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くるみ_226
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⚠︎世界線の変更有⚠︎
勇斗side
「そして、新しく着任してもらいます。」
「佐野 勇斗先生です。」
ある高校の着任式。
校長先生の紹介で俺は前に出る。
俺は1年2組の担当だそう。
新しい環境でやって行けるかは不安だったが、周りも生徒も明るい人達ばかりで助かった。
一通り終えて、生徒を帰したあと打ち合わせのため職員室に戻る。
「佐野先生、席ここね」
「あぁ、ありがとうございます!」
案内された席に荷物を置いて腰を掛ける。
張り詰めていたものが一気に溢れるような感覚だった。一息ついてもう一度気を引きしめる。
会議が終わって、伸びをしていると、隣に座っていた先生が話しかけてきた。
1年3組担当の、吉田先生。
「佐野先生、よろしくお願いします。」
「吉田仁人です。」
「吉田先生!よろしくお願いします!」
「佐野先生、教科は何を?」
「あー、現国と書道っすね!」
「書道……あ、選択科目ですね」
「そうっす!吉田先生は?」
「僕は社会科です」
「社会かー!いいっすね!」
吉田先生は落ち着いていて、話しやすかった。
歳も近そうだし、担当の学年も同じだし、今のうちから仲良くなっておくに越したことはないだろう。
「先生、ちなみにご年齢は?」
「28っすね、今年で!」
「吉田先生は?」
「僕は〜……今年で27です」
「あっ、え?年下??」
「同い年か一個上だと思ってました笑」
「ほんとですか?」
悪い意味じゃなくて、大人っぽいからてっきり年上だと思っていた。
まさか、年下なんて。
「え〜、今日はこの小説を読みましょう」
着任して2週間。
新たな環境にも慣れてきて、生徒たちとも打ち解けられるようになってきた。
自分で言うのも何だが、わりと誰でもすぐ打ち解けられるタイプではあると思う。
生徒からしたら、いじりやすい先生とでも思われてんのかな。
「じゃ〜、〇〇さん!」
「えー!なんで私なのー?笑」
「だめー?笑」
「はい、お願いします笑」
「は〜い笑」
生徒も全体的に明るい子たちばっかりで、盛り上げてくれるから授業もやりやすい。
「はーい、じゃあ終わり!」
「起立ー、礼」
「あざした〜」
「ねぇ!佐野先生なんで当ててくんの〜!!」
「当ててほしそうな顔してたじゃん笑」
「してないしてない!ねー?」
「先生もう一限授業してよ〜」
「次社会なのー!!無理〜!!」
「先生次3組行かなきゃいけないんだよ〜」
「え〜、社会眠くなるからやだ〜笑」
「寝んなよ!笑ちゃんと受けなさい笑」
「はーい笑」
「あ、先生またお昼休みね〜!」
「はいはい、吉田先生困らせんなよ〜」
「りょーかいで〜す!笑」
いつも通り。
授業終わりに生徒と雑談した後に次の教室に向かおうとした。
「人気ですね、佐野先生」
「あ、吉田先生!お疲れ様っす!」
「こいつらお願いしますね!」
「ええ、任せてください」
「うちのクラスの生徒も、佐野先生がいい〜ってずっと言ってますよ」
「え、まじっすか?」
「はい、笑」
「イケメンってよく女子が騒いでます」
「まじ〜?嬉しいっすね笑」
「えー、でも俺が高校生なら吉田先生が担任して欲しいかもです、笑」
「……僕?え、なんでですか、笑」
「塩﨑先生とかの方が、明るいし…」
「いや、吉田先生のなんつーか、温度感が好きなんすよ俺!」
「何、佐野せんせー告白〜?笑」
「ちげぇわ!勘違いすんな!笑」
「……はは、ほらもう始まりますよ」
「やべっ、じゃあまた!」
吉田先生に手を振って次の授業に向かう。
とは言っても隣の教室だから、そこまで焦る必要はなかった。
お昼休み_
「それでさ〜、彼氏が浮気してたんだけど!」
「ねー先生助けて〜!メンブレやば〜い!」
「まじか〜、まあすぐいい人見つかるっしょ!」
