※attention
毎度のことながら、読みにくいかもです😿
たとえ女でも訓練は欠かせない。私単体で強くなれるように、私の悪魔の力を活かせるように必死で頑張っている。
私と契約した悪魔はイポス。解放された間は自身の体力が無限になる。私はこの力を活かすために、剣術や腕力を強める必要があるのだ。
とりあえず基礎練からやろう。
『いち、に、さん、』
最近は練習の成果もあるのか、ハウレスさんから頂いた基礎練コースは難なくこなせるようになってきた。
基礎練は腹筋・腕立て・素振りの3つで構成されている。私はまだ身体が未熟なため、100回ずつで止めている。他の執事は倍以上しているとか…とはいえ100回も最初は無理だったし今もだいぶきついけど。
「お疲れ様です!ムーさん。」
『フルーレくんもお疲れ様!今から訓練?』
「はい!俺も横でしていいですか?」
『もちろん!』
フルーレくんは最初こそ人見知りがひどかっが、最近になって打ち解けることができた。彼とはこうして訓練が被ることが多く、よく2人で一緒に訓練に励んでいる。
『私はあと素振りだけなんだよね♪』
「今日は早いんですね!」
『そう!今日は割と早めなんだよね。』
「ではお互い頑張りましょうね!」
『うん!頑張ろー!』
終わった頃には2人とも疲れ果てていたようだ。私は素振りを終えると訓練を続けるフルーレくんの隣で横になっていた。
隣からフルーレくんを応援しながら私は眠ってしまいそうだった。
「2人とも、起きるんだ。」
私はいつの間にか寝落ちしていたようで、後を追うようにフルーレくんも眠ってしまったらしい。
『ハウレス、さん?』
「…おはよう、もう18時になるぞ。」
『え、!!もうそんな時間!?』
「どうしたんですか…ムーさん…」
隣で寝息を立てていたフルーレくんも私の声で目を覚ますと、目の前で呆れた顔をするハウレスさんに気づいて、きまりの悪そうな顔をしていた。
「全く…こんなところで寝ていたら熱中症になるところだったぞ。」
ハウレスさんはやれやれといった顔をしながら、私たちに冷たい水を渡してくれた。
『ありがとうございます!』
「いいんですか…!?」
ハウレスさんはとっても優しい方だ。
「訓練に励むことは良いことだが、体調を崩すと元も子もない。気をつけんだぞ?」
「「 はい! 」」
私たちはハウレスさんのお陰で少しだけ元気になった気がした。
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「…まったく。 まだ、慣れないな。」
未だにムーさんとは距離がある。指導のときは平然を装いやすいが、それ以外となると中々慣れない。俺はまだまだなんだな…
暑さの中眠るムーさんの寝顔を見つめながら、起こすか起こすまいか迷いながら、ふとそんなことを思った。
昔の主様と俺はどうやって仲良くなれたんだろうか。
奥にある庭園ではラベンダーの花が咲いていた。
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