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ーーー病室ーーー
青「夢の中の方が…幸せだったら?」
紫「そんなこと」
青「あるんだよ…だって桃くんが現実逃避したい場所が夢の中なんだよ?そしたら夢の中は桃くんにとって幸せな場所なんだよ」
赤「それは…そうだけど……」
青「だからこんなに穏やかそうに寝てるんだよ。」
桃「スー……スー……」
黄「でも僕は戻ってきて欲しいです!」
青「桃くんが苦しむのに?」
黄「苦しみません!だって……桃にぃの苦しみ今の僕達はわかってます!」
青「分かってても桃くんは目覚めたら辛いんだよ、僕たちのこと見えないし、また暴れ出すかもしれない」
紫「青ちゃん、桃くん目覚めて直ぐに幸せってのは無理かもしれない。苦しませちゃうかもしれない。それでも桃くんには夢じゃなくて、現実で幸せになって欲しいって俺は思うよ」
橙「俺も……桃にぃが寝たきりなんて嫌やねん。あと謝れないまま終わるのはもっと嫌や」
赤「青ちゃんは?桃くんに寝たままになって欲しい?」
青「起きて欲しいよ!!?でも……」
赤「俺も夢の方がいいんじゃないかって思ったよ。でもさ、桃ちゃんが寝たきりで桃ちゃんの身体がどんどん不健康になって起きた時にもっと苦しくて、それを繰り返させるなんて俺はできないし、桃ちゃんにごめんなさい出来ないまま俺は生きたくないよ。最初は桃くんにとってすごい辛いと思う。でも絶対に幸せにする。最初が辛い分その何倍も幸せにする。それじゃ駄目かな?」
青「辛い分幸せに……」
赤「そう、何倍も幸せにしよう!」
青「……うん」
ーーー桃の夢ーーー
紫「桃くん一緒に買い物しよっか!」
桃「買い物、行っていいの?」
紫「一緒に行こうよ」
桃「うん」
青「僕も行く!」
赤「俺パスー…大学の課題が…」
橙「俺も行きたーい!」
黄「僕は赤にぃと一緒にいます!」
赤「うぅっ、黄ちゃんっ、いい子!」
紫「ならお留守番よろしくね!」
赤「はーい」
紫「桃くん行こ!」
桃「うん!」
ーーーショッピングモールーーー
桃「うわ、でか」
紫「でかいよねぇ、ここ」
桃「……」
ショッピングモール来たことなかった…
青「桃くん、あっちにゲーセンあるから行こ!」
紫「え!?ここまで来てゲーセンなの!?」
青「いいじゃん!行こ!」(桃を引っ張る)
桃「う、うん」
紫「まってー」
橙「ホンマにゲーム好きやんな?」
紫「クスッ、そうだね」
ーーーゲーセンーーー
青「ねぇ、見て、これ可愛いくない?桃くんの好きな猫!」
桃「え、なんで知ってんの」
青「桃くんの事ならなんでもわかるよ?」
桃「!、う、嘘だぁ」
青「この中で桃くんが好きな猫は……あ!これでしょ!耳が少し垂れてるやつ!」
桃「!!あ、当たり」
青「よし!なら取ってあげる」
桃「え、ならお金俺出す」
青「いいの、プレイするのは僕なんだから!」
ウィィーン ポトッ
青「やった!いっぱつ!」
桃「すご!青すご!」
青「えへへん!はい、猫のぬいぐるみ」
桃「あ、ありがと」
嬉しい…
青「もっと他のみよ!」
紫「うわ、すごい量」
橙「取りすぎやろ」
桃「青が全部取った」
青「なんか今日は調子いいんだよね!」
紫「青ちゃん…いくら使ったの?」
青「え?あっ…5000円…ぐらい?」
桃「紫にぃ、俺のも出したよ、だから半分ずつぐらい」
紫「2500円…か、まぁ……自分のお小遣いだし、いっか」
青「ふ、ふぅ……あぶねーあぶねー」
橙「こんなにとってどないするん?」
青「え?桃くんに全部あげる」
桃「……え?」
青「だってこれ全部桃くんが好きなやつだもん」
桃「俺の部屋にこれ全部置くのか!?」
青「好きな物に囲まれて良くない?」
桃「こんなにはいらない!半分は青の部屋な」
青「えー!?全部桃くんのために取ったのに!」
桃「じゃぁ、これとこれとこれ、青の部屋!」
青「なんでよぉ」
桃「ぬいぐるみ、色違いだから」
青「おそろじゃん!ww」
桃「だからこれは青のやつ」
青「わかったよ、飾っとこ」
橙「俺も桃にぃとオソロしたい!」
桃「え、じゃぁ、これ」
橙「おそろやないやん……」
桃「これな、シリーズが同じなんよ。橙が羊で俺が猫!おそろいじゃない?」
橙「おそろいや!紫くん!おそろいや!」
紫「良かったね!橙くん!」
橙「うん!一緒に持って歩こ!」
桃「え、持つの!?恥ずいだろ…」
青「せっかく大きい袋に入れてもらったのにね」
橙「やーだ!一緒に持つ!」
桃「しょうがないなぁ…」
橙「おそろいや!」
桃「おそろいだな」ニコッ
紫「2人ともいい顔してるね」
青「そうだね」
桃「え…してた?」
青「してたよ、ニコって」
桃「そっか…」
作り笑いじゃないの…できたんだ…
紫「もう少し回ってから帰ろうか」
桃「うん」