「最後の質問」
彼の目がわずかに開いた。
けれどなにも言わず、私の続きを待っている。
「で、 でも。 いろいろとやらなきゃいけないことがあるから、時間ができたら……」
しどろもどろになりながら言った時、集合の号令がかかった。
「じ、じゃあ、また」
私は逃げるように先生の元へ走る。
ついに言ってしまった……!
これでもう後には引けないと、ドキドキして心臓が壊れそうだった。
でも覚悟を決めたその日は、バタバタしているうちに終わってしまい、翌日。
私は浜辺で拡声器 (かくせいき)を片手に、みんなの様子を眺めていた。
今日は海でのレクリエーション。
男子が 遠泳(えんえい)中の今は、女子は自由時間で、私の担当は監視員だった。
昨日 佐伯(さえき)とはあれきりで、先生によれば彼は別荘に滞在しているらしく、話すタイミングなんてそうそうない。
私はため息をつき、***********************
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