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そうしてべるは病院に運ばれて行った
「なんで、、、ねぇ、、、なんで、、、べる、、、何か、、、何かもっと私を頼ってよ、、、」
俺が、、、
俺がもっと先のことまで考えられてれば、、、
こんなことには、、、
べるをこんなに追い詰めることなんて、、、なかったのに、、、
ただ俺はその場に立ち尽くすことしか出来なかった。
ーーーーーーーーーーーーーーー
「べるさんですが、、、」
「息を引き取りました」
「そんな、、、」
「、、、」
俺は言葉にすら出来なかった。
ーーーーーーーーーーーーーーー
今日はべるのお葬式、、、らしい。
違う違う
べるは、、、べるは死んでなんか、、、
死んでるわけが無い、、、
ちょっと何処かに出かけただけだから、、、
・・・
ガチャリと家の扉が空いた音がした。
玄関を見ると、喪服を来た凸さんとしぇいどさんがいた
「なんでさもさん来ないんだよ!」
「最期、、、顔合わせなくて良かったんですか?」
「違う違う違う、、、べるは死んでなんか、、、」
「さもさん」
凸さんの声が響く
「いい加減現実を見ろ。べるちゃんは、、、べるちゃんは死んだんだよ、、、だから、、、だから最期ぐらい嘘でもなんでもいいから、、、しっかり見送ってやれよ、、、気づくのが遅くなったとしても、、、べるちゃん好きなんだろ!」
「そうですよ!べるさんだって、、、さもさんのこと好きだったんですから!しっかり見送ってあげてくださいよ!」
違う違う違う
べるは死んでない、、、
きっとまだ何処かで、、、
「いい加減認めてください」
「そうは言ったって、、、俺が、、、俺がべるを追い詰めたのに、顔を合わせる権利なんて、、、どこにもない、、、」
「だからってお前、、、」
「でも、それでもべるさんは最後まで、、、」
「しぇいどさんいいよ。俺たちが何言ってももう無駄だ。行こう」
「、、、わかりました」
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それから俺はずっーと無気力だった。
ただその中で、鮮明にあの日のことは鮮明に脳裏に映るのだった。
なんで、、、なんでべるが死んでも俺は生きなきゃいけないんだろう。
俺があの日、、、あの日あんな決断しなければ、、、
「さぁーもさん」
「わっ!?」
振り返るとそこにはうたいさんがいた。
少しニコニコしている。
こっちは1ミリも笑えないのに。
「ど、どうしたんですか?」
「べるさんに。会いたくない?」
頭では理解している。べるがあの日亡くなったことを。
けど、けどもう一度会えるなら、、、
「会いたい、、、」
「ふふ。その回答待ってた」
そう言って彼女は意味深に笑って
「それじゃあ、、、行ってらっしゃい」
とだけ伝えて、視界が白光りしたのだった。
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「さもくん、、?」
あれから一転目の前には心配そうな表情をしているべるがいた
「どうしたの?べる?」
「だってさもくん寝落ちしちゃったかと思ったら、急に辛そうな顔するから、、、」
「大丈夫だよ」
触れた頭にはしっかり感覚があった。ならこれは現実だ。
いる。ここにはべるがいる。
「えへへさもくんに撫で撫でしてもらっちゃった〜」
目の前にいる愛くるしいべるはもう現実だろう。
・・・
「あれ、、?べるは、、?」
「今日分は終わり」
とどこからかうたいさんが出てきた。
「1回使うのにも限りとリスクが存在するからね」
「だからおしまい」
っとパンと手を叩いて、終わりを迎えた。
・・・
翌日
「うたいさんあれ、、、」
「はいはい」
・・・
「さぁ〜もくん!」
と言われ、べるに抱きつかれていた。
「大好きっ!!」
「俺も」
「たまには、一緒にサモランやろ?」
「じゃあ準備するから待ってて〜」
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気がついたら、俺はこの装置がないと生きて行けなくなっていた、、、
そうじゃないと、、、べるに会わないと、、、自分がまるで、壊れていしまいそうな気がしたから。
わかってる。あれが本当は偽物なことも。でも、でも、偽物でもいいから、べるといたくてまだ、分からない振りをした。
・・・
この装置にこもって1ヶ月がたった。
多分みんな俺なんかいなくてあんどしているのだろう。
「あっ!べ、、、」
刹那
白い空間へと飛ばされた
「もう終わりにしよっか。さもさん」
「うたい、、、さん、、?なんで、、、これで、俺、、、」
「あのべるさんは偽物。それに執着するの?」
「ちが、、、」
「それに言ったでしょ?リスクがあるって。これ以上使うとさもさんがさもさんじゃなくなる。」
「いいよ!それで、、、それでべるに会えるなら!!!」
「とりあえず、、、もう使えないから。」
そして意識は暗転し現実へと戻されるのであった。
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目を覚ますと、変わらない風景に対して、時間だけは無情にもすぎていた。
べるも、おどみんも誰もいない。
あーぁ。
なんで、、、
こんなになっちゃったんだろう。
こんな世界早く終わればいいのに。
全部はあの日あの時、間違ったから?
でもあの時俺がおどろくさんを振ってもどうなるかなんて、わかっていた。
じゃあ、、、じゃあ俺はどうすれば良かった?。そもそも、、、俺なんて、、、俺なんていなければ良かった?
そういやうたいさんってどうしてあんなことができたんだ、、?
あれ、、?
うたいさんって誰だっけ、、?
まぁもういいや、、、
そっちに行くからね。べる。
最期べるもこんな感じだったのかな?
本当に
ごめんね
べる
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「凸さん遅い!」
「ごめんごめん、、、ちょっとボールドマーカーっぽいもの渡せばさもさん元気になるかなって、、、」
「それでさもくん元気になったら誰も苦労しないでしょーが、、、」
ほんとにこういった時に手がかかるのがあの二人だ
私の負担知ってる?
「ななさん着いたよ?鍵開けて?」
「凸さんだって持ってんじゃん」
「めんどい」
「どうせそんなんだろうと思ったよ」
入ってみるととても綺麗に片付けられた部屋だった。えっ?女の子の私より綺麗なんだけど?
「えっ、?」
さもくんの部屋らしきところから凸さんの素っ頓狂な声が聞こえてきた
「凸さん?って、、、」
私は目にしてしまった。
空っぽの薬の小瓶とキーホルダーをにっぎったままのさもくんの姿を
予想通り体は冷たい
「、、、で?」
「なんで、、、私だけ、、、私だけなんで二人共置いて言っちゃうの、、?」
「2人ともこんなことしないで、、、私を、、、私をもっと頼ってよ、、、」
「ななさん、、、」
けどダメだ、、、
ここで私まで死んでしまうのは、、、
呪いのように私の体にこの想いがまとわりつくのだった