駿はやっと梓の出した条件の意味を理解した。
それは駿がズボンとパンツを脱ぎ捨て、梓にチ◯コを見せるという条件だった。
「な、何バカな事言ってんだよ、そんな事できるわけないだろ!?」
それは当然の反応だった。教師でありながら、風俗を利用していた事実を黙って貰うために、生徒に陰部を見せつけるなど、それこそ大問題だ。
そもそも教師でなかったとしても、成人男性が未成年に対して陰部を見せつけるなどありえない。
下手したら警察沙汰になりかねない。未成年交、猥褻物陳列として逮捕と言う未来が待っている。完全に人生終了コースだ。
「えー!?嫌なの?」枠はガッカリしたように肩を落とす。
「いや、嫌と言うか、倫理的にNGと言うか、下手したら逮捕と言うか」
「いいじゃん!私が見せてって言ってるんだし! これあれじゃん!双方合意ってヤツでしょ?」
「だからそれだけはダメだって!さすがに無理だって!」
「あっそ・・見せてくれないなら、私もう行くから。用事も思い出したし。」
梓の表情から笑顔が消え、体育倉庫から立ち去るうとする。
「よ、用事?なんだよ用事って」
「ふふふ、職員室に行くんだよ❤︎」
梓は笑っているようだが、目は笑っていなかった。
「しょ、職員室?職員室に何しに行くんだ?」
「何しにって、そんなの決まってるじゃん!先生が風俗行ってたってバラすの。それを黙ってもらうために私を体育倉庫に連れ込んだってのも一緒に!ね❤︎ 」
「いや待ってくれって!それだけはやめてくれ!」駿は職員室に行こうとする梓の前に立ち塞がる。
「だって先生、私のお願い聞いてくんないんだもん。だったらバラすしかなくない?」
梓はいじけたように頬を膨らませる。
「いや、そ、それは・・・」駿は言い返す言葉が見つからず、聞き取れない言葉をぶつぶつと呟いている。
「だったら見せてくれる?”先生の”」
「いや・・それは・・・」
見せれば間違いなく逮捕、見せなくても職を失う。あまりにも極端な二者択一を前にした駿は答えを出すのを躊躇う。
考えに考え抜いて「見せたら、本当に黙っててくれるのか?」 駿は恐る恐る梓に尋ねる。
「うん!絶対に言わない!約束!」
梓は笑顔でそう答えると、駿に小指を差し出す。
駿もそれに合わせて小指を差し出して指切りをする。
「け、警察には?」駿は一番気になっている疑問を梓に投げかける。
「え?警察?なんで警察が出てくるの?」
「あ、いや、教師が生徒にチ◯コを見せるなんて、問答無用で逮捕だからさ・・・」
「ああ!そういうことか!うん!大丈夫だよ!警察にも絶対に言わない!私と先生だけの秘密❤︎」
「わ、わかったよ・・見せるよ・・・」
駿はまるで苦汁でも飲まされたかのような表情での出した条件を受け入れる。
「うっそ!?本当に!?本当に見せてくれんの?」梓の表情から先ほどの冷たさは消え去りパッと明るくなる。
そんなの問いかけに駿は黙って頷く。
「やったあ❤︎」梓はウキウキした様子で駿の股間の前にしゃがみ込む。
駿は自分のテンションと梓のテンションの差にガックリと肩を落とす。
「はあ・・俺ってヤツは何やってんだろ?」
駿は心の中でそう呟きながら、ゆっくりどズボンを脱ごうとする。
ゆっくりやっていれば、梓が「もう!冗談だよ!何本気にしてんの?先生ってば純粋なんだから❤︎」
とか言ってくれやしないか?とう期待を抱いていたが、その期待は一瞬に崩れ去る。
「もう!じれったいなぁ!早く見せて・・よっ!」
梓は駿のズボンとパンツを勢いよくズリ下す。
「ちょ!金森!いきなりやめろって! 」
駿は心の準備が整う間もなく、梓の目の前に部を晒してしまう。
「わぁ❤︎」梓は初めて見た男性器に笑みを浮かべる。
「ヘー!こうなってんだあ❤︎変なカタチー❤︎」
梓はまるで動物園の物珍しい珍獣を見るかのように、駿の陰部をまじまじと見つめる。
そんな枠を駿は直視できず、頬を桜色に染めながら違う方向を見つめている。
「ふぅー・・・」梓は駿の陰部に息を吹きかけ る。
「あっ///ちょ///何すんだよ///やめろよ///」予期せぬ事態には駿は情けない声を出して淫部を手で隠す。
「あ!感じちゃった?息吹きかけただけなのに? きゃはは!先生可愛い❤︎」
その日の下校途中。駿とは一緒に通学路を歩いていた。
「いやあ、先生ったらずーっと可愛かったなぁ❤︎息吹きかけただけなのに、ビクーッ!ってなっちゃうしさ!」
梓は満足げな表情を浮かべている。
「ところで金森?」駿は歩みを止めて梓に語りかける。
「なぁに?先生?」
「これで風俗の事は本当に黙っててくれるんだよな?」駿は気になっていた疑問を梓にぶつける。
梓は口外しないと約束してくれたが、やはり不安だったからだ。
「あ~あ、先生にはガッカリだなぁ」
梓はうんざりした様子で肩を落とす。
「え!?」
「私ってそんなに用ないかなあ?黙ってるって言ったら黙ってるのにい。なんかショック~」
梓はガッカリした様子で地団駄を踏みながら駿に訴えかける。
「あ、いや、疑ってるわけじゃないんだ!ただ確認したくてさ・・・」
「なら先生私の事疑ってないの?信じてるの?」「ああ!疑ってないし信じてるよ!」
「本当に本当?」「ああ!本当に本当だ」
「ならさー」梓はひと呼吸おいて
「私にキスして❤︎」「え!?キ、キス?」
駿は梓からの突然のお願いに頬を桜色に染める。