テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#🍳🌙の小説コンテスト
#pr
楓 菜 ㌠ @ tg らぶ
58
「絶対見に行くから。」
そう笑った君との約束を、俺は今も覚えている。
あの日急にtgが言い出した。
「prちゃん」
「好き。」
2人きりの帰り道。
好きという気持ちが抑えられなくなった日
緊張で声を震わせながら言ったtgに、prは驚いたように目を見開いた。
しばらくして、ふっと笑った。
それがとても不思議だった。
「それ、俺が先に言おうと思ってたんに。」
「え?」
「俺も。」
「tgのこと好き。」
その瞬間、tgの顔が真っ赤になる。
「え、まじ?」
「まじ。」
二人は顔を見合わせて笑った。
それが始まりだった。
一緒に帰ったり、遊んだり、たまには喧嘩する日。
アイスを半分こにした日もあった
確か、急にtgがアイス食べたいって言った。
でも、半分しかいらないな〜って言ってもいた
だから半分こにして一緒に食べたあの日
2人の手首にはお揃いのブレスレットが光っていた日もあった
ほんと色んなことした。メンバーたちにも言った。
色んな思い出が積もっていく日々
そんな毎日がずっと続くと思っていた。
だけど、少しずつtgの体調は悪くなっていった。
最初は疲れだと思っていた。
それでもどんどん酷くなっていく日
不安になって病院へ行き、そこで病気のことを知らされる。
病室の中ただ1人固まっている俺
このことをtgは誰にも言わなかった。
理由は沢山あるけど、主に2つ
ただ、心配をかけたくなかったから。
みんなに弱っていく姿を見せたくなかったから。
特に愛しているprちゃんには……
だけど、その隠し事は長く続かなかった。
ある日、1番バレたくなかった人にバレてしまったのだ
prと一緒にいる時に倒れてしまったのだ。
「は、え、tg!」
そんな声が聞こえながら意識は遠のいていった。
目を覚ますと、そこには泣きそうな顔をしたprがいた。
珍しい顔だった。普段はしない顔
「……ごめん。」
するとprは少し怒ったような顔で言った。
「なんで言わなかったんだよ。」
「心配かけたくなかった……。」
「俺、そんな頼りない?」
「違う」
「じゃあなんで」
「1番愛していたから。」
「元気な姿だけを見て欲しかったから。」
「馬鹿じゃん。」
「俺はtgのいろんな姿見てみたいから」
「隠さんといてよ。」
沈黙が続いていた。
prが口を開いて言った。
「一人で抱え込むなよ。」
「教えてくれんやったら、もっと心配になるわ」
「もっと頼れよ。」
その言葉に、tgの目から涙がこぼれた。
prちゃんはそんな俺の頭を撫でているだけだった。
それから仲間たちにもバレてしまった。
akやkyは泣きながら
「心配するじゃん」
って言っていて慰めるのがとても大変だった
atmzにはとても怒られた
その後、俺の病気はもっと酷くなった。
だから、入院することに決まった。
みんなに言った日、みんなにもっと心配かけてしまった
病室に集まった日。
いつもなら騒がしいはずなのに、誰も笑わない。
重たい空気が流れていた。
それが嫌で、tgは無理やり笑った。
「そんな暗い顔せんでって。」
みんなが顔を上げる。
「俺みんなで叶えたい夢あるんだよね。」
突然の言葉に全員が首を傾げた。
「夢?」
「うん。」
少し照れながらtgは笑う。
「いつか大きなステージに立ちたい。」
「みんなと立ちたい」
「たくさんの人の前でさ、思いっきり笑って、歌って。」
「みんなを笑顔にしたい。」
一瞬静かになった後、
「絶対叶えよう。」
誰かが言った。
みんなも笑いながら頷いていた。
その中でprだけは真っ直ぐtgを見ていた。
「立てるって。」
tgは苦笑する。
「だといいな。」
するとprは首を振った。
「違う。」
「立つんだよ。」
その言葉に、tgは少し驚いた後、嬉しそうに笑った。
ある日の夜
真っ暗の中の病室。
二人きりになった時だった。
「prちゃん。」
「ん?」
「俺、やばいかも。」
いつもより少しだけ弱い声。
prは黙って隣に座った。
しばらく沈黙が続く。
