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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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ゴールデンウィークは明け、鬱々としたまどろみの世界に心は沈んだ。

重力には逆らえない。私は地面とともに生きていく….。それをかつてない程に実感させられた。

これは五月病というやつなのかもしれない。でもこれはただの五月の病なのか?

私が現に抱くこの感情は生きる上で常に付きまとう事実でもある。ただ、皆はそれを誤魔化して過ごしているだけ…私は誤魔化して生きているだけ…

ふと、空を見て。私は不思議に思う。私の立つこの場所より155cm頭上の世界は…高く高く広がっていた。

私の歩く世界の狭さに心が苦しくなる。

どうして私はここにいるのだろう。

一歩。そして一歩を踏み出すたび、逃げられない現実に心は苦しがる。こんなものをわざわざ相手にしてはいけない。なのに…

画像

いたずらに鳥を恨んだ。目につく虫に嫉妬した。上から見下ろす太陽が嫌い。平然と咲く花を馬鹿にした。

私の目は相変わらず乾いていた。昔の私が散々泣いてくれたから。今の私はもう泣いてはいけないのだ。気持ちは幼いままだった。これが時間のルールだと身体は成長を止めなかった。年齢なんて数字を世間は私に足していく。目に見えない檻の中、私は座る。


ねぇ誰か…


月よ私を見つけてよ

風よ私を攫ってくれないか

雨よ私を慰めて


私は1人呟いた。

私は1人絶望した。


私は1人で夢をみた。

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