思いついたから書く〜
𝑠𝑡𝑎𝑟𝑡
あるところに年老いた仲睦まじい夫婦がおりました。
喧嘩もせず、いつもニコニコ。
一緒にショッピングにも行くそうです。
これは
そんな仲睦まじい
夫婦のお話。
気になりませんか?
どうぞ見ていってくださいな。
ある住宅街に一際目立つ真っ白な家がありました。
そこには2人の老夫婦が住んでおります。
その老夫婦はとても仲が良いことで有名でした。
新婚夫婦のようにずっと一緒にいるのです。
昔からずっと仲が良かった、という人もいれば
一時期全く話していない時期もあった、という人もおります。
どういうことなのでしょうか?
真実は約40年前に遡ります。
ある住宅街に一際目立つ真っ白な家がありました。
そこには2人の若い新婚夫婦が住んでおります。
その新婚夫婦は仲睦まじいことで有名でした。
しかし、どこかよそよそしく、喧嘩でもしているのか
旦那さんが夜遅くに帰ってきては、家の電気がすぐ消える日が続く時期がありました。
「不倫でもしているんじゃないの」
「でも、あの夫婦に限ってねぇ…」
そういった会話が近所で話されているのを多く見てきました。
それではお待ちかね。
あのころの夫婦の暮らしを覗いてみることに致しましょう。
「ただいま」
旦那さんが23時過ぎに帰ってくると、お嫁さんがすぐに駆け寄ってきました。
『あなた、おかえりなさい…!』
「うん、ただいま」
笑顔でおかえりと言ったお嫁さんに対して、無表情で言い放った旦那さん。
お嫁さんは当然傷ついた顔をしました。
しかし、首を振り、
『ご飯、食べる?先にお風呂に入る?』
と、話しかけました。
でも、
「寝る」
と、一言喋り返すと
カバンとジャケットを押し付け
寝室へ直行致しました。
押し付けられたカバンとジャケットからは
自分がつけることの無い、
旦那さんも、お嫁さんも嫌いなはずの
きつい香水の匂いがしました。
朝起きると横にはパジャマ姿のお嫁さんが寝ていました。
おはよう
そう声をかけようとした時
気が付きました。
お嫁さんの頬に涙のあとがあることに。
きっとまた、自分が泣かせたのだろう
旦那さんはそう考え、静かに出ていくことにしました。
新しいスーツに着替えた時
どこを探しても自分の自転車の鍵が見つかりませんでした。
時間的にもまずいと思い、走っていくしかない
そう考え、玄関に向かった時でした。
白い箱の中に何やらジャラジャラしたものが入っていました。
よく見ると、それは
昨日自分がジャケットのポケットに入れていた、
自転車の鍵やコンビニのレシートなどでした。
「ッ…」
近所の噂通り、旦那さんは不倫をしていました。
それも、お嫁さんと全くタイプの違う女性と。
お嫁さんは黒髪で清楚系、と言った感じの女性でした。
対して不倫相手の女性は金髪でわがままでギャル、と言った感じの女性でした。
旦那さんは罪悪感を覚えつつも、この感覚を気に入ってしまい
今日も不倫をするのでした。
お嫁さんは、旦那さんの不倫に気づいていました。
でも、きっと自分を見てくれる
また笑い合える日々が戻ってくる
そう信じて過ごしてきました。
でも、やはり無理だと思い
行動に移しました。
⟬ごめんね〜待った〜?⟭
「いや、今来たとこだよ」
楽しそうに話す2人の男女は
旦那さんと不倫相手でした。
2人は少し話したあと
近くのホテルに入っていきました。
2人が出てきたのは17時をすぎた頃でした。
女の髪は少しボサボサでした。
またある日、旦那さんと女はホテルに来ていました。
女は言いました。
⟬私だけのものになってよ⟭
と。
⟬奥さんを殺して、私のものになってよ⟭
と。
⟬私も、夫を殺すから、あなたも殺して、ね?⟭
女は狂ったように、殺して、殺してと、言い続けました。
「お、落ち着けよ」
⟬落ち着いてるわ、落ち着いてるから、奥さんを殺して⟭
旦那さんは悩みました。
旦那さんは未だお嫁さんのことを愛していたからです。
⟬ねぇ、あなた言ってくれたじゃない
私のことを愛してるって⟭
「言った、けど…」
⟬けど?なによ、奥さんの方が好きだって言うの?私とイケナイことしておいて?⟭
「ッ…」
旦那さんは女に促されるまま、お嫁さんを殺すこととなってしまったのです。
⟬はい、これ⟭
女は液体の入った瓶を旦那さんに渡しました。
「こ、れは…?」
⟬毒♡⟭
「…?!
