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朋也さん、少し恥ずかしそうにしてる?
だったらあんまりいじめちゃダメだよね…
『わかりました。じゃあ…今からタメ口にします』
タメ口宣言をするなんて、変だよね。
うんって、うなづく朋也さん。
ちょっと可愛い。
今日はデニムのストレートジーンズ姿。
足が細くて長い…
白いTシャツの上に黒いジャケット。
シンプルなのに、こうもカッコよく着こなせるのがすごい。
言うまでもなく、周りの人達はみんな朋也さんを見ていく。
通り過ぎても、また振り返って見たり。
後ろ姿もカッコイイからね…
男性だって、朋也さんを見てる人がたくさんいるんだもん。
きっと、同性からも魅力的に見えるんだろうな…
憧れの眼差しなのかも。
たまに私を見ている人は、なんであんなのが、あんなイケメンの横にいるんだ…って思ってるんだろうな。
もう慣れたけどね…
私も、きっとこんなに素敵な人が歩いていたら、間違いなく振り向いていただろう。
そして、隣にいる女性を見ていろいろ思ってしまうかも知れない。
お似合いだとか、そうじゃないとか、いろいろ。
本人達にしたら余計なお世話なんだけど、とかく周りはいろいろ言いたがるんだ…
うん、仕方ないよね。
朋也さんは、本物の超イケメンなんだから…
最初から釣り合わないのはわかってるし。
この状況に早く慣れるしかない。
朋也さんが動く度に、揺れる前髪から覗く綺麗な瞳がとても色っぽい。
カッコいい大人であって、色気もあって…
優しさもあって…
こんな人がどうして、今、私の隣にいるんだろう?
世界七不思議に入るよね。
でも…まあ、彼女ってわけじゃないし…
ちょっと複雑。
私は、いよいよタメ口に挑戦することにした。
『何…食べる?朋也さん』
『カレー。いいね、タメ口』
朋也さんが腰を曲げて、私の顔を覗きこんでそう言った。
顔同士が、くっつきそうなくらい。
頼むから止めて欲しい。
周りの目があるし照れくさいよ。
『やっぱ可愛い』
『えっ、や、やだ…からかわないで』
ちゃんと告白もされてない人に、そんな風に言われても複雑過ぎる。
嬉しいけど、どう受け取ったら…いいの?
『亮も言ってただろ、恭香の笑顔が素敵って』
『ああ…うん。でも、お世辞だよ。そんなの』
『亮は、お世辞を言うようなタイプじゃない』
『どうしてそんなことわかるの?しかも、呼び捨て…』
朋也さん、適当に言ってるだけでしょ…
『亮のことは、弟みたいに可愛がってる』
え…弟?
『もしかして、知り合い…?』
『ああ。デビューする時に父さんがサポートしたんだ。そこからの付き合い。俺もずっと応援してる』
『知らなかった…びっくり』
『特に言って無かっただけだ。亮には、家族がいない。だから…なんかいろいろ心配で』
そうだったんだ…
だけど、弟みたいに思ってあげてる朋也さん、優しい…
『亮くん、シンプル4のみんなで成功して本当に良かったね。みんな良い子だし、これからもますます人気が出ると思うし』