テラーノベル
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真っ暗な針葉樹林の中を歩いていた。
枯葉のズレる音が足を踏み出すたび響く。
足音が一つ。
ふと、鳶の声がした。
見上げると3mはあろう大きな鳶が飛んでいた。
それはゆっくり降下し、目の前に着地した。
「君は、誰?」
不意に漏れた言葉に鳶が口を開いた。
「ワレハ、ノロイ」
僕はその大きな口に飲み込まれ、
深い闇の中に落ちていった。
「、、、っていう話。知ってる?」
「また嘘か」
「本当だってば!!」
今し方怖い話をしてきたのは最近転校してきた子だ。
きたばかりなのに何故かこの学校の噂(特に怖い話)に詳しい。
そして、僕はオカルトなんざ信じない方なんんだけど 何故か異様な程僕に怖い話で突っかかってくるのだ。
「はぁ、、用それだけ?」
「待って!続きあるから!!!」
こほん、とひとつ咳払いをして、転校生はまた語り始めた。
《この話を知った人は、同じ夢を見るの》
《それも、この話の記憶をなくしたままね》
「終わった?」
「酷ぉ」
「そんな嘘話聞いたって無駄だろ」
「本当だしーっ」
「じゃあなんで君は知ってるの?知ってる人は食われるんならそこんとこどうなのさ」
「、、ぇーーーーーとねそれは、、、」
キーンコーンカーンコーン
「ほなとゆーことでバイバーイ!」
「あ逃げた」
いいタイミングでなったチャイムを口実に、あの子は自分の席へ帰ってしまった。
「やーーっと終わった、、」
先生から課せられた大量の宿題を終わらせ、椅子の上で伸びをする。
後は寝るだけだ。
「、、、」
ふと夢の話がチラついた。
「ま、嘘だしな」
そう呟いてベッドに潜ったが、
睡魔がいつになっても襲ってこない。
いつもはすぐ寝れるのに、、
「嘘だから、、」
そう呟いて無理矢理に目を閉じた。
「どこ、ここ」
真っ暗な針葉樹林を歩いていた。
枯葉のズレる音が足を踏み出すたび響く。
「、、、ダカラ、イッタノニネ」
コメント
8件
めっちゃ怖いじゃんとんび
終わりかと思ってめっちゃ下にスライドしたら全然終わりじゃなかった