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賞味期限切れ

36 - 第36話 小説書き始め

2025年01月31日

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◻︎時間の使い方




ぽちぽちと、スマホで文章を書いていく。

今日は朝から衣替えと、部屋の模様替えもやって少々お疲れ気味。

だけど、次に雪平さんと会う時までには少し書いておきたいと思った。


秘密基地に来れたのは14時をまわっていて、買い物もしないといけないからそんなに時間がない。

礼子は、デイサービスを必要とする人へパンフレットを持って説明に行って、そのまま帰宅する予定らしい。


「あっ!郵便局にも行かなきゃ」


せっかく一人で集中できると思ったのに、時間が足りない。


ぴこん🎶

《今日は、講演会の準備で市立図書館で調べ物をしてます。美和子さんは有意義に過ごせてますか?》


_____やった!雪平さんだ


図書館で調べ物かぁ。

忙しそうだなぁ。

あ、そうだ!


〈雪平さんは、いろんなお仕事をされてますけど、どうやって時間のやりくりをしてるんですか?〉

《時間ですか?そうですね…まず優先順位をつけます。そしてどうしても今日やらなければいけないことだけをやります。そして、明日できることは明日やります》

〈先にやったりしないんですか?〉


《明日でいいことは、明日やればいいんですよ。そうしないとキリがないですから。明後日でいいなら明後日にします》

〈なるほど。無理してまで明日のことを今日やらなくてもいいんですね。今日できることは今日やってしまうのかと思ってました〉


《若い頃はそれでもよかったし、それが当たり前でした。でもこの年になってからは、無駄にあくせくすることはやめました。そうしないと、今日の自分の時間がなくなってしまいますから》

〈今日取れなかった自分の時間が、明日取れるとは限らないですもんね。よし、私もそうしよう!〉


郵便局と、買い物は明日にまわして、今日の残りの時間は自分の時間にすることにした。


スーツの似合う、声に色気のある男と、毎日の生活に疲れた女がふとしたことで出会って、恋に落ちる…なんてベタなストーリーが浮かんだ。


_____男の外見は雪平さんをモデルにして、女は…


あぁでもないこうでもないと、貧弱なボキャブラリーから、なんとか文章を綴っていく。

そうやって、暗くなるまでしっかり自分の時間を過ごした。

たったそれだけのことなのに、今日はとても充実している気がした。


_____明日でいいことは明日やる


私もそれくらいの気構えでいこうと決めた。










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