テラーノベル
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あの日から、AMPTAKは明らかにおかしくなった。
【あき】「……おはよー」
楽屋に入ったあっきぃがそう言った瞬間。
【あと】「声ちっさ」
【ぷり】「無理すんな」
【まぜ】「座れ、まず」
三方向から椅子を出される。
【あき】「え、俺元気なんだけど!?」
【まぜ】「元気な人はまず“元気”って言わない」
【あと】「水飲め」
あっとくんがペットボトルを渡す。
あっきぃは一瞬きょとんとしてから、苦笑した。
【あき】「なにこれ、w介護?w」
【ぷり】「回復期ケア」
【まぜ】「今は大事に扱うフェーズ」
企画会議。
いつもなら真っ先に前に出て話を回すあっきぃが、少し黙っていると――
【ぷり】「今の沈黙、無理してない?」
【あと】「喋りたかったら言って」
【まぜ】「喋らなくてもいいけど」
【あき】「どっち!?」
【けち】「選べるのが大事だから」
収録中も異変は続く。
あっきぃがボケる前に、
誰かが先に振る。
【あと】「はい、あっきぃどうぞ」
【まぜ】「ここ、あっきぃのターン」
【あき】「いや別に俺じゃなくて――」
【ちぐ】「遠慮禁止」
【ぷり】「今日は主役じゃなくて“大切枠”」
終わった後。
【まぜ】「今日どうだった?」
【けち】「疲れてない?」
【あと】「嫌だったとこある?」
質問攻めされる。
あっきぃは頭を抱えた。
【あき】「ちょ、ちょっと待って?」
「俺、赤ちゃんじゃないんだけど!?」
すると、ぷりちゃんが淡々と言った。
【ぷり】「知っとる」
「でも、今まで赤ちゃんみたいに大事にされてなかっただけ」
その一言に、あっきぃは黙った。
帰り支度。
【まぜ】「今日、先帰っていいよ」
【あき】「え?」
【あと】「気使わなくていい日」
【あき】「……それ、めちゃくちゃ優しい言い方で突き放してない?」
【けち】「違うよぉ」
【ぷり】「“いなくてもいい”じゃなくて」
「“いなくても大丈夫”って意味」
【あき】「……ずる(小 声」
【ぷり】「今さらでしょ」
【けち】「甘やかすって決めたからね」
【ちぐ】「逃がさないって言ったでしょ」
あっきぃは、しばらく黙ってから、ぽつりと言った。
【あき】「……じゃあさ」
「今日は、ちょっとだけ甘えていい?」
一瞬の沈黙のあと。
【あと】「“ちょっと”?」
【ちぐ】「足りない!」
【ぷり】「もっとやな」
あっきぃは吹き出して、でも目が少し潤む。
【あき】「あっはっはっはっは!!…はぁー、…ほんとさ」
「俺、ここにいていいんだな」
【ぷり】「何回言わせんだよ」
【あと】「いるに決まってるんだからさ」
【まぜ】「むしろいない選択肢ねぇから」
あっきぃは、肩の力を抜いて笑った。
盛り上げなくても、 面白くなくても、
頑張らなくても。
この場所は、
ちゃんと戻ってきていい場所だった。
AMPTAKは今日も、
あっきぃを甘やかしすぎている。
本人が慣れるまで、たぶんずっと。
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