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「はぁぁ~綺麗な町だなぁ」
俺はすっと息を吐いた。グンっと、背伸びをして肩をぐるんと回した昔々あるところに、其は其はとても綺麗な男性が南に住んでいた。こんな話を聞いたことがあるなら、きっとそれ俺。
「まぁ、顔可愛いし?イケメンだし?何でも有りすぎるってもんよ~~」
俺は わっははと口を大きく開けて笑った。俺は平凡な住民なもんで、こんな日々を毎日過ごしていた。馬にも乗れない、弓も引けない、走れない、高くすら飛べない。
じゃあ、一体何が出来るのか。其を今すごく探していた。北にいくと、魔法みたいなものを操る奴も居るみたいだった。これは数少ない遺伝だ。北は昔バチクソ強かったみたいだから、そういう奴がゴロゴロいると知った
「昔って何年前の話だよ~~」
俺は又々、両手を上げて大きく背伸びをした。ため息を吐いて俺は空を見上げた
「北が来るぞ!」
何処からかそのような声が聞こえた。それと同時に晴れていた空は、ずんっと黒くなった
「何だ何だ??」
俺はポカンと表情をして、黒くなった空を見詰めていた。
「おい!北が来るぞ。早く逃げろ!」
ポカンと立ち尽くしていた俺に、見知らぬ人が声をかけてきた
「あぁ…?」
こう急かされると、何が起こっているかもっと知りたくなってくる。俺は逃げろと言われた方向とは真逆の方向へと、足を運んだ。止まることなくどんどん進んでゆく自分の足に正直驚いた
人は好奇心には敵わないのか。そう改めて感じさせられた
「諦めましょう。瑤楽様。もうあのお方は…」
「言うな…居るのだ。ここに居るのだ…」
(何だ……?)
やけに顔が曇っている人と、その人を励ますように肩を撫でている光景がそこにはあった。俺は木の後ろに隠れ様子を伺った
「6000年以上も、貴方の帰りを待っているというのになぜ出てこないのだ…美明珠、」
(……俺の名?)
俺を探している?6000年以上も?いやいやおかしい。俺は流石にそんな前は産まれていない。なんせ、俺はまだ22だ
そろそろ帰るか、と思って一歩下がったらぐしゃっと何か潰れる音がした
(……やべ、)
「誰だ!」
一斉に此方に刀を差し出された。俺は隠さず両手を万歳して彼らの前へと出た
「…名と何処に住んでいるか応えろ」
「俺の名? 俺はメイ ミンジュ」
俺が名を言うと、場が静まり返った。チュンチュンと鳴いていた小鳥は一匹も声を出さなかった
「……漢字は…」
「美しいに 明かりに真珠で美明珠」
「……」
「よろしゅう~なんちゃって。…って、あれ?反応薄いな。どちたの、そんな真剣な表現しちゃって」
俺は少しでもこの場を盛り上げようと、顔を曇らせていた彼の頬をツンツンと触った
笑ってくれると思ったけれど、状況は悪化した
「貴様あのお方、美明珠の名をつかいよって…無礼者が!」
良く分からない人に胸ぐらを捕まれた。凄く怒っているように見えた
「?ちょっとまて、美明珠は俺の名だ。人違いじゃないのか」
「あのお方って誰だよ。」
俺が焦って、そう応えると立て続けに言葉がきた。
「ふざけるな!身の程をわきまえろ痴れ者が」
「は こぇぇ流石北の者だ!!」
俺は捕まれた手を払って、叫ぶようにそう応えた。北の奴らは全員俺を睨んでいた
「なん…なんだよ、俺が何したっていうんだ」