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命を守るための処置 大人になってからのティアの行動は本当に何を目的にしているのかわからない状態でした。それは子供時代からの基準である楽しさを行動で感じられなくなってきたからでした。おそらくティアが死なない限り行動では楽しさをもう引き出せないところまできてしまったのでしょうか?だからティアは行動を迷うことで苦しくて暴れるようになったのだと思われます。
ミリアはずっとティアの見境のない行動を見てきたため細かい事情はわからなくてもティアの行動が命に関わることになってもおかしくはないと判断します。
ティアの治療を精神安定剤の注射にきりかえ、昼夜を問わず幻聴が起きると話すことではねつけるようになったティアが衝動的に行動する可能性を考えて、ティアが落ち着かないようなら眠らせておくことにしました。暴れるわけでもないのに身体抑制ではティアの精神的負担が大きいためです。
「わたしはやっぱり治らないんでしょうか?」精神安定剤の注射で頭がぼうっとして幻聴も聞こえなくなったので楽ではありますが、ティアは言いました。「こんな方法しかなくてごめんなさい、わたしがお話を聞くからもう無理に動こうとしないでね」ミリアは優しく言いました。「ずっと普通になりたかった、普通に勉強がしたかったのに」ティアは静かにそう言って、薬の作用で眠りにつきました。