放課後晃達は音楽室に集まった。
「次の曲はハードロックなんだけどさタイトルから決めようと思うんだよね。」
「桜道とかどう?」
「英語の方がいいよ。」晃は膝を叩いて「よしタイトルは恵子の桜道にして中華な感じにしようか公駿作曲してくれるか?」と言った。
「最高ノ曲二スルヨ。」
「作詞は僕がやります!」晴彦が名乗り出た。
「分かった紙渡すから提出は明日だ。」
「お兄ちゃん明日楽しみかも。」
「恵子その調子だ。」恵子の頭を撫でた。恵子は嬉しそうに笑った。
「あんた達勉強しないで。」母親は呆れていた。
「公駿がいつ中国に戻るか分からないんだぞ。」
「思い出作りだよ。」二人は2階に上がりチューニングしてセッションをした。翌朝登校してると晴彦と公駿が走ってきた。
「先輩歌詞書いて来ました。」
「コッチハ楽譜出来タヨ。」二人は渡された紙を見た。
「流石公駿さん凄い…。」恵子は感心していたが晃は浮かない顔をした。
「晴彦だせぇよ。」
「折角書いて来たのに…。」晴彦は落胆した。
「英語のスペル間違えてるぞ。」
「ホントだeが抜けてる。」恵子は笑いこらえた。
「すみません書き直します。」
「ボクガ手伝ウヨ。」公駿が晴彦を慰めた。
「後cherry roadだとさくらんぼの道になるだろ。」
「桜はえっと…。」
「CHERRYBLOSSOMダネ。」晴彦は赤面してペコペコ謝った。
「お兄ちゃん晴彦に任せて大丈夫なの?」
「ちょっと不安…。」中休み音楽室に集まって制作を始めた。
「皆それじゃセッションしようか。」七海が声をかけた。
「♪負けてたまるか僕らは諦めない~~~」晃の歌声が廊下に響き渡る。歌声に誘われて続々とギャラリーが来た。
「お兄ちゃん見て廊下。」
「こんなにギャラリーが来やがったか。」男子生徒は晃の肩をポンと叩いた。
「良かったぜ佐藤。」公駿と七海は笑い合い恵子の目頭が熱くなり晴彦は恋する乙女のように彼女の真由美を見つめた。
「今度文化祭が楽しみだ。」と校長は心の中でそう思った。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!