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『小屋の中で…』
ぷー吉「このまま地下へ向かう。」・
ちょこんと、おすわりした
「ガコッ。ウゥ〜…。」・床が
下がり始めた
レイア「・・・・・。」・周りを
見ながら、バイスを降ろした
「ウゥ〜…ン。」・金属の壁が
しばらく続き、床は止まった
「ガリガリ…。」・石の扉が静かに
開いた
「トコトコ…。」・ぷー吉は、扉の奥へ
入っていった
「パッ。」・明るくなり、通路が現れた
レイア「わ〜、キレ〜イ(驚)。」・
通路に入ってきた
バイス「・・・・・。」・レイアの
足元で、きょろきょろした
ぷー太郎「通路全体が光っている…。
通路そのものが照明なのかな?」・
左側の壁に触れた
レイア「これなら、安心して、
すすめ…。」・歩き出した
「ピュン!」・レイアの眼の前を
光線が横切った
レイア「・・・・・。」・笑顔のまま
固まった
ぷー吉「壁に触れると、光線が
出る仕組み。」・ぷー太郎に言った
ぷー太郎「・・・・・。」・壁から、
そ〜っと前足を離した
バイスの声「この壁、おもしろ。」
ぷー太郎「あっ、おい!?」・バイスを
止めようとした
バイス「・・・・・。」・黒コゲで
倒れている
ぷー太郎「おそかったか…。」
『通路を進む、ぷー太郎たち…』
「ピュピュピュピュ…!」・
四方八方に乱れ交う光線
ぷー太郎「触れてもいないのに、飛んで
きたじゃないかぁ!!!」・ぷー吉の
クチから顔を出して叫んだ
ぷー吉2の声「触れて出るのは手前だけ
。あとは、動いたり熱感知で出る。」
ぷー太郎「それを先に言え!?」
レイアの声「バイちゃん。大丈夫?」
バイスの声「ぐす…(泣)。」
「スー…。」・ぷー吉は、光線を
重力レンズのように曲げながら
進んでいる
『通路の先で…』
ぷー太郎「なんで動いたんだ(怒)!?
」・隣の、バイスを見て問い詰めた
バイス「うっせ(怒)!」・ぷー太郎を
一瞬、見た
ぷー太郎「ワナが作動するって
言っただろ(怒)!?」
バイス「うっせ(怒)!」・ぷー太郎を
一瞬、見た
語り手「ぷー太郎とバイスは、
巨大な石に追われている。」
ぷー太郎「少しは、じっとして
いろよ!」・前を向いた
バイス「おめぇが、ぷー吉を持ったまま
ウダウダしてるからだ!」・正面を
向いたまま、ぷー太郎に言った
ぷー太郎「仕方ないだろ!角度が
決まらなかったんだから…。」
語り手「ぷー太郎とバイスは、
口論しながら下っていった。」
レイア「フサフサのシッポが当たって、
くすぐったかったのかな?」・部屋の
中から下り坂を見た
「フリフリ…。」・ぷー吉は、
おすわりしながら、シッポを左右に
振っている
「ゴゴゴ…!!」・迫りくる巨石
バイス「これ、どうすんだ!?」・
必死で逃げながら、ぷー太郎を見た
ぷー太郎「どうするって言われても…。
」・バイスを見ながら困り顔になった
語り手「ぷー太郎たちの前方に、
ふたつの通路(左右)が現れた。」
ぷー太郎「!ふた手に、わかれるぞ!
」・左側の通路へ進んだ
バイス「ん!」・右へ入っていった
「ゴゴゴ…!!」
バイス「こっち、くんな(怒)!?
」・自身に迫る巨石を見た
ぷー太郎「はぁっ、はぁ…。向こうに
行ってくれた…。」・うつ伏せで、
ぐったりしている
語り手「ぷー太郎の入った通路は、
少し進んだところで、
行き止まりになっているのだ。」
ぷー太郎「ん?これは?」・壁の前に
立って、赤色のボタンを押した
「カタカタカタ…。」・バイスの
前方の床が抜け落ちた
バイス「!?」
ぷー太郎「何も起きないな…。こっちの
ボタンは?」・黄色のボタンを押した
バイス「どうすっか、どうすっか!?
