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(試合から始まります)
starting order
侑 大耳(赤木) 摩浪
尾白 角名 治
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影山 月島 東峰
田中 日向(西谷) 澤村
摩浪side
第1セット、最初のサーブは侑さん。彼の手の動きで会場中に響いていた演奏はピタリと止まる。そして間もなくサーブトス、その時
喧しブタ「そおおおおぉぉれっ♡」
治&摩浪『アララ』
サーブは田中さんと西谷さんの間にIN。だが
侑「(俺のサーブの邪魔すんなや この喧しブタ)」
凄い形相で女子ファンを睨みつけていた。
摩浪『すんげぇ顔してる』
治「ほっとけばええのに」
2度目のサーブはアウト。
侑「アカーーン!!」
治「しょぼ」
侑「うっさいわ!サーブトスちっと流れたな〜」
摩浪『ドンマイっす次があります』
侑「ん、頑張るわ〜」
[1-1]今度は烏野側のサーバーは東峰さん。サーブ前稲荷崎からブーイングが始まる。彼のサーブは勢いこそあるが白帯に阻まれ失敗。
次は尾白さんによるサーブ。こちらも白帯に当たるがネットイン、烏野からの攻撃がくる。
影山「!」
角名&摩浪『いっ/おぉ』
日向「(!!ちょっとイイ感じに跳べたぞ!!)」
だが速攻が打たれることはなくボールと翔陽は床に落ちてしまう。[2-1]
日向「打つの忘れた…!!せっかくのおれのトス。もったいないっ…!」
影山「同時にやれねえならやるなボゲェ!」
摩浪『打つの忘れたって言いましたね』
角名「ね」
あの速攻来るかと思ってたんだけど来なかった。それより今の高さ、昨日より高くなってたな。
侑「(こいつ今までのジャンプがMAXやなかったんか?)」
治「俺ら(優勝候補)相手に“実験”ブッコんできよったんか?」
侑「飛雄くんも我が道行くタイプと思たけどこっちも大概やな」
ここにきて最高到達点が変わったんだな。どうりでセットアップが合わないわけだよ、にしても
翔陽「なんてもったいない事を…!!」
侑&田中「凹みすぎやろ/だろ」
ハモった(笑。まぁこの2人の言う通りなんだよねぇ。しかも飛雄の顔すんげ。
影山「試合中にやったら2度と上げねえ。やるなら両方成功させろ、どへたくそ」
日向「ウッス!」
通常運転だな。飛雄も内心驚いてるかもだし、こいつなら上手く調整してくるはずだから警戒しとこ
角名さんのサーブ。際どいコースを狙ってるけど入ってる。レシーブ乱れてラストは田中さん。ワンチからのチャンスボール。
角名「…オーライ」 「!」
角名さんが後ずさり、侑さんがファーストタッチをそのままセット。
摩浪『りょ』
トスは俺の元へ。高く跳び右手に力を込める。
侑「ナイスキー」
摩浪『ナイストス』
ハイタッチをし定位置へ戻る。もう一度角名さんのサーブ今度は笛と同時に、構える余裕を与えて貰えないからあっちからしたら嫌かもね。
澤村「! クッ…!。スマン長い…!」
飛雄はトスをせずリバウンド。
治「(! 振り向きざまリバウンド!上手!)」
もう一度立て直した烏野。翔陽がまっすぐ走り込んでくるけど目の前よく見ろよ?
日向「アッ!!」
大耳「エッ」
突っ込む前に横へ移動し高く跳ぶ。俺は翔陽と動きを合わせ、こいつの目の前に跳ぶ。
日向「うおっ!?」
摩浪『ワンチ』
ワンチしたけどあまりにも早かったもんだから稲荷崎はボールを拾えきれなかった。[4-3]
日向「(危なくあの顔怖い人にツっ込むトコだった…)」
影山「(日向のフェイントに引っ掛かるトコだった…)」
変人コンビ「(それもだけど…)」
摩浪『すみません、ちょっと遅れました』
侑「いや早いわ!上等やで!」
烏野「(1発目で触りやがった)」
烏野から視線を感じる。俺が変人速攻を初見で触れたことに驚いてるんだな。
摩浪『悔しかったら俺を止めてみなよ翔陽( ≖ᴗ≖)』
日向「止めてやる!そんで次は止めさせない!勝つのはおれだ(*`∀´*)」
俺らは笑ってる。これが俺らの通常運転で勝負時は楽しんでナンボ、2人のルール。
烏野のローテがまわり飛雄のサーブ。ブーイングに気づいてねぇなあいつ(笑。ま、俺は気付いてたとしても無視してるだろうなぁ。背後から拍子が聞こえてきた。飛雄のサーブはネットイン、レシーブは乱れたけど関係ない。
摩浪『俺いきます』
侑「はいはい」
ボール下に入り込み大耳さんへトス。やっぱ高けぇな、速攻が決まりこちらの得点。
大耳「ナイストス」
摩浪『あざす。大耳さんもナイスキー』
侑「おー完璧や!流石やなぁ」
摩浪『次は侑さんの完璧トスの番ですよ』
侑「任してとき」
影山「(侑さんにも劣らない完璧なトス。前衛にいる時はツーも警戒しねぇと)」
次は治さんのサーブ。彼は笛がなってから8秒タイプだから烏野にとっては嫌な間だよね。半歩出遅れた西谷さんだけど綺麗に上げ、田中さんのスパイクによりあっちの得点。
でもサーブでは失敗。こっちにリズムを作られてる邪魔だろうけど、これも稲荷崎の“武器”だから。
摩浪『(俺はこの拍子が好きだな)』
俺は指を鳴らす。パチンッという音の直後、さっきと同じ拍子が響く。左手でサーブトス、助走をつけ高く跳ぶ。左手で打ち込んだボールは澤村さんと西谷さんの間にIN。[7-4]
西谷「出たなウシワカ2世」
澤村「両利き…、どう拾うか」
焦ってる焦ってる。俺の攻略法が今んとこ無いから今の内に攻めるだけ攻めとかないとね。
侑「サーブん時は静かな方がええやろ」
摩浪『最初だけですよ。俺自身が勢いを付けるためと、あっち側を威圧し煽るために必要です』
治「変わってきたな摩浪も」
今日2本目のサービスエース。若利さん譲りの、この左という武器を俺は活かしてみせる。