そんなものどうやって」
⟬入手方法なんてどうでもいいじゃないの、さぁ、早く帰って
そして、奥さんを殺すの
料理にこれを少し入れればいいの⟭
「わ、かった」
女はボサボサになった髪を少しなおし、ホテルを出ていきました。
「俺、が、____を…?」
「俺、が、____を、殺す、のか…?」
いつもよりも早く帰宅した旦那さんを見て、お嫁さんはとても驚いて、でも、とても嬉しそうに
『おかえりなさい!』
と、笑いました。
「ただいま」
旦那さんは少し笑い
「お腹減ったな、久々に____のご飯が食べたいよ」
と言いました。
お嫁さんは泣きそうになりながら
『すぐ作るね!』
と、キッチンへ駆け込みました。
旦那さんは罪悪感と不安に押しつぶされそうになりながら、机に向かいました。
『おまたせ!』
お嫁さんはとても美味しそうなハンバーグやコーンスープやらを作ってくれました。
『あ、エプロン外してくる!食べてていいよ!』
「うん」
____がいない間に旦那さんはコーンスープに毒を入れました。
「ッ〜ぅ…」
旦那さんは泣きそうになりながらも、我慢して、食べ始めました。
すると、すぐに眠気が襲ってきて、
眠りに落ちました。
目が覚めると誰かに撫でられている感覚がありました。
「…?」
“起きたのね”
「な、んで…」
旦那さんを撫でていたのは
奥さんではなく、不倫相手の女でした。
⟬なんでって、私が奥さんでしょう?⟭
「俺は…殺したのか…?」
⟬えぇ、自分をね⟭
「自分を…?」
⟬私が誰かわかってる?⟭
「…?○○○ だろ…?」
⟬やっぱり分かってなかったのね…ニコ⟭
「…ど、どういう…」
⟬これで分かる…?⟭
そこに居たのは
不倫相手なんかではありませんでした。
不倫相手だと思っていたのは
お嫁さんでした。
「な、んで…なん…」
『私ね、清楚系女子っていう感じはね、性に合わなかったの。
だから、あなたが不倫した相手の姿になったわ。
そして街を出歩いたの、そしたら、
あなたが話しかけてきた。』
旦那さんは唖然としました。
「じゃあ、俺が不倫してたのって」
『えぇ、私よ』
「そ、な…」
『あなた、私とヤる時は優しいくせに不倫するときは髪を引っ張るから…地毛を染めたのよ?髪がいたんじゃった』
「い、や…それは…」
『あなたと私が入れた毒、なんだと思う?』
「し、死ぬやつじゃないの…?」
『好きになって、離れられなくなる毒』
「ぁ…」
『嘘嘘、ただの睡眠薬よ』
「…ごめん…」
『いいの、』
「でも…」
『じゃあ
愛してるっていって?』
「…!うん、
愛してる」
『…うんニコ』
あるところに仲睦まじい老夫婦がおりました。
喧嘩もせず、いつもニコニコ。
一緒にショッピングにも行くそうです。
これは、
そんな夫婦の
物語。
どうだった?どうだった?
【スカーレット警察】聴きながらやってたからテンションおかしいんよな(?)
良かったらコメくれな!
コメント
8件
うん。語彙力、神ってるじゃないか。吸わせて((
クオリティがすごい!