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nr視点
突然喉が締め付けられたような気がした
「ッ、ゔぇ゛ッ…、ぁ゛…っ…はぁ…、はぁ…」
息が苦しい。
頭が痛い。
吐き気がする。
身体が痛い。
「…僕、なんか悪いことしたかなぁ…」
無機質な天井に向かってただただ意味もなく呟く。
誰に届く訳でもないけれど。
僕の体は日に日に悪くなっていく。
いつになったら面会許可なんて出るのだろうか。
僕が死ぬまでに出るのかすら怪しい
死ぬ前にメンバーに会いたいなぁ…
ki視点
「うー…ん…、なぁKAITO」
サムライが頭を悩ませている。
「んー…あ゛?」
「なろっちってなんで脱退したんやろ…もしかして余命宣告でもされてたんか…?」
「んー…でも余命宣告なんてされてたらスマホとか弄れないんじゃね?」
「あー…確かになぁ…」
俺達が想像する余命宣告された患者は痩せ細ってて、スマホなんて弄れないほどに衰弱していると思っていた。
…いや、そう信じたかったのかもしれない。
なろっちはスマホは弄れるくらいの体力があって、余命宣告されてるなんてありえないんじゃないかと。
ただ、今は余命宣告も信じられるような状況だ。
それでも俺達は藁にも縋る思いで今日も嫌な事など考えずに生きていく。
あんなことになるとは思いもせずに…。