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sideシャルルダルク
南国の王との外交で、マンゴー酒をもらった。
最初は特に甘い酒が好きでは無い俺は、誰か王宮の女官にやろうかと思ったが、ふと、マリーナの顔が浮かんだ。
これを餌にマリーナを飲みに誘ってはどうだろうか?
下心?
あるに決まっておるではないか!
むしろ、下心しか無いと言っても過言では無い。
マリーナは以前酒が割と強いと言っていたが、俺にはもちろん敵うまい。
酔ったところで、ベッドに連れて行き、抱いてしまえばいい。
そうすれば、マリーナは永遠に俺のものだ。
そう、単純な策略を立てていた。
ドキドキしながら、うまくマリーナを誘い、俺の寝室に招いた。
マリーナは紺色のワンピースで髪をサイドで編み込みローズクォーツのイヤリングをしていた。
俺はそのワンピースを脱がすことしか頭に無かった。
「ここがシャルルダルク様の部屋にございますか?
さすがは王族でございますねぇ。」
マリーナは言うが、俺はここには寝る時しか帰っておらず、調度品にもあまり興味が無かった。
マンゴー酒を割と強めの酒でさらに割り、マリーナに差し出した。
マンゴーの味はかなり強く、甘い為、酒が強いのはあまり分からない。
マリーナはコップ一杯飲むと、顔が赤くなり、目がトロンとしていた。
そして、あと半杯飲むと、俺の方にしなだれかかってきた。
彼女の体温は高く、吐息は甘く、それさえも俺の気持ちを高ぶらせた。
俺は寄りかかる彼女の顎をあげ、口づける。
最初は唇をなぞるように、そして彼女が唇を開いた瞬間に深く口づけた。
「んん…
シャルル…ダ…ルク…さま…」
彼女は、甘く鈴のなるような声で俺の舌を受け入れた。
抱きしめる彼女の身体は艶かしく柔らかかった。
俺は彼女を抱き上げベッドに押し倒した。
大きくはないが柔らかい胸の膨らみに触れ、深く口づけし続ける。
マリーナの吐息は段々と荒くなり、俺の心臓も高鳴る。
しかし…
「シャルル…様…
好き…」
その言葉で俺の手は、唇は、動きを止め、頭の中は真っ白になった。
今好きだと言った!?
シャルルと呼んだぞ!?
つまり、マリーナは俺のことが好き…!?
俺は彼女を抱くのを思いとどまった。
マリーナは天使のような顔で寝息を立てている。
「全く…
どこまで計算しておるのか、おらぬのか…」
俺は華奢な彼女を抱きしめて、眠れぬまま、ずっとそうしていた。
早く俺のものにしてしまいたい気持ちと、このまま抱きしめていたい気持ちが、交互に俺の心を占めた。
気づけば、そのまま半日が経っていた。
腕の中でスヤスヤと眠る彼女を、俺はずっとこの部屋に閉じ込めてしまいたいとさえ思った…