やがてtgが口を開いた。
「もしさ。」
「俺が立てなくなったら。」
prは顔をしかめる。
そんな話、聞きたくなかった。
だけどtgは続けた。
「その時はさ。」
「俺の代わりに夢叶えてよ。」
prは何も言えなかった。
するとtgは少し笑った。
「でもね。」
「絶対見に行くから。」
「……。」
「だから。」
「prちゃん達が夢を叶えてね。」
「絶対見に行くから忘れないでね。」
「もし、忘れた時俺怒るから」
prは涙をこらえながら頷いた。
「約束だからな。」
「うん。」
「約束。」
それから数週間。
会える時間は少しずつ減っていった。
tgは約束を胸に、静かに目を閉じた。
息を引き取った。
俺の目の前で。
信じられなかった。
さっきまで話していたのに。
「起きろよ。」
何度呼んでも返事はなかった。
みんなはやっぱり泣いていた。
沢山泣いていた。
そんな中俺はtgに預かっていた手紙をみんなに配った
もっと泣き出すものもいた
俺のには
『あんま泣かないでね。』
『ちゃんとご飯食べてよね。』
『あと、ブレスレット捨てないでね。』
『俺はずっと大事にしてたから。』
『お揃いなんだから。』
『それと、夢よろしく。』
と
みんなが色んな気持ちを持っていた
そんな中、もっと硬い決意をかためるものもいた
(絶対tgの夢叶えてたる)
それから
楽しい日もあった。
苦しい日もあった。
泣く日もあった。
お揃いのブレスレットを握りながら。
まだtgがいると思って電話かけようとする日もあった。
もう辞めたいって思った日もあった。
それでもみんなで前を向いて歩んでいた。
prは約束があったから。
他のメンバーはtgの手紙で決意を固めていたから。
そして、さらに時は流れる。
数年後。
眩しいライトが会場を照らしていた。
鳴り止まない歓声。
それはtgが叶えたいって言っていた
夢にしていた大きなステージ。
「緊張してんの?」
昔なら、そう言って笑うやつがいた。
「してねぇよ。」
誰もいない場所でそう返して、prはステージへ向かった。
その中央にprは立っていた。
緊張した手首には、あの日買ったブレスレットが今も付いていた。
ここまで来るのは簡単じゃなかった。
何度も諦めそうになった。
それでも進み続けた。
約束を守るために。
prは客席を見渡す。
その時だった。
一瞬だけ。
見慣れた笑顔が見えた。
客席の奥。
優しく笑うtg。
prの目から涙がこぼれる。
「……tg?」
信じられなくて目を擦る。
それでもそこにいた。
あの日と同じ笑顔で。
prは震える声で隣を見た。
「ぷー之助/pr/prちゃん。」
仲間が振り向く。
「見て。」
「あそこ。」
「tgちゃんがいるよ。」
ぷー之助が客席を見る。
だけど、その時にはもう姿はなかった。
「え……?」
prだけが分かっていた。
見間違いなんかじゃない。
だって約束したから。
『絶対見に行くね』
あの日、確かにそう言っていたから。
prは涙を流しながら笑う。
「立てたよ。」
「約束守ったぞ。」
すると客席の向こうで。
確かにtgが口を動かした気がした。
『見に来たよ』
『忘れてないでしょ?』
って笑ってるように見えた。
瞬きをすると、もう姿はない。
それでもprは空を見上げる。
涙を流しながら。
「こちらこそ。」
「ありがとう。」
会場いっぱいの拍手が響く。
俺は手首のブレスレットにそっと触れる。
「見てるんだろ。」
そう呟くと、少しだけ温かい気がした。
夢だった景色の中で。
二人の約束は、確かに叶えられた。
れゆゆさんのコンテストのやつです
結構遅れてすいませんでした。
じゃおつきき(*´︶`*)ノ
ブレスレットの意味
あなたと繋がっていたい
コメント
7件
感動して泣いたんだが笑最高な作品ありがとう!
うゎ~最高😭途中から涙腺崩壊したよ~素敵な作品(人''▽`)ありがとう☆
「絶対見に行くから」って約束、ちゃんと叶ってたんだね…。最後のステージでprだけがtgくんの姿を見られたの、すごく切なくて温かかった。ブレスレットをずっとつけてるのも、約束を忘れてない証拠なんだろうな。泣きそうになりながら読んだよ。kikiさん、素敵な作品をありがとう🥀