テラーノベル
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夢の国――
三人はゲートをくぐる。
💜「あ、ちょっと待ってて」
そう言って、深澤は近くのショップへ入っていく。
💙「楽しみだな」
💛「うん!」
💙「こうやってさ」
💙「卒業しても、また来れるかな」
💛「……」
その言葉に、胸が少しだけ痛む。
💛(この時間は、ずっと続くわけじゃない)
💛「……絶対来たい」
💛「3人で、また集まろうよ」
💙「……ああ」
少し優しく笑う。
そこへ――
💜「おまたせー!!」
戻ってきた深澤が、
二人にカチューシャを差し出す。
💙「え、なにこれ。奢り?」
💛「かわいい!」
岩本は嬉しそうに、すぐ身につける。
💙💜(……かわいい)
二人の視線が重なる。
──────────────
それから――
食べて、笑って、
乗り物に乗って。
時間を忘れて楽しむ三人。
──────────────
そして、パレード。
💙「うわ、全然見えねえ……!」
人混みの中、背伸びする渡辺。
それを見た岩本は――
💛「ちょっとごめんね」
ひょいっと、
周りに気をつけながら持ち上げる。
💙「うわ!?!」
💛「見える?」
💙「見える見える!」
でも――
💙(やば………)
パレードどころじゃなかった。
──────────────
💜「ねえー!俺も見えなーい!」
💜「ん」
腕を広げて、アピールする。
💛「……いくよ」
同じように、ひょいっと持ち上げる。
💜「うわ、すげえ!!」
💛(…二人とも)
💛(かわいいな……)
思わず、そんなことを考えてしまう。
──────────────
気づけば、
日も傾き始めていた。
💜「……」
ふと、深澤の様子が変わる。
💙「おい、どうした?」
💜「……ちょっと、気持ち悪いかも」
💛「熱中症っぽいな」
💙「水分、あんま取ってなかったもんな」
💛「少し休もう」
三人は日陰へ移動する。
水を飲ませて、
そのまま横にさせる。
💛「ここ、使っていいよ」
自分の膝を軽く叩く。
💜「……ん」
素直に頭を預ける深澤。
💛(……しんどそう)
少し苦しそうな表情に、
胸がざわつく。
💛(無理させちゃったかな……)
やがて、
呼吸がゆっくりと落ち着いていく。
──────────────
💙「今日は、だいぶ回ったもんな」
💛「うん……楽しすぎて、時間忘れてた」
💙「……にしても」
💙「深澤の寝顔、かわいいなw」
💛「ねw」
くすっと笑って、
そっと頭を撫でる。
──────────────
💙「なあ……」
少しだけ、声のトーンが変わる。
💙「この前の告白なんだけど」
💛「……っ!」
手が止まる。
💙「ひかる、困ってるだろ」
💙「苦しめてたら、悪いなって思ってて」
💛「そんなことない!」
💛「ただ……」
💛「3人の関係、壊れるのが怖くて」
💛「ちゃんと気持ち
整理できてなくて……ごめん」
少し俯く。
その頭に――
ふわっと、手が乗る。
💙「ほんと、優しいよな」
💙「大丈夫」
💙「壊れたりしないから」
💙「安心しろ」
💛「……うん」
少しだけ、力が抜ける。
でも――
💙「……でもさ」
💙「諦めるつもりは、ないから」
まっすぐな目。
💛「……っ」
心臓が強く鳴る。
そのやり取りを――
目を閉じたまま、
深澤は静かに聞いていた。
つづく。
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