」
婚約者 という人が現れてから、お嬢様は変わった。
明るくなって、笑顔も増えて。
楽しそうだった。
お嬢様が好きな俺にとっては,……悪くはなかった。
モヤッ、としないこともないけど。
最近、また前のように戻ってしまった。
前よりも深刻だ、
信じて、裏切られて、もう何も信じられない,というような。
目に光を映していないような、そんな顔だった。
宮「お嬢様、ご飯ですよッ、」
宮「お嬢様、?3日何も食べてませんよ。」
黒「いらない。」
宮「……瑠亜、食べて。お願い。」
幼馴染の、「宮舘涼太」として、心配だった。好きだもん。
黒「ドアの前に置いといて、」
食べてくれるだけで嬉しかった。
ガチャッ、
黒「っ、!? なんでいるのッ、!?」
宮「っ、((抱」
黒「……っ、!?」
宮「瑠亜、何があったの。教えてよ。」
黒「舘さんになんで…」
宮「舘さんじゃなくて、……宮舘涼太として。幼馴染としてだよ、」
黒「……私、初めて、恋したんだよ,人好きになったんだよッ、」
宮「……」
黒「心をこじ開けられてッ、…恋しちゃったんだよッ、」
宮「……それで、」
黒「……深澤会社が倒産したんだって、だから目黒さんと、」
宮「目黒……」
黒「もう、やだよッ、」
宮「……そっか、無理、すんなよ。」
……何も,聞かなかった、聴けなかった。
バタンッ、
ドアが閉まった。
バタンッ、
ドアを閉めた。
深「……はぁ、」
なんで倒産したんだよ、
俺は親父に振り回されてばっかりだ。
___
深澤くんは、なんでもできていいわねぇ,こんな家に生まれて。
ずるい、羨ましい。
そんな言葉を、吐くほど聞いて来た。
学校に通っても、居場所はなくて。
だから女の子で遊んだりしてたけど。
一回も興味を持ったことはなかった。
教室の隅っこで座ってる、あの子「黒澤 瑠亜」
その一人だけ,俺の興味をそそった。
「深澤くん〜♡ お弁当食べよッ、?」
「今日は気分じゃない、わら またね。」
そう言って、カフェテリアに向かった。
人が多かったので、外に出た。
ゆっくり食べていると、声が聞こえた。
「すごいッ、いっぱい大きくなってる〜、」
「今日もお水あげるねッ、」
誰、?
見ると、黒澤さんだった。
こんな裏があったなんて……
惹かれてた。
それから毎日観察してた。
飴を食べて、美味しそうに喜んだり。
水をあげたり、撫でたり、動物を愛でたり。
可愛い、もう恋していた。
婚約者を作ろう,となった時に一番に提案した。
心のドアをぶち壊して、こじ開けて、近づいた。
片想いでもいいから一緒にいたかった。
なのにッ、……
あぁあ、……どうしよう。
コメント
8件
舘さんにハグされたい 続き待ってる!
だてさん優しい(T-T) どうなるんだろ?続き楽しみ♪
舘様優しい〜♪(´ω`*) 続き楽しみ〜‼️✨️