「もう先生そういうことじゃない!笑」
「佐野先生!!今日放課後野球部見に来てくださいよー!」
「おっ、見に行っていいの?」
「うっす!俺とキャッチボールしましょ!」
「よっしゃ、任せろ!」
教室でお昼を食べたあと、生徒たちに囲まれながら雑談する。俺も高校時代先生と一生喋ってたな……男の若い先生って話しやすいんだよな〜、なんて思い出にふけてたらあっという間に時間が過ぎた。
5限目は授業がなかったから、職員室に戻って授業のスライドを作ったりする。
「あっ……佐野先生」
「はいはい?」
「〇〇さん、社会科の昨日までのプリント出てないので言っといてくれませんか?」
「あいつ…笑」
「了解っす!言っときますね!」
「ありがとうございます、助かります」
そう言って吉田先生は仕事に戻る。
吉田先生はすごく真面目で、ずっとパソコンに向かって作業している。
よく集中力続くな〜、と思いながらその横顔を眺める。
「……吉田先生コーヒー飲めます?」
「あ、はい」
「お〜、大人っすね笑」
「まあそりゃあ、大人ですので……笑」
「そうっすね笑」
俺は立ち上がって、自販機まで行く。
頑張ってる吉田先生に差し入れしようと思い、コーヒーと自分が飲むお茶を購入した。
「はい、どーぞ!」
「……えっ、あ、ありがとうございます」
「先生凄いっすね、そんな集中力どこから…俺にも欲しいっすわ〜笑」
「でも、僕には佐野先生のような生徒に好かれる力はありませんよ笑」
職員室に戻って、吉田先生の机にコーヒーを置く。「ありがとうございます」と返してくれて、ふたりで小さく乾杯して作業に戻る。
やっぱり吉田先生といるのは心地がいい。
なんというか、無理にテンションを合わせたり、気を張らなくていいから楽だった。
「あ、6限目書道なんで行ってきます」
「もうそんな時間ですか」
「僕も授業行きます、それでは」
「うす!頑張りましょ〜」
そう言って解散した後、6限目が始まった。
書道は選択授業で、人数も少ない。
「せんせー!どう〜??」
「お、上手い上手い!笑」
「ねぇ笑ってんじゃん!笑」
「先生!俺のは〜?」
「上下のバランス意識してみたら、もっと綺麗になると思うぞ〜」
「アドバイス頂きましたぁ!!」
でも、「佐野先生が担当だから」という理由でいつものうるさいメンツもちょこちょこ集まっている。
まあ、これくらいの空気感がやりやすいから助かってはいるけど。
「ーーーーー!!」
「ーーー?笑」
授業を終えて、階段を降りていた時のこと。
うちのクラスの女子生徒が、吉田先生に絡んでるのを見た。
珍しいな、と思いつつ何してるのか聞きに行こうと近寄った。
「お〜い、お前ら吉田先生に変な絡み方すんなよ〜?笑」
「してないし!笑」
「ねー?吉田っち?」
「あ、はい…まぁ、笑」
「吉田先生!だろー?」
「ほら、もう早く帰れ〜笑」
「はーい笑」
「先生またね〜!!」
「はいはい、また明日笑」
「お疲れ様です、佐野先生」
「お疲れ様です!」
「そういえば、食事会聞きましたか?」
「食事会?なんすかそれ、笑」
「歓迎会と親睦会も含めて、今週の日曜に」
「へー!楽しそう!」
「吉田先生来ますか?」
「はい、もちろん?」
「じゃあ行くっす!」
「てか、俺が行かなきゃ歓迎会にならないですよね笑」
「そうですね、笑」
「では、校長に参加という方向で伝えておきますね」
「ありがとうございます!」
俺はこの時は思ってなかった。
まさかその食事会の日に。
あの先生の秘密を知ってしまうなんて_
コメント
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永絆さん、第1話読みましたー!🌸 新しい環境にドキドキしながらも、すぐ生徒と打ち解ける勇斗先生のキャラがもうすでに尊い…!吉田先生との温度感の違いがいいね〜!「塩崎先生より吉田先生の温度感が好き」って告白(?)シーン、思わずニヤついたよ笑 最後の「あの先生の秘密」の引き、めっちゃ気になる!!続き早く読みたいです✨