」・困惑しながら、前方の落とし穴と、
後方の巨石を交互に見ている
「カタ…。」・天井から、ヒモが
垂れ下がった
ぷー太郎「これも変化がない…。
いったい、何のためにあるんだ?」・
青色のボタンを押した
「ピュッ。」・ぷー太郎の顔に
水が掛かった
ぷー太郎「・・・・・。」
「ガコッ。ウゥーン。」・ボタンの
横の壁が開き、昇降機が現れた
『いっぽう、バイスは…』
バイス「ひゃっほう(楽)!」・ヒモに
ぶら下がって、ユラユラと揺れている
「カチ。ヒューン…。」・バイスは、
ヒモと共に穴へ落ちた
『昇降機で下へ向かう、一行…』
「チーン。」・昇降機の扉が開いた
ぷー太郎「やけに広いな。」・
昇降機から出てきた
レイア「天井が高いね。」・上を見た
ぷー吉「右側の足場から奥へ進む。」・
その方を指した
ぷー太郎「あれか。」・カギの
掛かった扉を見た
バイス「おめぇ。さき行け。」・
ぶすっとしている
ぷー太郎「・・・・・。」・自身の、
すぐ、うしろに居る、バイスを見た
バイス「ワナある。さき行け!」・
ぶすっとしたまま、ぷー太郎に言った
ぷー太郎「こいつ。ぼくの、うしろで、
おとなしくしていると思ったら…。」
バイス「・・・・・。」・うつむいた
ぷー太郎「さて、いつもの、バイスが
出ないうちに…。」・前を向いた
語り手「地面には、マス目の床。
それを囲むように壁があり、
足場が点在する。」
ぷー吉「ワナを利用して進む。それと、
床はスベりやすいから注意。」
ぷー太郎「わかった。」・ぷー吉の
助言を聞いて、うなずいた
「トン。」・ぷー太郎は、床に乗った
ぷー太郎「レイアさん。ぼくを押して。
」・前を向いたまま言った
レイア「いいの?」・ぷー太郎に訊いた
ぷー太郎「うん。ぼくは、ぷー吉を
信じる。」・レイアに答えた
レイア「それじゃあ…、えい!」・
屈んで、ぷー太郎の背中を押した
「スーー、コテ。」・ぷー太郎は、
しばらくスベったあと、へこみに落ちた
ぷー太郎「いてて…。」・頭を
さすっている
レイア「ぷー太郎くん、大丈夫?」・
心配そうな顔で言った
ぷー太郎「平気。よし。今度は、
こっちだ。」・左側を向き、おなかを
下にしてスベった
「ガシャン!」・床の一部(□)が
飛び出し、ぷー太郎を宙に押し出した
レイア・バイス「!?」
ぷー太郎「・・・・・(驚)!!」
「ドサッ。」・ぷー太郎は、放物線を
描きながら足場に落ちた
「クルクル…。パサ。」・足場の上で、
丸まっていたハシゴが垂れ下がった
ぷー太郎「ふう…。
こういうことだったのか。」・
うつ伏せのまま言った
「ポンポン。」・ぷー太郎は、
立ち上がって、体に付いたホコリを
払った
「トコトコ…。」
ぷー太郎「レイアさんも、別の足場に
乗ってみて!」・足場の上から言った
レイア「うん!」・ぷー太郎を
見ながら、うなずいた
バイス「・・・・・。」・
ドキドキしている
『その後…』
バイス「くっついて、とれね(困)!?
」・レバーをつかみながら言った
ぷー太郎「あいつ、何をやっているんだ
…。」・遠くから、バイスを見ている
ぷー吉「レバーをかたむけると、
(前足が)くっつくワナ。戻せば、
はなれる。」・ぷー太郎の隣で言った
ぷー太郎「えっ?」・ぷー吉を見た
『更に、その後…』
ぷー太郎「ワナかもしれない。慎重に…
。」・壁のボタンを押そうとする
「コテッ。」・ぷー太郎の足元が
へこみ、軽くコケた
語り手「ぷー太郎たちは、
地味な嫌がらせ(ワナ)にも耐え、
扉の奥へ進んだ…。」