君の苦しみ②
※桃青表現有
「ってことで!!」
「お願い!!!!!!!!!!!!!」
彼に泣いて抱きつくと面倒くさそうに対応される。
俺の顔だからめちゃくちゃわかる。これは面倒くさいときにする顔だ。
…でも俺が出席するって言ってるのにまろが来たら周りがびっくりしちゃうじゃん?それに社長でもない奴が行くなんてVOISINGの印象も下がっちゃうわけだし…
って伝えるとまろは渋々引き受けてくれた。
「ほんっっまありがとう…!!」
「適当な関西弁使うな」
「いや俺一応関西出身な」
なんやかんやあって飲み会の時間。
まろが運転できるってことで俺がハンドルを握ってみるとあら不思議。なぜか安全に運転できちゃうから楽しく飲み会場へ連れて行く。
その間もこうこうこう言ってこう言われたらこう返すんだよ?なんて面倒くさいおかんみたいなことを言うとそっくりそのままツッコまれちゃってまた少しだけ笑っちゃう。
「ん、着いたよ。くれぐれも俺を装うように、なにかあったら付近に俺がいるから呼んでね?」
「……あと、あくまでも体はSubだから、襲われないように。」
なんて言うと軽く俺の頭をぽんぽんと撫でて「行ってきます。」と俺に伝え、会場の店へ入っていった。
そんな…俺じゃない俺の後ろ姿を最後まで見送ると車に乗り込んで近くのカフェに立ち寄る。
編集でもしとくか、まろの早いタイピングでやりたいし。楽しそう。
「…ぅ〜、心配だよぉ…」
なんて彼のぽえぽえボイスを使って言ってたら周りから変な目で見られた。
ごめんな、まろ。
飲み会が終わるくらいの時間帯。
まろには1次で今日は帰ってきていいよと伝えたからそろそろ迎えに行くか。と思って車に乗り込む。
その飲み会場に向かって入口付近でまっていると明らかにおかしい表情をしたまろと謎の男2人と一緒に出てきた。
…なんか嫌な予感がする。車から急いで飛び降りてまろの元へ立ち寄ろうと走るが少しだけ遠いところに停めてきたのがだめだった。
すぐに見失ってしまった。やだ、だめ。俺との約束やぶんないで…、離れてかないで
なんて思う一心で彼を探し続けた。
I.side
あかん、なにも逆らえない。
普段だったら大体は俺より弱いDomばかりだからちょびーっとGlare放てば大体のやつは怯むんだけど今の俺は俺であって俺ではない。
体はないこのものであってSubとしての体だから、どれだけ弱いDomだったとしても逆らえない。Command出されて動いてしまう感覚ってあんな感じなのか。
…それに満たされてしまうこの感覚も嫌いだ。
嗚呼、心までSubになってしまってどうする。
この体はあくまでもないこのもの。俺のものではないから自由にできない。
知らない男にCommand出されて気持ちいなんて感じたままないこに返してしまったらまた次知らない男にCommand出されて気持ちよくなられても困る。俺のものだし。
「……っや、め…!」
「はぁ?いくら社長だからって第二の性には抗えないんだからさぁ、黙って俺に従えよ。」
「Kiss《キス》。偉いないこなら出来るよなぁ?」
やめろ、やめて。
誰だか知らんお前に俺のないこを呼び捨てする義務はない。
それにお前にキスするほど俺のないこの唇は安くない。
…のに、なんで体は言うことを聞かないんやろ、
「っ、ぃや…っ…ぁ」
目の前の男の唇に俺の唇が触れ合いそうになった瞬間、後ろから俺に向けて別のCommandが出されるのが耳に入る。
そうしてそのCommandの方へと向かっていく。
…自分の声のはずなのになんでこんなに安心するんやろ。
「なぃ、こ…っ…」
「ごめんね、遅れちゃった」
ないこはなにでもない「Come」を出してくれた。
一番やりやすくてなにも負担にならないCommandを出してくれた。
…やっぱり自分がSubだからSubの気持ちに寄り添ってやれるんだよな。優しいな、やっぱり。
「…ねぇ、俺のまr…ないこになに手ぇ出しとんの?」
「悪ぃけどお前なんかみたいな底辺に譲るほど俺のガード薄っぺらくないんやけど?」
慣れないようでぎこちない関西弁が発される。
Glare出しとるんやろうな。肌がピリピリ痛む…Glareってこんな感じなんやって実感する。
俺より強いDomになんて会ったことがなかったから、…だからわかってやれなかったな。
…俺、ないこに謝らな…。
「…っ、ちっ…!」
結局あいつは走り去って行ってしまった。
謝罪しろよ。謝罪。俺の可愛い可愛い可愛い可愛いないこに浮気させるところやったんだぞ。
俺は絶対に元に戻ったら謝る。あんなやつらと一緒になりたくないってのもあるけどな。
「…っ、ほんとばか…!!」
「ごめん、な…」
「心配した、俺の身体弱っちいからまろが誰かに奪われちゃうんじゃないかってずっと思ってた…!!」
なんて言いながら俺に抱きついてくるから支えてあげる。
ごめん、ごめんとしか言えずただただ彼を抱きしめることしか出来なかった。
「…、戻ったらCommand出して俺の身体をお清めして。」
「あんなやつら悪霊とおんなじだよ。ほんとにやだ。」
すぐに身体を戻ったら甘々Command、Playをしてやろうと心に誓った。
end
コメント
6件
おおモブくんはまた私とあっちでお話しよっか( ^∀^)ニコォ...てか更新早すぎて禿げますよ🙄??あら不思議運転できちゃうですご!ってなったのにカフェのぽえ声で変人扱いで吹いちゃったwてか、🐿いたらバレるくね?wって思ったけど面白かったです!続き待ってますね!!
モブさん許しません消えろやください てかてか更新めちゃ早くてもう、なんかもうすごい😭✨{? よく思いつくなーって{ お話に関係なくてすみません{{{{{ かふぇでぽえぼ出して変人扱いおもろすぎて思わず吹きました🙃🙃
どうぞ桃ちゃんをどろっどろに甘やかしたってください! (誰目線?w) 更新ありがとうございます。 続きまってます!