テラーノベル
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道端に生えてる草
「ーーーッ!!」
ガラスの向こうで、フランスの口が完全に止まった。
瞳を限界まで見開き、言葉を失って絶句している。
国連「イギリスはん!」
ソ連「!」
国連は青ざめてガラスにすがりつき、ソ連はただでさえ鋭い眼光を極限まで見開いて凍りついた。アメリカもサングラスの奥の目を丸くし、息を呑んでいる。
直後。
部屋のスピーカーから「カチリ」と、拘束の解除を告げる電子音が鳴り響いた。
それと同時に、ガラスの向こうの空気が一変する。
フランス「……おい、、、開けろ、約束だ」
地を這うような、ドス黒い声だった。
普段の軽薄でフランクな雰囲気は微塵もない。底の知れない怒りと冷徹さを孕んだその声に、アメリカ、国連、ソ連の3人は背筋に冷たいものが走るのを感じた。
(フランスが、こんな声を出すなんて……)
フランス「開けろ。約束まもれよ」
ぞっとするほど静かに、けれど確実に殺意を込めてフランスが扉を睨みつける。ゲームマスターの返答を待つまでもなく、物理的に扉を叩き壊しそうな威圧感だった。
ガサリ、とガラスの向こうの部屋の扉が開き、4人が一斉にイギリスの元へと駆け込む。
そこには、林檎を一口かじったまま、平然と佇んでいるイギリスの姿があった。
喉が腫れ上がる様子も、呼吸を乱す様子もない。駆け込んできた4人の、今にも世界を滅ぼしそうな剣幕を見て、イギリスはふっと困ったように眉を下げた。
イギリス「フランス、大丈夫です。皆さん?……“アレルギーは治りました”」
紅茶を嗜む時と変わらない、実にあっけらかんとした、いつもの敬語。
そう言って何事もなかったかのように微笑むイギリスを前に、4人は言葉を失って立ち尽くすのだった。
コメント
1件
うわ…第2話、めっちゃ好きです…!フランスのあのドス黒い声、普段の軽さからの豹変がすごく怖くて、逆にイギリスの平然とした「治りました」が不気味なくらい静かで…。アレルギーが治ったってどういうこと?ってドキドキしながら読みました。2人の関係性、もっと知りたいです🌙