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母親とのティータイム 幸せな記憶 どうしてもただの行動で心の力を引き出せば命を代償にするしかないティアは恐怖を感じていました。。そうやって勉強を頑張りもしないのに知性的な両親が用意してくれる穏やかな幸せだけをひたすら享受してきたのです。どうしてもひどい幻聴が、思考内容が頭に浮かびうまくいかなかったのでした。幼い頃は空想力で処理していた思考は幻聴に姿を与え、ティアにとって恐いものになってしまいました。
行動してしまったら心の力が発動してしまいます。ティアは昼夜を問わず話し続け幻聴の声をはねつけることで行動を抑制していました。
ミリアはティアが暴れもしないのに身体抑制は無意味だと考えましたがそのかわりベッドの上でわめくティアをどうすればいいのかと思いました。
結局ティアは幻聴と会話をするようになってしまいましたが、他人に直接幻聴の内容を話そうとはしませんでした。
静かなのはティアが食事をしている時だけでした。「あなたは本当に食べることが大好きなのね」あの時はティアから食べることを奪い彼女を追いつめてしまった反省からミリアはそう言いました。「はい……わたしの母は料理が上手なんです、わたしが幼い頃からずっと母とのティータイムは続いていて母が焼いてくれたケーキやクッキー、パンケーキを食べるのが楽しみでしたから」ティアにとって食べることは幸せな記憶に結びついているのでしょう。「そう、素敵なお母様ね」しかしティアは幻聴の内容から来る精神疾患のトラブルから、言葉を閉ざすことで逃げています。それも限界を迎え、これ以上は危険なことになってしまいます。幻聴と声に出して話すようになったティアと幻聴の会話によってティアが落ち着かなくなった時精神安定剤の注射で眠らせることしかできないのでしょうか?