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鷹槻れん

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鷹槻れん

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YAMATO
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コメント
2件
誤解でよかったー。そしてるりかちゃんを責めないはるながくんが好き❤️
おお…まさか弟さんだったとは!あの浮気疑惑が一気に晴れてスッキリしたわ~。瑠璃香が罪悪感で「ごめんなさい」って謝るところ、切なかったけど、晴永が優しく「なんで謝るんだよ」って返すのがもう…ああ、このカップル本当にいいな。誤解が解けて胸のつかえが取れた感じ、こっちまでホッとしたよ✨
「――えっと……一応そこにいるあなたの恋人、新沼晴永の弟です」
「……っ」
息が詰まる。
――弟。
その一言で、昨日からずっと感じていた違和感が、脳裏でゆっくりと繋がり始める。
浮気をして帰ってきたにしては、あまりにもいつも通りに、瑠璃香のことばかりを気にしてくれていた晴永。
瑠璃香のあからさまな拒絶にも、わけが分からないみたいに戸惑うばかりに見えた。
あれは……すべて嘘偽りない態度だったのだ。
そういえば以前、晴永が言っていた。
自分には一歳下の弟がいて、イタリアンの料理人をしているのだと。
瑠璃香の視線が、晴永と晴留の間を何度も行き来する。
似ている。
いや、似ているどころではない。
背格好も、顔立ちも、髪型も。遠目なら、見間違えてもおかしくないくらいに。
兄弟だから似ているのは当たり前だが、晴永と晴留は、まるで一卵性双生児のようにそっくりだった。
強いて違いを挙げるとするならば、身に纏う雰囲気がほんの少し違うことくらい。
晴永より晴留の方が、のほほんと春風めいた空気感をしている気がする。その程度の差だ。
でも、だからこそ、思う。
「……じゃあ」
掠れた声が、ようやく喉から零れた。
「昨日、藤井田さんとこのお店の前にいらしたのも……」
「……え?」
瑠璃香の言葉に、晴留が目を瞬かせる。
「――もしかして、俺と千紗さんが一緒にいたの、見られてたの!?」
その反応で、瑠璃香の胸が大きく揺れる。
やはり昨日、自分が見たのは――。
「うわ、マジか……」
晴留は額を押さえて、小さく呻いた。
「ひょっとして、そのせいで兄さんと気まずくなってたり?」
「……っ」
図星だった。
瑠璃香が言葉に詰まったことで、晴留の顔に申し訳なさそうな色が浮かぶ。
「ごめんね。俺のせいだ」
「はーくんのせいじゃないでしょ。別にやましい関係なわけじゃなし」
千紗がすぐさまフォローに入ったけれど、それを遮るように、
「……どういうことだよ」
晴永の低い声が、割って入った。
状況を掴み切れていないんだろう。
だが、何となく何かを察したみたいに晴留と千紗を見て……それから真っ直ぐ瑠璃香に視線を移した。
「昨日から態度おかしかったの、もしかしてそのせいか?」
「……っ」
瑠璃香の肩が、小さく震える。
晴永は、本当に知らなかったのだ。
分かっていたけれど、今の反応で、それを痛いほど感じさせられてしまう。
胸の奥が、じわりと熱を持った。
安堵と。
それ以上に――。
(……私、晴永さんのこと、疑っちゃってた……)
喉の奥が、ひりつく。
指輪を受け取った時、晴永のことを信じると心に決めたはずなのに――。
「……ごめん、なさい……」
罪悪感で、ぽつんとひとこと謝るなり、晴永の顔をまともに見返すことができなかった。
そんな瑠璃香に、晴永が一瞬驚いたように息を呑む。それから、本当に意味が分からないとでも言いたげに口を開いた。
「……ちょっと待て、瑠璃香。なんで謝るんだよ」
「だって、私……」
そこで言葉を詰まらせた瑠璃香を、晴永は何も言わずに待ってくれる。