今日は金曜日。
朝8時には登校して席に着く。
生徒B「うさ!」
着席してまもなく、話しかけてきたのは自分より先に登校し着席していた古田名斗ではなく、
斜め後ろの席の男子生徒。
生徒B「今日の朝、下駄箱にこんなん入ってたんだよ」
こしょこしょ、と耳打ちをする男子生徒は手に握った何らかの紙を太一に見せた。
生徒B「これ…」
気になったのか、隣に座っている古田名斗も覗き込む。
手にぐしゃっと握った紙は、ノートの切れ端だった。
名斗「?」
太一「なんて書いてるんだよ」
見た感じ、マスが見える為これは数学のノートの切れ端のようだ。
どうやら鉛筆で文字が書かれている。
『 すべり台の下 』
生徒B「今日の一時間目、算数だから昨日の宿題やっちゃおうと思って出したんだ。そしたら机の下に紙落ちてて、俺のノート見たら破れてたんだよ」
見てみると破れた算数のノートのページと『すべり台の下』と書かれている紙の切れ端は、パズルのようにピッタリと合う。
太一「また宿題授業前にする~」
どうやら宿題をしないのがデフォルトらしい。
生徒B「そんな事よりこれ何だと思う?こわいだろノートなんて昨日の2時間目の時授業で使ってからずっと開けてないんだぜ」
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