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最近のAMPTAKは、優しすぎた。
あっきぃが少し黙ると、
誰かが様子を見る。
あっきぃが笑うと、
誰かが安心した顔をする。
それが――怖くなってきた。
とある日の帰り道。
ぽつりとあっきぃが言う。
【あき】「……ねえ、これさ」
「俺、また何かやらかしたら終わり?」
一瞬で、全員の足が止まった。
【みんな】「は?」
【あき】「違う違う違う!!そうじゃなくて…えっと、…」
あっきぃは言葉を探している。
【あき】「今さ、めっちゃ優しいじゃん?」
「大事にされてるの、分かるよ」
「でもさ、この優しさって」
「“今だけ”なんじゃないかって」
誰も口を挟まない。
【あき】「俺が元気になったら」
「また、ちゃんと面白くなんなきゃいけなくて」
「また、役に戻んなきゃいけないんじゃないかって」
視線が、床に落ちる。
【あき】「今の俺って」
「“壊れたから守られてる”だけじゃない?」
その言葉に、空気が張り詰めた。
低く言って、空気を打開したのはぷりだった。
【ぷり】「……それ、誰が決めたん?(低」
【あと】「あっきぃ」
「優しくしてるの、義務だと思ってる?」
【あき】「だってさ……」
「前は、こんなじゃなかったじゃ…」
【まぜ】「前がおかしかったんだよ」
まぜがはっきり言い切った。
【けち】「笑ってるのが当たり前」
【ちぐ】「回してくれるのが当たり前」
【あと】「それに甘えてたんだよ、俺ら」
【まぜ】「今は“特別扱い”じゃない」
【ぷり】「遅れてきた“普通”だ」
あっきぃの目が揺れた。
【あき】「じゃあさ」
「俺が、もう大丈夫って言ったら?」
間髪入れず俺らは返す。
【ちぐ】「それでも見る」
「それでも声かける」
「それでも離れない」
【けち】「条件付きじゃないよ」
まぜが、静かに言った。
【まぜ】「調子いい時だけ一緒にいる仲間とか、意味ないだろ」
あっきぃが、ぎゅっと袖を握った。
【あき】「……信じていいの?」
小さくて、弱い声。
ぷりが一歩近づく。
【ぷり】「信じろ」
「疑ってもいいけど、いなくなる方向に使うな」
「怖くなったら言え」
「優しさが重かったら言え」
「それでも、俺らはここにおる」
あっきぃは、しばらく黙ってから、力なく笑った。
【あき】「……俺さ、優しさに慣れてなくてさ」
「どう受け取ればいいか、分かんなかったわ」
【けち】「練習しよ!」
【ちぐ】「今からなら、まだ大丈夫!」
俺は、あっきぃの背中をぽんと叩く。
【あと】「逃げ道じゃなくて、居場所だから」
あっきぃは深く息を吸って、ゆっくり吐いた。
【あき】「……じゃあさ」
「もう少しだけ、ここにいてもいい?」
全員、同時だった。
【ぷり】「“もう少し”じゃ足りへん」
【ちぐ】「ずっとだよ」
【まぜ】「今さら何言ってんの」
あっきぃは、やっと安心したみたいに笑った。
甘やかされてるんじゃない。
守られてるんじゃない。
ちゃんと、受け入れられてるだけ。
それに慣れるまで、
不安になってもいい。
AMPTAKは、
その不安ごと、あっきぃを離さなかった。